南町の独り言

様々な旅人たちが、日ごと行きかふ南町。
月日は百代の過客、今日もまた旅人が…。

伝える技術

2010-12-20 18:09:29 | ユニオン
対話集会でつくづく“伝える”ことの難しさを感じています。
(私たち『連合静岡』の活動もそうですが、参加者からは単組活動も組合員には伝わっていないとの反省がしきりにありました)
どう伝えていけばいいのか、それは究極的にはコミュニケーションの問題でもありますが、対話する中でヒントをたくさんいただきました。

明確な結果が出る選挙運動は、いかに有権者に候補者の情報を伝えるかということに尽きます。
そのために選挙プロの多くは心理学を学んでいると聞きました。
アメリカの心理学者「アルバート・マレービアン」は、“言葉は思いの7%しか伝えない”としています。
人と人とのコミュニケーションには、「言葉」「声のトーン(聴覚」「身体言語(ボディランゲージ・視覚)」の3つの要素があるという学説です。
メッセージを相手に届けようとする場合にどの要素が効果的かを調べてみると、言葉:7%、聴覚:38%、視覚:55%、としており、最高のコミュニケーションはこの3つの要素をピタッと融合させることです。
このことから「言葉」よりもビジュアルな「見た目」が印象に残ることが分かります。

さてこのことからみなさんは何かを感じませんか?
私は大いに感じます。
我が業界(労働界)は「見た目」づくりが下手ですね。
そしてそれ以上に感ずるのは、いったい“何”を“伝えよう”としているのか、私たちがその根本義をはっきりとつかんでいるのかということです。

最近ようやくラジオ番組「私たち働く人の味方です」の成果が表れてきました。
連合静岡=「働く人の味方です」が、なんとなくその言葉が定着し始めた結果でしょう。
「私たち働く人の味方です」から、当然のこと、解雇問題や賃金不払いには徹底して闘わなければなりません。
私たちのメッセージが伝われば伝わるほど、私たちの責任は重くなります。
連合静岡は産別組織の集合体であり、800を超える単組の集合体です。
連合静岡が相手とする地域は静岡県なら160万勤労者であり、産別組織で意識する地域は構成単組であり、単組ではひとりひとりの組合員です。
それぞれがそれぞれの地域に向かって、「私たち働く人の味方です」と胸を張って言い続けることができなくてはなりません。
それこそが私たちの“根本義”だと思います。

わたしたちは働く人の味方です!