南町の独り言

様々な旅人たちが、日ごと行きかふ南町。
月日は百代の過客、今日もまた旅人が…。

巨大な津波に要注意

2009-03-06 18:00:19 | 経済

3月に入っても米国の金融危機が治まりません。
AIGは昨年の7-9月期決算で2兆4千億円もの巨額赤字を出したため、その救済策として政府が4兆円で優先株を購入しました。
ところが10-12月期の決算ではそれを上回る6兆円の赤字を計上、政府はさらに3兆円の資本注入(株の購入)を余儀なくされました。
事実上、国営化された巨大な生保会社が誕生したわけです。
さてこの国営生保の格付けはどうなるでしょうか。
少なくとも上がるとは思えません。

シティグループも経営難に陥り救済策として約36%の株を政府が取得して、「部分国有化」されましたが、株価を大きく下げました。
自動車会社GMは5日、米証券取引委員会に提出した2008年の年次報告書で、「事業を継続する能力に重大な疑念がある」と明記したそうです。
裏返して言えば、政府からの“つなぎ融資”で経営再建中だが、さらなる追加融資が早く決まらなければ経営破たんするかもしれませんよ、と警告しているようなものです。

カネがいくらあっても足りない状況にある米国ですが、その“元手”になるのは米国債です。
2月25日に行なわれた米国債の入札が不調(買い手がつかない)となり、利回りが予想を超える結果になっています。
高い金利をつけないと国債が売れなくなるということは大変深刻な状況下にあるということですね。
オバマ&麻生首脳会談で暗黙の米国債購入話しがされたという噂話もまんざら嘘ではなさそうです。

自民党も民主党もガタガタやっている状況ではありませんよ