小網神社blog

東京・日本橋に鎮座する強運厄除の神さま・東京銭洗い弁天の社 小網神社のブログです。

世に痴者二つあり。

2013年04月26日 | 小網神社教学

「世に痴者二つあり その一は神を祈らざる人なり その一は事を行わざる人なり」。

これは、江戸末期の国学者・鈴木重胤のことばです。

神があって自分があることを知れば、神のありがたさを知らないとは言えないはずです。

ここでいう神とは、神道でいう人を生かし成す力です。

天の光、地の恵み、人々の「おかげ」等々、神道では、ありがたい存在を「神さま」として崇めます。

自然の神であり、祖先の神といえましょう。

神さまの「ありがたさ」を知れば、自然に神に祈り、感謝の心をささげるようになるのです。

重胤は、それをしない人間は一番の「愚者」と説いています。

さらに、為すべき義務を、それを知っていながら行わないのは、第二の「愚者」であるとも説いています、

人には自己の立場、社会的地位というものがあります。

自分はそれらのどこに立っており、何を為すべき立場に立たされているかを、事あるごとに自分に問い掛ける――。

そんな自覚を、促したことばといえましょう。

 


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