南町の独り言

様々な旅人たちが、日ごと行きかふ南町。
月日は百代の過客、今日もまた旅人が…。

不可解すぎる

2009-03-14 17:33:34 | 政治

小沢一郎代表の政治資金団体「陸山会」への政治献金をめぐって連日のように“政治とお金”にまつわる報道が流されます。
確かに公共工事を請け負うゼネコンとの癒着を疑われるようなお金のやり取りは感心しませんが、なぜ小沢一郎だけなのかが不可解でなりません。
政治資金規正法上のみで見るならば軽微な事件ですから、これを契機に検察は“企業献金と便宜供与”の根源にまで大きく踏み込むものと解釈していました。

しかし日を追うごとに国策捜査かどうかはわかりませんが、あまりにバランスを欠いた捜査に疑念は増すばかりです。
ある日の報道によれば、逮捕された大久保容疑者よりも前任の秘書が長くこの献金に関わっていたという報道が流されました。
何日かして民主党の石川衆議院議員への事情聴取が報道されました。
石川議員も小沢氏の元秘書ですから彼が前任者なのかと思ったら、前任秘書はなんと自民党に鞍替えして岩手4区から立候補を予定していた高橋嘉信氏でした。
岩手4区とは小沢一郎の選挙区です。
この高橋嘉信氏にはなんの調査も入りませんでした。

加えていえば事情聴取を受けた石川衆議院議員の選挙区は北海道11区であり、対戦相手は“酩酊会見”で地に落ちた自民党中川昭一衆議院議員です。
おまけに西松側からの献金が政治資金報告書に未記載だったという自民党の政治資金団体は訂正だけで済まされるというアンバランスもまったく不可解です。

24日にはどんなことがあっても検察の面子にかけて大久保秘書の起訴が決定されるでしょう。
そうなると小沢代表の潔さからいえば代表辞任が濃厚です。

麻生首相が解散時期について口を開き始めました。
自民党幹部からも、「小沢代表が辞任しないうちに解散するほうが有利だ」という声も出ています。
案外近いうちにいよいよの総選挙かもしれませんね。