「縦横無尽」 フローレ21社長のコラム

花の仲卸フローレ21社長小池潔がつれづれに語ります 快調に更新中

第3回 IFEX

2006-10-22 13:56:16 | Weblog
第一回目のIFEXは金籐さんに大きなオブジェを創ってもらい、フローレの名前とフローレのメルマガ会員を獲得するIFEXでした。
会場で私は「よーし、来年はしっかり準備をして、フローレは何を考え、何をやろうとしてるのか、しっかり伝えよう」と強く思いました。

第二回は3つのことを提案しました。
一つ目はシェルフ・ライフ・ギャランチィー「日保ち保証」、産地から花屋さんへコールドチェーンで届ける、もちろん綺麗なバケツにクリザール付、産地でバクテリアの発生を押さえいい状態で花屋さんへ、25度cの部屋で10日間綺麗に開いた花だけに保証をつける。
生産者・運送屋・フローレ・小売店4社が守らなければならない約束事「プロトコル」、喧喧諤諤の議論をして決めました。
足掛1年かけてつくりあげました。

二つ目は「朝取り直行便」、市場のインターネット販売に伴って、情報を早く花屋に出すには産地はさらに早く情報をつかみ市場へと出さなければならない。結果として月曜日私たちに届くものは木曜日切ることになる。
そこで日曜日に切ってもらうことによって2日、市場経由だと月曜日着が、この取り組みはフローレが日曜日産地にとりに行きその日に店に届ける事で一日速い、よつて三日間の新鮮さのアピールが可能なしくみである、今後も大いに広げたい取り組みである。

三つ目はフェアートレードへ向けた取り組みの紹介です。花業界の中でフェアートレードそのものと、その意義がまだ浸透していない中での提案でした。
その後、FAJでケニアのバラがイオングループとフェアートレードとして花で日本で始めて実地された、この意義はたいへん大きなもので、今後に期待し見守りたい。
私たちも今後チャンスがあれば再チャレンジを試みたいと考えています。

これらの三つの提案は手探りの中で成果は薄かったものの、フローレは今後、新しいものに意欲的にチャレンジを繰り返していく会社だという認識が多少皆様に、感じ取って頂いたように思いました。
さて、今回のIEFXは何を提案するか社内の論議は混沌としてました。
①明確なコンセプトを持つこと。
②花の消費拡大につながる提案。
この2つがキーワードです。花の消費拡大に最も近い位置存在している量販店の売場、ここをわたしたちの力でもう少し魅力的に出来ないものか?
ここから今回のIEFXのセルフ売場の改革提案がスタートしました。
まず自分たちで、セルフ売場の調査をしようとの提案で、300店の売場調査から始まりました。
調査をしてみると思いもよらないことの連続でした。
同じ会社の売場でも千差万別だった。A社のA店は綺麗な陳列、新鮮な花、よく売れている、B店まあまあ、C店売れてない、鮮度悪いなどさまざまだった。
売れている売場の特徴、売れていない売場の特徴、これらを洗い出す作業は後にたいへにやくにたった。
売場を管理するスタッフへの共通の「プロトコル」(約束事)マニュアル作り、バケット洗浄機の導入も私たちの取り組みの一貫性をなすものとなった。
そしてMD(商品戦略)も取り組んでいた52週のウリクリーフェアー、「朝どり」「日保ち保証」「産地ブーケ」等など、50個のユニットをつくることができた。
そして、PR(販売促進戦略)今まで花を買ったことのないお客さんへの販促、ここではフラワーソムリエや生産者との協働により、消費者との距離を詰め、さらに身近な存在として花を感じてもらう提案がある。
とても一回のブログでは書ききれないストーリが幾つも、幾つもできあがつた。

当日まで700を超えるダイレクトメールに電話かけ、沢山のやりのこした課題もあったが、フローレのチャレンジする姿勢と考えていることを精一杯伝えていこうとスタートを切った。
結果は私たちの思いを超える反響を頂いた。
今回の取り組みはフローレ全社員の売場調査からはじまりました、私たちの予想を越える反響に、フローレ全社員の知恵と力でお客様の期待に答えていきたいと考えています。
花の消費が少しでも伸びることを願って頑張れるフローレでありたいと思っております。