南相馬市に送られた杉並区の救援物資

杉並区では１６日「友好自治体協定」を結んでいる南相馬市に、震災救援物資を４台のトラックに積んで送り出しました。この物資はどうなったのか？南相馬市は福島原発の直近にある街で、３０ｋｍの屋内避難地域に指定されています。ようやく南相馬市の近くに到着した杉並区派遣のトラックは、なんと南相馬市役所への通行を自衛隊によって拒否されたというのです！派遣された杉並区職員はこの事態に抗議し、南相馬市当局からも通行を許可するよう自衛隊への申し入れがなされ、ようやく南相馬市へ入ることができたとのこと。しかし！何とか市の救援物資集積所への搬入はできたものの、その先の避難所に救援物資を届ける体制がないというのです。杉並区のある幹部職員曰く、「国の画一的な対応は問題で、臨機応変の対応が必要なのだが…。」被災地支援の現状の困難性のすべてが、この言葉に表現されていると言っても過言ではないと思いました。
写真は、昼休みの区役所前で被災地支援の街宣。