南町の独り言

様々な旅人たちが、日ごと行きかふ南町。
月日は百代の過客、今日もまた旅人が…。

「武士の家計簿」の教え

2010-12-28 22:18:39 | 政治
民主党の支持率を回復することは至難の業かもしれません。
それでもあの政権交代の意義を忘れずに果敢に挑戦してもらいたいとわずかながらの期待を来年につなげたいと思います。
どうすれば支持率回復を計れるのか?そのヒントは世論調査にあります。
11月末の世論調査を見てみましょう。
評価しない項目の高い順に見ていきます。

Q:あなたは菅直人首相が小沢氏の政治資金問題の対応で、リーダーシップを発揮していると思いますか?
A:発揮していない(81.1%)

Q:小沢氏は政治資金の問題について国会で説明すべきだと思いますか?
A:国会で説明すべきだ(70%)

Q:政府は総額92兆円と過去最大の予算案をまとめました。借金である新規国債発行は44兆円です。あなたはこの予算案を評価しますか?
A:評価しない(76%)

Q:3歳未満に限って子ども手当てを月額1万3千円から2万円にひきあげることをどう評価しますか?
A:評価しない(68.1%)

第1関門の小沢氏の政倫審出席は本日小沢氏自らの判断で通過しました。
野党の出方はまだ不明ですが、まあ収まるところに治まるでしょう。
次なる問題は11年度予算案です。

第一生命経済研究所の発行している経済レポートに面白い記事がありました。
映画にもなった「武士の家計簿」が話題になっていますが、舞台となった加賀藩の財政も現代と同様に、年収の2倍の負債を抱えて火の車でした。
この窮乏を徹底した歳出カットで乗り切ったというのがこの映画のストーリーです。
衣類・書籍・茶器を売却して借金を減らし、何年間も新しく衣類は買わず、当主の小遣いも切り詰めて家計窮乏を凌いだという話です。

レポートを読んでいきますと、武士を年金受給者と置き換えて、財政支出をどう見直していくかという観点からまとめてあります。
しかし今から準備してもそう簡単にいくとは思えませんし、通常国会では公債特例法や税制改正などの関連法案すら通るかどうかも不明です。
いっそのこと金がないからと開き直って予算を半分にしてしまうほどの激変予算を組んでみたらどうなるでしょうか。
公務員にもスト権を与えましょう。
大増税はやめましょう。
医療費も年金もどこにも聖域は設けません。
乱暴な話かもしれませんが、首相に指導力がある(2.6%)とする国民がこれほど少ないとされたら、私だったら開き直って宣言しますね。

“誰の責任でこうなったのか!これ以上、私は次世代にツケを回したくありません!”