小網神社blog

東京・日本橋に鎮座する強運厄除の神さま・東京銭洗い弁天の社 小網神社のブログです。

大丈夫 当に雄飛すべし

2013年09月07日 | 小網神社教学
後漢書、越典伝にあることばです。
立派な人間は、おおいに世に出て活躍すべきで、世間の片隅にうもれていてはいけない、という意味でしょう。

人の一生は、順調に進む者もあれば、曲折して行く者と、さまざまです。
しかし、人生のそのたどりつく所は、魚に例えるなら水を得た場でなくてはならないのです。
如何に有能な人材でも、それを発揮しうる場所でなければ、うずもれてしまいます。
自分のおかれている場、あるいは、自ら進めている事業に雄飛し、転ずる要あれば、決断し行動を起こすべきでしょう。

神道には「中今」ということばがあります。「今」というのは一瞬であり刹那的なものです。また、「未来」も、それを認識するのは「過去」にならないと認識しえません。
つまり人間は過去を生きているといえます。その自らの過去を大切にしなければ、今も未来もない、ともいえます。

人は死に臨んだ時、その一生が、早まわしのフィルムのように頭脳に飛来するという人がいました。
その旅立ちにあたり、人はふさわしい人生を歩んだと、誰もが思ってほしいと願います。

神道では、「祖孫一貫」を説きます。
わが過去は、わが祖が喜んでくれる過去であり、わが子孫が称えてくれる過去であってこそ、「大丈夫」といえましょう。

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