内的自己対話-川の畔のささめごと

日々考えていることをフランスから発信しています。自分の研究生活に関わる話題が多いですが、時に日常生活雑記も含まれます。

一般化・虚構化・間接話法の陥穽 ― SNS利用に際しての用心

2018-05-30 14:49:17 | 雑感

 今日の記事の内容は、そのタイトルからはちょっと想像しにくいかも知れません。でも、広義の SNS を何らかの仕方で日頃ご利用なさっていらっしゃる方たちには、おそらく先刻ご承知のことか、あるいは、心当たりのあることではないか、と推察いたしております。
 拙ブログは、Facebook と Twitter との外部連携サービスに登録してありますので、記事をアップする度に、それらのページに記事のお知らせが自動的に即アップされます。何かのきっかけで拙ブログに直接アクセスしてくださるようになった方々の中には直接存じ上げる方は一人もいらっしゃいませんが、Facebook に友達登録してくださっている二百人余りの方たちの中には、直接存じ上げている方々も少なくありません。
 拙ブログの記事を読んでくださっている方たちが不快に思われるようなことは書かない。SNSを使って誰かを非難したり攻撃したりすることはしない。できることなら面白がってもらえるような内容にする。これが私の記事投稿の大原則です(ときどき時の政治家を揶揄すようなことは書きますが、これはこの大原則の適用外です)。
 とはいえ、日常生活の中で感じたことを話題にしている記事の中には、実生活の中で対人関係上いやな思いをしたことがきっかけになっている場合もないわけではありません。しかし、そのような場合でも、当事者を傷つけるような書き方はしないように慎重を期しています。
 そのために次のような配慮をしています。実際にあった具体的出来事には触れずに話を一般化する。誰が読んでもこれは架空だとわかるように虚構化する。実際に使われた言語表現をそのまま使わず、いわば間接話法に置き換える。
 ところが、わりと最近、そのような配慮が、私としてはまったく予期しない仕方で、裏目に出てしまったことがありました。
 ある記事について、それを書いている間念頭に置いていた人とは全然関係がなく、それどころかその間まったく思い浮かべることさえなかった別のある人から、その記事が自分を狙って攻撃しているという、まったくあらぬ嫌疑を掛けられてしまったのです。
 この件で最初にその人からメッセージが届いたときには、いったい何のことかわからず、そのまま放置しておいたのですが、しばらくすると、たて続けに数通のメッセージが届き、その内容は私に対する攻撃性を次第に増していきました。それらを読んで、ああこれはすっかり勘違いしているな、とやっと気づきましたが、そのあまりにも無礼な内容を見て、返事する気にもなれず、その人が私のアカウントにアクセスできないようにブロックをかけました。
 ここからは私の推測ですが、その人がたまたま Facebook 上で話題にした内容が私の記事の内容と重なっており、しかも私の記事のほうが少し遅れてアップされたので、これは自分の記事の内容に対する攻撃だと勘違いしてしまったのでしょう。
 そもそも、私はその人の Facebook などほとんど見たこともなかったのです。正直、まったく関心もなかった。
 しかし、いつ似たようなことがまた発生しないともかぎりません。今まで以上に投稿記事の内容には気をつけるようにしなければと自分を戒めました。
 老婆心ながら、日頃SNSを活用なさっていらっしゃる方々、どうぞくれぐれもご用心なさいますよう。












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