タジキスタン戦プレビュー

今度の火曜日、日本代表はアウェイのタジキスタンの首都ドゥシャンベで、タジキスタン代表と対戦します。タジキスタンは旧ソ連の中央アジアの国ですが、中央アジアでは天然資源の生産で好景気のウズベキスタンとは違って、貧しい国と聞きます。水道などは虫が出ることもあり、環境は良くない国です。

もっとも、日本代表に対しては比較的好意的に接してくれる相手です。前回対戦時の2011年は、公園の芝生ではと思われるほど良くなかったグラウンドとはいえ、可能な限り水を抜いたり砂を入れて整備してきました。前日練習でそのグラウンドも開放しており、少なくとも日本代表に対して嫌がらせをしてでも勝とうという、悪い相手ではなさそうです。

ポット順では「第三ポット」で、FIFAランキングではグループで3番目のチームです。それでも、日本代表と力の差があることは否定できない相手だと思います。2011年の対戦時はトップ下の本田圭佑が負傷離脱していましたが、そのピンチをベテランの中村憲剛がトップ下に入って攻撃を機能させました。

体格的には大きな相手と思われますが、どこまで組織的に整備されているかは微妙です。もっとも、タジキスタンは初戦のホームのキルギス戦を1-0で、二戦目のアウェイのモンゴル戦を1-0で勝利しており、目下日本に次ぐグループ2位につけています。ここで勝ち点を得れば、サッカー弱小国の地位を抜け出せる、タジキスタンにとっては大きなチャンスです。

2位の中での上位4チームに入れば、最終予選にも出られるので、タジキスタンにとってはそれがターゲットになります。日本としては、内容は悪くてもとにかく勝ちにこだわる必要がある、難しい試合です。それでも、ミャンマーという未知の敵地を攻略できたので、もちろんタジキスタンも乗り越えてくれると信じたいです。

※日本代表のHPによると、相手タジキスタンのグラウンドは人工芝ながらある程度整備されています。2011年のときとは状況が違うようです。人工芝独特の転がりには気を付けるとしても、グラウンドの悪さによる負傷のリスクは下がったといえます。