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日本舞踊 西川鯉男 お稽古場

伝統芸能の日舞を楽しく学ぶお稽古場の雰囲気をお伝えしたいと思います。鯉絵の「独り言」も織り交ぜて、、、

清元 吉野山 

2021-04-01 21:26:18 | 日本舞踊

源義経伝説のひとつを舞台にした演目です。

家来佐藤忠信を供に奥州へ落ちていった義経を追う妻静御前。

長道中の慰みにと、春爛漫の吉野山で忠信は壇ノ浦での兄継信軍物語を始めますが、忠信は実は、、、

歌舞伎でもよく上演される演目なのでご存知の方も多いでしょう。

山桜一杯の舞台面は華やかの極み。

派手な軍物語の最後にはちょっとしたご趣向も待っています。

何度見ても飽きることにない傑作です。

 

「静」富澤さんの素直な踊りは多くの人に伸びしろを感じさせ、どれほどの踊り手になれるか楽しみな期待の若手です。

 


長唄 君が代松竹梅

2021-03-31 21:09:20 | 日本舞踊

「松竹梅」とは、本来人のあるべき姿の例えとか。

「松」では美保の松原での天女の気高さを、「竹」では謡曲井筒から情の深さを、「梅」は娘の純粋さを、それぞれ踊り分けるところが見所です。

あくまで品良くご祝儀としての格が必要です。

舞台を見たご家族から「一人立ちと聞いていたのに笠を被って登場した「梅」ではあまりに若々しくて別の人が踊っているのかと思った」と感想を言われたそうです、つまりしっかり踊り分けできたって事ですね。


長唄 藤娘(潮来出島)

2021-03-31 20:40:06 | 日本舞踊

江戸時代、東海道中、大津のお土産として大人気だった大津絵。藤の枝をかたげ「藤娘」は、その代表的な絵柄でした。

この大津絵からこの世へと抜け顕れた藤の精。

舞台一杯に咲き誇った藤の中で恋への憧れに胸躍らせますが、そこは人ならぬ身の因果、夕暮れと共にまた藤の中へと消えていくのです。

 

荒巻さんは入門して日は浅かったけど、鯉男会への出演を迷わず決めて、以後、一所懸命お稽古に励みました。

結果、見事に可愛らしい藤娘を踊りきりました!


やっと更新しました

2021-03-30 15:00:15 | 日本舞踊

HMの右上「鯉男会」の「鯉男会の歴史」に先の12月の32回をアップしました。

ご覧くださいませ。

 

序幕 清元「四君子」   清水晶子

 

四君子とは高潔な植物として梅、欄、菊、竹に与えらえた総称。

天岩戸の故事から始まるこの演目では、宮中の雅事を唄い込みながら、四君子に代表される四季の風情を典雅に舞い分けます。

鯉男会の幕開けを典雅に寿ぐに相応しい演目といえましょう。

 

清水晶子さん談「会で踊る事は思ってたよりずっとに楽しかったです!」


鯉男会を見てたら踊りたくなった方がもう一人

2021-03-18 20:14:37 | 日本舞踊

Hちゃんは独身時代に妹さんのAちゃんと鯉男稽古場に通ってらっしゃいました。初舞台はAちゃんと一緒に「禿」を、それから「執着獅子」「三つ面子守」道成寺の所化もやってくれました。

Hちゃんのお家は老舗の手拭い屋「丸久」さんです。お揃いの浴衣もいつもお願いしています。

今回も道成寺や松竹梅の手拭いの染をお願いしたのです。久しぶりにお稽古場にやってきてHちゃんは私たちと懐かしい再会をしました。昔話に花が咲き、お稽古を見て「日本舞踊っていいですね」「踊りたくなりました」と帰って行かれ、鯉男会を見に来てくれて、有言実行、「花がたみ」をお稽古しています。


子連れで日本舞踊

2021-02-25 09:49:46 | 日本舞踊

去年5月に出産して産休に入っていたKさん。お嬢ちゃまと一緒に日本舞踊を復活しようと思っていたけど、鯉男会を見たら我慢できなくなりました。「この子は幾つになったらお稽古してもらえるのでしょう?」「歩けるようにならなきゃね」と母に言われ、そこまで待てないと今月からお子様を連れ、ご自分のお稽古の間はお友達のDさんに子守を頼み、復活しました!

あー覚えられない!と焦ってましたが、大丈夫。

直ぐに勘を取り戻せますよ。

 


鯉男会の余韻はまだまだ

2021-01-28 14:05:05 | 日本舞踊

DVDを見ると、上手くできなかった所ばかりに目が行き、落ち込みます。それでも気になり何回か見直していく内に上手くできた所もあり、まあこんなものかと諦めがついてきたのがこの頃です。

そんな時に写真が出来上がり、お稽古場ではまた鯉男会の思い出話に花が咲いてます。

そして何より嬉しいのは、もれなく出演者は踊りの腕を上げてることです。

今月から皆さん、新しい演目に取り組んでますが、上手くなってます!!!


衣装見にいってきました

2020-11-16 21:31:01 | 日本舞踊

演目の設定に合わせ、大道具や小道具に合わせ、一人、一人に似合うものを、決めていきます。

道成寺や鷺娘はある程度古典の決まった衣装ですが、それでも選択できる着物はあります。

事前に寸法取りをした時のことを覚えてくれている衣装さんが4~5枚の候補を出しておいてくれます。その中から選ぶのですが、「あの方は大柄だったからこちらの模様の方が映えます」とか「華やかなのはこちら、品格ならこちら、お師匠さんのお好みでどちらでもよろしいかと思います」とアドバイスを下さいます。

大変な作業ながら、奇麗な着物に囲まれて、お弟子さんに似合うだろうと想像しながらなので楽しいお仕事です。