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引越しいたします。

新疆党書記王楽泉がテロリストの暗殺目標リスト筆頭?いやそれ美人キャスターのインタビューで自分で言って

2008-02-24 20:56:43 | テレビ番組

産経新聞2月21日http://sankei.jp.msn.com/world/china/080221/chn0802211937007-n1.htm

香港紙、星島日報は21日、中国新疆ウイグル自治区のトップの王楽泉・共産党委員会書記(党中央政治局員)がウイグルの独立を求める組織「東トルキスタン・イスラム運動」のテロの標的になっているとみて中国政府が警戒を強めていると伝えた。

 同紙によると、中国当局は同組織などが北京五輪期間中などにテロを計画しているとみて、自治区での取り締まりに力を入れている。新華社電によると、1月27日には自治区ウルムチ市で治安部隊がテロ組織の拠点を急襲、2人を殺害し、15人を拘束した。(共同)

星島日報アメリカ
http://www.singtaousa.com/022108/hl08.php

この産経(共同発)記事の元になっていると思われるのが、上記リンク先なのだけれどもその中で実は新疆ウイグル自治区最高実力者の王楽泉新疆ウイグル自治区党書記自身が情報機関からの話としてそう言っているのである。
このほど香港の衛星テレビチャンネル、フェニックステレビ(鳳凰衛視)のインタビュー番組「問答神州(英題Mainland Q&A)」に王楽泉は出演した。
この番組は日本でもスカパーで見られるようである。いつ放映されたのかはわからないが鳳凰衛視サイトには2月18日とある。(サイトで動画も公開されているがちょっとうまく見ることができない。)
http://www.rakuraku.co.jp/club/program/index.php?program_id=235
http://big5.ifeng.com/gate/big5/phtv.ifeng.com/program/wdsz/200802/0218_1759_403386.shtml
普通話の会話ができなくて通訳(!)を必要とされる山東省出身の王楽泉(双語教育しる!)がどんな感じでインタビューに答えたのかはわからないが、とにかく東トルキスタン情勢について番組の人気女性キャスター呉小莉(サリー・ウー)の質問に答えている。
Wuxiaoli_sallywu
呉小莉キャスター@Skyperfectv
日本でいうなら小谷真由子、国谷裕子か滝クリのような人気美人キャスターの前で「俺ってテロリストの標的の筆頭になるほど大物なんだぞ。」みたいな調子だったんだろうか。

新疆王、新疆土皇帝との異名がある王楽泉だが、十何年前の「12億人の改革解放」でNHKのインタビューに答えたぐらいで日本で話題になることはほとんどないとおもう
Wang_lequan

ネット上では宮崎正弘氏による記事が見つかった。

王楽泉という男がいる。63歳。山東から出世し、過去十六年、新彊ウィグル自治区を統治し、実権を握ってきた。
 同区はこれまで産業の発展に取り残されて貧困に喘いだ。その上、住民はウィグル族が主体で、イスラム教徒が大半。漢族が治めるには大変な地域である。
 反漢族暴動は大規模な武装叛乱だけでも十数回、西側に伝わっている。
 二十年ほど前の「イリ暴動」は四百人が死んだとされる。

 毛沢東は民族移住政策を採って、まず満州族を、この地へ強制移住した。
 文革時代には多くの青年を「下放」させて定住させ、ともかく漢族人口を増やした。この結果、十年前すでに省都のウルムチは、人口400萬のうちの7割が漢族となっていた。
http://www.melma.com/backnumber_45206_3836088/

公安部長を狙うのは、“石油派”の代表格の王楽泉(新疆ウイグル自治区党委書記)。ところが王は山東省を舞台のハニートラップ(中国語は「情婦門」)に関与した疑惑が拡がり、いきなり埒外へ。

 ハニートラップは、なにも外国人をスパイに仕立てるだけの目的で仕掛けられるのではない。中国では賄賂の手段として、或いは政敵を陥れるために、しばしば用いられる。情婦をあてがい高級役人を共犯とする遣り方は、かつての日本でもあった。

 アモイ事件でカナダへ逃亡した主犯の頼某も、軍の長老から地元の共産党幹部をつぎつぎと「情婦の館」と呼ばれる高級サロンへ「招待」して篭絡、利権を拡大した。頼は中国密輸の大半を牛耳っていた。王楽泉はすでに六十三歳。山東から出世し、過去十六年、新疆ウイグル自治区を統治し、実権を握ってきた。

 同区はこれまで産業の発展に取り残されて貧困に喘いだ。その上、住民はウイグル族が主体で、イスラム教徒が大半。漢族が治めるには大変な地域である。反漢族暴動は大規模な武装叛乱だけでも十数回、西側に伝わっている。http://www.sankei.co.jp/seiron/wnews/0711/ronbun1-5.html

まぁ、そういう人だそうです。ラビア・カーディルさんも政協委員時代に当時の李鵬首相と会談して「新疆ウイグル」の実態を訴えたのだがその会談の直後に王楽泉に呼び出され、恫喝を受けたのであった。その後いかなる運命にあったのかは知られているとおり。その王党書記との対決のことは自伝The Stormer of the Skyに書かれているようだが今だドイツ語版しか出ていないので早く翻訳が出てほしいものである。

鳳凰衛視 呉小莉の王楽泉インタビュー全文(中国語)
http://big5.ifeng.com/gate/big5/phtv.ifeng.com/program/wdsz/200802/0218_1759_403386.shtml

王楽泉は1997年グルジャ(伊寧、イリ)事件、バレン郷事件などにも言及し、ラビア、シディク夫妻についても話をしている。内容といえば中国の公式発表、あるいはテレビ番組に準じたものである感じである。王楽泉はラビアさんとシディク氏がトルコを訪問し、そのときにアイサ・ユスフ・アルプテキンと面会したこと、脱税だとか、もう言いたい放題でボイスオブアメリカはデタラメでラビアさんがノーベル平和賞にノミネートさせた人はビョーキなのだそうである。
高名なキャスターとか言う噂で中国のティーンエージャーの憧れとも言われているらしい呉小莉はもっぱら聞き役に回っている。
もう少しジャーナリスト精神を発揮してほしいものだが、中国の政協委員に任命されてしまった上ではそんなことを期待しても無駄だということのようだ。

参考エントリー
新疆党書記王楽泉、ついにラビア・カーディルに牙をむく
http://blog.goo.ne.jp/kokkok2014/d/20050825

新疆公安ラビア一家を弾圧
http://blog.goo.ne.jp/kokkok2014/d/20050901

新疆王、王楽泉「ラビアは裏切り者だ。」
http://blog.goo.ne.jp/kokkok2014/d/20061018

呉小莉(The Tshinghua Way!)清華大学でMBAを取ろうとしている人のブログに呉も清華大に在籍していることが書かれている。
http://blog.goo.ne.jp/imaaan/e/94f94e7a43dcd55bd9f282bf22af84a6

呉小莉のブログ
http://blog.sina.com.cn/wuxiaoli

Sally Wu
http://ent.ifeng.com/phoenixtv/77415514200080384/20040827/45266.shtml

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