隆々ブログ

小平市議会議員 立花隆一の活動報告です。

「国家機密(情報)」が流出する日本のかたち。

2010-11-12 | 政治

古くは、「孫子の兵法」に記されているように情報収集は、戦国時代から大変重要な戦術の一つに

挙げられていました。したがって、すぐれた国王(リーダー)といわれる人は、特に第一級の情報収集

をどのように、誰よりも早く、つかむことができるのかに叡知を集めてきました。

11月3日、読売新聞の記事に、「『官邸に情報こない』首相、身内にこぼす」の中で、菅首相は、

総理大臣室の「…の孤独」にようやく、苛まれ始めているようです。


ここには、あらゆる情報が入ってくる半面、情報の大部分が本当に必要な情報ではなく、一定のバイアス

がかかった情報が多いのは、もうすでにお判りのとおりです。

すなわち、「生の情報が入って来ない情報空間」といわれている所以です。

さらに記事は、こう伝えています。 


「菅首相は2日昼、国会内で開かれた菅氏支持の民主党議員グループの会合に出席した。出席者に

よると、首相は『首相官邸は情報過疎地帯だ。役所で取りまとめたものしか上がってこない』とぼやき、

『とにかく、皆さんの情報や意見を遠慮なく私のところに寄せてほしい』と要請した。」と述べています。

菅首相が予算委員会などで、野党から厳しく攻められ答弁で、(気になるのは)仙石官房長官(必ずと

言っていいほど)と一緒に二人が手をあげ、仙石氏が答弁に立ってくれた時に見せる安堵の表情は、

(「よきにはからえ」と、何でも仙石家老に任せる殿様のような)首相に、この国を本当に任せてよいのか

と不安に思ってしまいます。


日本という「国のかたち」が次々に崩れていくような感覚を覚えてなりません。