鯉好先生74歳のお誕生日です。去年秋に膝を痛めましたが、整体やスポーツジム、アクアエアロビックス等楽しみながら続けて、快方に向かっていて完治までもう直ぐです。下りの坂道を雨の中いつもより長めに歩いただけのことなんですが、後で皆さんに聞いた所、大変に良くないことだったのです。下りの坂で足を痛め歩けなくなる、正座できなくなる方が非常に多いそうです。なんと言っても根が丈夫なんですねえと整体の先生に褒められてます。元気な母で子供としては嬉しい限りです。お祝いは中華料理にしたのですが、「私はそんなに食べられないから、、、」なあんて白子入りふかひれ中華茶碗蒸しを「美味しいわ」とちゃんと1杯食べられました。大好きな日本舞踊を踊って、教えて、元気にお誕生日を迎え、良かった!
もう2月も末なのに、はつ乃さんは今日が初日のお稽古。踊り初め以来、日本舞踊のお稽古場で会うのは今年2度目。フリーライターで清元演奏家だから大変な多忙、おまけに体が頑強でないので仕方ありません。でもしっかり集中してお稽古して帰っていきました。すると先週今年初のお稽古をしたあやこさんから明日のお稽古に仕事が入って行けなくなったとのメールが来ました。この方も編集者で忙しい!みんな忙しい中、頑張ってます!
清元の先生から、「すこーし良くなってきた」と言われ嬉しくて、思わずお風呂で口ずさんでいたらついつい大声になっていたらしく、(お風呂って自分の唄が上手くなったみたいで調子に乗るんですよねえ)次男に「うるせえ!」と叱られました。ご近所迷惑になってなければよいけれど、、、日本舞踊西川鯉男稽古場は商店街から一寸路地を入った所で回りは商売やばかりだから、踊りで台詞を言おうが、トントン足拍子踏もうが、清元浚おうが、全く気にしたことが無かったもので、静かなマンションライフでは気をつけなくてはいけませんね。
今度の浴衣浚いで二人で踊ることにした、えみさんとあやこさん。入門同期で仲良しだから「玉屋」を提案すると二人ともにっこりして「頑張ります!」とお返事頂いたものの、忙しい二人はやっと今日合わせることができました。普通は「玉屋」という日本舞踊は一人立ちですが(先日、三津五郎さんがテレビで踊ってました)西川流では玉やさんと蝶々売りの男と女で踊ります。従って二人の振りはバラバラだったり一緒だったりで一人のお師匠さんが二人に違う事を教えるので大変なんです。粋な江戸の物売りですから軽やかに、お得意のセリフもあり、楽しみです。
なあんちゃって、偉そうですね、まあ私の感想です。
まず、大序ですが形式どおりと期待してなかったのですが、魁春の顔世が良かった!以前は控えめな芸風からもっと前に出ればいいのに、と思っていたら、慎み深く思慮深いといった風情の顔世がぴったりでいやいや一寸歌舞伎座にご無沙汰の間、してやられました。道行では亡き大先輩、鹿島さんが我が鯉男会でおかるを踊ったのが最後と思い出し、賑やかな舞台なのに、うるっと来てしまいました。
さて、夜の部、菊五郎の勘平は久しぶりに気持ちの良い舞台でした。って私は何様って物言いでごめんなさい。かねてより、この七代目の江戸前の芸風は好きで「三千歳」の直次郎は大ファンでしたが、今までの勘平はどうもサクサク行っちゃってもっとと思いましたが、今月はこなれて自分の勘平になったよう。運んで欲しいところはささっと、(納屋に雷が落ちたの雨漏りがしたのと)たっぷりしてと言うところ(武士の情けじゃ、色にふけっばっかりに)はたっぷりとしていて実に自在でした。写実になり過ぎず、かといって古風でもない微妙な按配が何とも良い。何でもぎりぎりがいいんじゃないでしょうか。やりすぎちゃ受け狙いでいやらしいし、くさくて小芝居で下品、上品にと一人悦にいっても駄目、この加減がぴたっときました。そして菊五郎は何よりいい男!ここんとこ大事!だって勘平なんだもの。
さてお待ちかね七段目、まず玉三郎のおかる、綺麗で平右衛門に見せてくれと言われ「こうでござんすか」と立ったところなど女の私でさえ、むしゃぶりつきたくなるほどの美しさ。階段を降りる裾裁きの綺麗さ、また綺麗だけでなく、兄弟の情愛の表現、夫亡き後の潔さなど前見た運びとは違ってました。吉右衛門の口跡の良さは天下一品、九太夫への最後のセリフはこっちもスカッ!吉右衛門の由良之助は周りを始終気にして遊んだ振りを印象づけ、仁左衛門の平右衛門は小物の悲哀を出すという役の性根をしっかりと3人がバランスよく芝居を作り、現代の観客にしっくりと馴染む運びでした。ほんと楽しみました、ありがとうございました。
まず、大序ですが形式どおりと期待してなかったのですが、魁春の顔世が良かった!以前は控えめな芸風からもっと前に出ればいいのに、と思っていたら、慎み深く思慮深いといった風情の顔世がぴったりでいやいや一寸歌舞伎座にご無沙汰の間、してやられました。道行では亡き大先輩、鹿島さんが我が鯉男会でおかるを踊ったのが最後と思い出し、賑やかな舞台なのに、うるっと来てしまいました。
さて、夜の部、菊五郎の勘平は久しぶりに気持ちの良い舞台でした。って私は何様って物言いでごめんなさい。かねてより、この七代目の江戸前の芸風は好きで「三千歳」の直次郎は大ファンでしたが、今までの勘平はどうもサクサク行っちゃってもっとと思いましたが、今月はこなれて自分の勘平になったよう。運んで欲しいところはささっと、(納屋に雷が落ちたの雨漏りがしたのと)たっぷりしてと言うところ(武士の情けじゃ、色にふけっばっかりに)はたっぷりとしていて実に自在でした。写実になり過ぎず、かといって古風でもない微妙な按配が何とも良い。何でもぎりぎりがいいんじゃないでしょうか。やりすぎちゃ受け狙いでいやらしいし、くさくて小芝居で下品、上品にと一人悦にいっても駄目、この加減がぴたっときました。そして菊五郎は何よりいい男!ここんとこ大事!だって勘平なんだもの。
さてお待ちかね七段目、まず玉三郎のおかる、綺麗で平右衛門に見せてくれと言われ「こうでござんすか」と立ったところなど女の私でさえ、むしゃぶりつきたくなるほどの美しさ。階段を降りる裾裁きの綺麗さ、また綺麗だけでなく、兄弟の情愛の表現、夫亡き後の潔さなど前見た運びとは違ってました。吉右衛門の口跡の良さは天下一品、九太夫への最後のセリフはこっちもスカッ!吉右衛門の由良之助は周りを始終気にして遊んだ振りを印象づけ、仁左衛門の平右衛門は小物の悲哀を出すという役の性根をしっかりと3人がバランスよく芝居を作り、現代の観客にしっくりと馴染む運びでした。ほんと楽しみました、ありがとうございました。
日本舞踊西川鯉男公式HPの私達がご指導いたしますのページの鯉好先生のコメントにある鯉三郎家元が松坂屋の舞台の杮落とし公演で一週間、醜女の顔を毎日楽しんで描いていたという写真が見つかりました。ころころに太った鯉好先生の下にいるのは痩せた鯉男先生です。青春の一コマってとこですか?
新宿産経学園にお稽古の見学に来た方は昔大阪でご子息を鯉三郎先生に習わしていたそうです。鯉三郎先生の踊りが大好きで名古屋踊りを毎年見ていたそうです。そのご子息は当時でも男の子は少なく、恥ずかしくて惜しまれつつ辞めてしまったそうです。今日は偶然新宿に来て西川流を発見したんだとか。「鯉好先生の踊りは鯉三郎先生に良く似ていますね、いい踊りですねえ」ただもう直ぐ初孫ちゃんが生まれるのでお稽古始めるのは中途半端になるかしらと迷ってる様子でした。母も「家元が亡くなってだいぶ経つから、家元の踊りを知ってる方も少なくなってきて、素晴らしいさを知った方に会えて今日は嬉しかったわ。」家元の踊りをしっかり伝えなくてはいけませんね!