南町の独り言

様々な旅人たちが、日ごと行きかふ南町。
月日は百代の過客、今日もまた旅人が…。

“にせの現実”

2010-12-15 18:27:16 | Weblog
無いのにあると錯覚したり、あるのに無いとだまされたり、なかなか事実を正確につかむことは難しいものです。

私たちは常に何かを正しいと考えています。
なぜそれが正しいと思うのでしょうか。
もしかしたら私たちに正しいと思わせるためになんらかの企みがされているかもしれません。

巧みな情報操作によって世論が形成されていくと、そこには“にせの現実”が生まれてきます。
特定の効果を思い描きながら創り出された情報を拡散する技術を“プロパガンダ”といいます。
これは心理工作で宣伝されるメッセージのことでもありますが、古くから存在する政治上の技術です。
情報を拡散したり、広範に伝達する機能を多く有するのは“マスメディア”です。
選挙上手は“マスメディア”の使い方が上手いし、権力者はリーク情報という形で頻繁に“マスメディア”を利用します。

もし“隠されてきた真実”が明らかになった時には何が起こるでしょうか?
ウィキリークス事件は社会を大きく変えるかもしれないほどの衝撃を世界中に与えています。
アメリカの公文書館では機密指定を外されるとすべての資料が公開されますが、すべて過去の出来事であり、結果が出ている事項です。
日本の歴史上で隠されてきた秘密事項もここ(公文書館)でいくつも公開されて大騒ぎとなったことがありましたが、ウィキリークス情報は現在進行形の秘密事項ばかりです。

なにが“真実”か、情報の真実性を判断することは本当に難しいと思います。
とりあえずの対応にしかなりませんが、その情報の「一貫性」と「一致性」に留意しましょう。
「一貫性」とは、話の内容に矛盾がないかということです。
「一致性」とは、複数の情報源からの裏付けがとれるか否かということです。
とりあえず…と言ったのは、それを逆手にとって意図的に「一貫性」と「一致性」をつくりだすことも可能だからです。
そこまで考えるとなにがなんだか分からなくなりますし、他人が信用できなくなってしまいます。

“にせの現実”に打ち勝つためにどうすればいいでしょうか。
それは私・あなた自身が“高い志”や“高いモチベーション”を持つことです。
それはなぜか?ぜひ考えてみてください。