Kobby loves 埼玉&レッズ

埼玉と浦和レッズを愛する管理者のブログです。

「まさか」が次々と(10/26川崎対札幌)

2019-10-27 22:14:27 | 他チーム
ルヴァン杯、川崎対札幌の映像を一日遅れで見ました。ミシャが率いる札幌の長所ははっきりしており、いつもの3-4-2-1はアウトサイドの攻撃力を発揮させるための戦術です。もっとも、浦和時代と違って1トップがあまり守備の期待できないジェイなので、その分は片方のアウトサイドを無理に上げないことでカバーしています。

これに対し、川崎は札幌が人数をかけていない中盤で持ってきました。トップ下の脇坂は初めて見る選手なので注目しましたが、パスも出せますがシュートを狙う積極性が武器のようです。しかし、脇坂やダミアンのシュートはことごとくポストに嫌われました。札幌の、前半最初で決まった菅のゴールが重い前半になります。

しかし、前半終了間際にゴール裏に出たパスをついに阿部浩之が決めて同点にして折り返します。後半、脇坂が当たっていないと見てトップ下を中村憲剛に交代した采配が当たって、川崎がゲームの主導権を握りますがゴールが遠い展開でした。それでも、ダミアンに代えて投入した小林悠は中村憲剛とは長年のコンビで合うので、裏へ走る縦の攻撃で川崎がリズムを出します。

パスを出したのは大島でしたが、得意の小林悠の裏への走りが効いて、川崎は88分という決定的な時間に勝ち越します。しかし、最初の「まさか」は後半終了間際の札幌のCKでした。これをボランチの深井が頭で合わせて同点ゴールとなり延長戦に持ち越されます。さらに「まさか」は続き、延長前半で川崎DF谷口が相手へのファウルがVARの判定の結果退場となり、このFKを福森に直接蹴り込まれます。

ビハインドと数的不利を背負った川崎の圧倒的不利は否めませんが、それでも札幌が足が止まったこともあって川崎は攻め、109分に小林悠の同点ゴールでPK戦に持ち込みます。そのPK戦でも「まさか」は起きました。川崎の4人目が失敗して、札幌は5人目のキッカーの石川が決めれば勝利というところまで持ち込みます。そのPKをGK新井が止め、さらに札幌6人目の進藤のPKも新井が神セーブで止め、川崎は5度目の挑戦で初めてのルヴァン杯のタイトルを得ることになりました。

札幌としてはチャンスは何度もあった試合なので悔しいでしょう。それでも、リーグ戦では0-7で負けたこともある川崎相手の互角の勝負はこのゲームが楽しめた理由です。また、タイトル戦に挑戦できるよう、札幌の前途が明るいものであることを願いたいです。
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ウェールズ対南アフリカ

2019-10-27 21:14:57 | 他スポーツ
写真はウェールズのフッカー、ケン・オーウェンズです。

ウェールズ対南アフリカの準決勝もテレビ観戦していました。南アフリカはFWで行くと、カラーがはっきりしているチームですが、対するウェールズの出方は注目でした。ウェールズは総合力が高いチームで、南アフリカのFW戦に対してある程度戦えるFW陣がいます。相手ボールのスクラムも南アフリカの押しに対して微動だにせず、南アフリカが押し込んでトライを狙う手はなかなか使えませんでした。

そのため、序盤は相手反則で得たPGの蹴り合いの展開になります。南アフリカにはポラード、ウェールズにはダン・ビガーというキックの名手がおり、敵陣で反則を得れば端からでも決められる力があります。そのPGは両者ともすべて決め、前半は9-6とPGだけのスコアで折り返すことになります。

南アフリカとしてはリードはしているものの苦しい展開で、FW戦で押せず、相手ボールのラインアウトはほぼ100%ウェールズにキープされました。らしくないノックオンも、名手のSHデクラークやFBルルーにも見られました。ノートライで前半を折り返す、スクラムが多くなった序盤戦の攻防でした。

後半、ビガーのPGが決まって同点となります。動く必要があるとみた南アフリカがFWの1列目を素早く全員交代させるなど総力戦の展開で、流れは次第に南アフリカのFW戦のごり押しがはまってきます。総合力のウェールズも、終盤まで南アフリカのFW戦に対抗するのはしんどかったようで、南アフリカボールのスクラムを「イリーガルホイール(スクラムを故意に回す)」反則も取られ始めます。

FWで押し込んでからのトライで南アフリカが16-9とリードを広げますが、ウェールズは相手ゴール前であえてFW戦を挑んで、相手反則で得たアドバンテージを利用してキックパスからのトライで同点に追いつきます。両者とも拮抗した勝負は、最後PGで決着します。ウェールズが得意としているラインアウトを奪いに行き、ついにウェールズのノックオンからマイボールスクラムに持ち込みます。

このスクラムでのイリーガルホイールが勝敗を分けました。このPGをポラードが決めた3点が決勝点となり、南アフリカが19-16という僅差の勝負をものにしました。決勝戦はイングランド対南アフリカになりました。イングランドに対抗できるとすれば、チームカラーが全然違う南アフリカという気はします。好勝負を期待したいです。
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