南町の独り言

様々な旅人たちが、日ごと行きかふ南町。
月日は百代の過客、今日もまた旅人が…。

水ビジネス

2009-03-16 17:38:50 | 経済

私の初めての海外体験は30年以上前の中国でした。
生水は絶対に飲んではいけないと教えられて、ビン入りのミネラルウォーターか湯冷まししたお茶を飲んでいた記憶があります。
水を買うなんてなんと不便な国だろうと思いましたが、今では日本でも普通のこととなりました。

今朝の朝日新聞に「民営水道 黒船襲来」の記事がありました。
上下水道の運営ノウハウにたけた「水メジャー」が日本に本格参入し、次々と地方自治体の業務を手がける日本企業を傘下に治めているという話です。
この外資企業は約60カ国で7800万人の飲み水と5400万人の下水処理を手がけているといいます。
外資企業が悪だという気持はありませんが、国民のライフラインである水や電気や食料などを市場原理に任せたままにすることは避けねばなりません。

もちろん公営であれば問題がないというものではありません。
公という誇りとともに、民間企業や外資企業とも互角に勝負できるような創意工夫が公営企業には今後も求められます。
同時に私たちもただ消費者の立場だけではなく、生活者であり生産者であり市民であることを意識することが大切です。

安さだけ求めて地域に何も残らなかったら元も子もありませんからね。