10月16日付け朝日新聞の議会改革の記事です。
議会活動にかかわる知識を問う「議員力検定」の人気が地方議員の間で高まりつつある。
「議員はこんなに多く必要なのか」などと厳しい声があるなか、検定で裏付けられた
「議員力」を議会改革につなげたい考えだ。
来春の統一地方選に向け、有権者にアピールする狙いもあるようだ。「鹿児島県阿久根
市長の(議会軽視の)振る舞いの背景には、住民の議会への不信もあるんです」。
山口二郎・北海道大教授が語りかけると、首都圏や東北地方から集まった地方議員ら
約100人が耳を傾けた。「日本の議会政治を考える」という勉強会が8月、東京都内で開かれた。
主催したのは、学者らがつくる「議員力検定協会」。
マニフェストの意義や議会の役割が議論され、会場には議員力検定の問題集が置かれた。
次の検定は11月に予定される。「検定では議員活動の基本が問われる。秋に受けてみたい」。
参加した川名雄児・東京都武蔵野市議は語った。
2009年5月に始まった議員力検定。年2回開催し、1回あたり120~200人が
受検してきた。「現職の地方議員や立候補を目指す人たちが多く受けている」という。
90分で選択式や記述式の問題に答える。
協会の共同代表を務める広瀬克哉・法政大教授は「議員に研修はなく、戸惑う人がいる
という話を聞いたのがきっかけ。
議会制度や政策、法律を学び、活動の武器にしてほしい」と話す。
議員が関心を高めるのは、地方議会の存在感への焦りもある。
「議員はこんなにいらない」。井上航・埼玉県和光市議は、市民から時々こう言われる。
5月に「役所と渡り合うにも基礎知識は役立つ」と受検。
現在、議会基本条例の成立を目指しているが、「一つ一つの文言づくりが難しい」。
法律などを熟知する必要性を感じている。
来春の統一地方選を意識する人もいる。地方議員を目指し、勉強会に参加した東京都
北区の会社員、金田佳晃さん(26)は「立候補の時に資格があれば有権者に訴えられる」
と語った。
(引用終了)
小平市でも「議員は、こんなにいらない」と思っている人が多いはずです。
市民の理解を得るために議員力検定も一つの方法ですが、選挙対策として役立つというのは、
選挙のために政治活動があるという本末転倒の考えではないかと思います。
ともかく、市民から「こんな議員ならいらない」と、烙印を押えられないように議員本来の
仕事を頑張ります。日々努力です。