北島邦彦の「すぎなみ未来BOX」

元杉並区議会議員(2007-2011)北島邦彦の活動日誌 e-mail kjmirai@jcom.home.ne.jp

星野文昭さんをとりもどそう

2010年02月20日 | 日記
西部労組交流センターや西部ユニオンの仲間たちと、星野再審闘争について学ぶ機会がありました。
星野文昭さんの陳述書と再審請求書をあらためて読んでみて、「無実」が動かすことのできない真実として確信されます。それほど確定判決-最高裁決定が矛盾に満ちているということです。死刑求刑のための「犯罪ストーリー」と、それを承けた政治的判決でした。星野さんを共謀共同正犯とせずに、あえて実行正犯として起訴したのはなぜか?死刑を求刑するためには、確定的殺意をもった実行正犯であったとする必要があった。そこにデッチあげが破綻する最大の弱点があるんですね。
星野再審闘争が闘争としてさらに前進するのは、そこに獄中の星野さん本人の闘いがガッチリと座っているからです。これが核心だな。獄中に手紙を書こう!

『貧困大国アメリカⅡ』(堤未果)を読む

2010年02月19日 | 日記
最近話題の本を読みました。「みんなの党」に加入した川田龍平参議院議員の顔がちらついて、いまひとつ手に取ってみようという気が起きてこなかったのですが。
ブッシュ政権下のアメリカの状況を告発した『Ⅰ』に続いて、オバマ政権下のアメリカの現状をレポートしたのが、この『Ⅱ』です。大学・高齢者・医療・刑務所労働について、ブッシュ政権~オバマ政権へとアメリカの貧困がさらに激しく深く広く進んでいること。しかも『Ⅰ』では低所得層の貧困を描いていましたが、『Ⅱ』ではそれがいわゆる中間層にまで及び始めていること。すなわち、大国アメリカを支えてきた労働者階級の中心が貧困に浸食され、その階級的基盤が崩壊しているということがよくわかります。ブッシュにしろオバマにしろ、資本(資本主義)の救済のためには労働者人民の生活や命などどうなってもいいってことでは、まったく変わりはないのです!
ただしこのレポート、こうした貧困に対する労働者階級の闘いが始まっているにもかかわらず、これへの言及がまったくありません。やっぱり著者の階級的視座の問題ですかね。

JR高円寺駅ホームからの転落事故

2010年02月17日 | 日記
今日の夕街宣は高円寺南口でしたが、絶好のタイミングでしたね。ホームから転落した女性を青年が間一髪で救出…JR東日本は感謝状を贈呈し、メディアもこぞって美談に仕立てあげようとしています。しかしハッキリしていることは、国鉄分割・民営化以来の大合理によって、ホームに要員の配置がされていないことが今回の事態を引き起こしたということです。その青年も語っていました、「非常停止ボタンを探したけど見つからなかったので、ホームに飛び降りて女性を助けようとした」と。電車を利用する労働者人民の命などどうなってもかまわない、そんなJR資本の姿を徹底して弾劾する街宣となりました。

「減税自治体構想」についての議会答弁

2010年02月16日 | 日記
「減税自治体構想」について、代表質問でも一般質問でも様々なベクトルから質問がなされています。杉並区当局の答弁をまとめれば、「10年間1000人の人員削減を実現してきた。そのカットした人件費を原資にして、一般会計予算の10%程度の区債の償還を実行してきた。しかし行政サービスの質は落とすことなく、種々の行政評価においてもきわめて高い評価を得てきている。だから毎年150億円の減税基金を積み立てることは可能だ」というものです。そのうえで「減税が実現されるようになれば高額所得者が杉並に移住してくるようになり、減税をしながらも税収は増加していくことが見込め、景気動向に左右される要素も少なくなる」とも。「減税自治体構想」の実現可能性への説得力を感じますか?そんなに住みやすい自治体ならば、それを身をもって知っているはずの杉並区役所ではたらく労働者が、なぜわれ先に杉並区に住もうとしないのでしょうかね。そもそも1000人の人員削減は、同程度の数の委託労働者をはじめとする非正規労働者に置き換えられているにすぎず、その労働者に低賃金や不安定雇用という犠牲を転嫁することで区債の償還をしてきたのです。そのことは議会答弁では絶対に認めませんからね。民営化攻撃の一環である「減税自治体構想」はつぶすしかない!

区議会第1回定例会が始まりました

2010年02月15日 | 日記
先週の12日(金)から区議会2010年第1回定例会が始まりました。今回は13日(土)・28日(日)と2回も休日議会の設定がされており(しかもこれまでも土曜議会はあったけれども、日曜議会は今回が初めて)、許しがたい状況になっています。13日(土)は抗議欠席としましたが、28日(日)は「減税基金条例案」についての集中審議の予算特別委員会ですが、あくまで休日議会開催反対を貫いて抗議欠席とします。

13日(土)の労働者総決起集会は氷雨のなかの集会&デモとなりましたが、断然“熱い”集会として勝利したのじゃないでしょうか。とにかく元気がいい!集会でした。青年労働者・学生の参加比率が増加したという問題ではなく(それはそれでとても重要だけど)、みずからの時代認識と路線に対する確信、団結して闘えば勝利できるということへの確信に参加者全体がひとつになって漲り返っているからでしょう。2-3-4月闘争に向けた戦闘的突破口を切り開きました。わけても4・28闘争(沖縄デー)が計画されています…何年ぶりのことなのだろう?「国鉄・沖縄・安保・改憲」をテーマにしたこの闘争は、民主党・鳩山政権打倒を掲げた唯一の闘争になることはまちがいありません。参院選挙直前状況のなか、階級的労働運動派こそ権力を獲得する勢力として躍り出ようではありませんか!