北島邦彦の「すぎなみ未来BOX」

元杉並区議会議員(2007-2011)北島邦彦の活動日誌 e-mail kjmirai@jcom.home.ne.jp

日米共同演習阻止!北富士闘争

2011年10月17日 | 日記
昨日は絶好の行楽日和でしたが、その車列に混じって北富士演習場に行ってきました。18年ぶりに強行される日米共同演習への抗議闘争です。少し表現に語弊があるかもしれませんが、とてもすがすがしい気持ちになれたとてもよい闘争でした。忍草の村内デモでは、かつての忍草母の会の関係者の方々との感動的な交歓もあり、北富士闘争の歴史を感じました。反戦共同行動委員会主催の闘争なので、事務局長である私が基調報告をやらせてもらいました。以下はその原稿です。

(1)ここ北富士演習場で、18年ぶりに日米共同演習が強行されています。私たちはこの暴挙を絶対に許さない。私たちは忍草入会組合・忍草母の会との血盟を果たすために、ここ北富士演習場に帰ってきました。1985年5月の桧丸尾決戦は、同年秋の三里塚・国鉄蜂起戦の一環として闘われた実力闘争でした。21世紀初頭がまさしく世界革命の時代として爆発しようとしている現在、北富士闘争の魂をわがものとして全力で闘おうではありませんか。
(2)現在強行されている日米共同演習は、たんなる軍事訓練ではありません。世界中で巻き起こる労働者階級の闘い、とりわけ青年労働者・学生の闘いを戦争に引きずり込むことによって叩き潰そうとする攻撃です。
グローバリズの名による新自由主義の攻撃は、全世界の労働者階級の生活を破壊して塗炭の苦しみを味わわせるなかで、青年労働者・学生からは未来さえも奪い去るものでした。しかし、新自由主義が資本主義の最末期のあがきであるかぎり、資本主義社会そのものの崩壊をもたらすのは必然でした。この世界大恐慌情勢のなかで、エジプト革命を先頭にした青年たちの闘いが世界中に伝播しています。 
世界金融の中枢ウォール街を占拠しているアメリカの青年の闘いには、続々と労働組合が合流しはじめていると伝えられています。「俺たちは99%だ」という叫びには、新自由主義が生み出した超格差社会への怒りから始まって、「99%が1%を打倒する」闘いへのエネルギーが孕まれています。また、ソブリン危機によって引き金が引かれたヨーロッパ金融危機は、その処方箋として出されたギリシャ・イタリアをはじめとする政府の財政再建計画を、労働者階級のゼネスト闘争が粉砕しているという画期的地平を切り開いています。そして、9・19明治公園6万人の地平から、フクシマの怒りを最大の軸にしてさらに高揚する日本の反原発闘争があります。
まさに世界は革命情勢であり、この圧殺なくして帝国主義の延命の途はありません。そのために全世界の労働者階級を戦争の真っ只中に叩き込み、その国際連帯・国際的団結を破壊しようとする戦争策動があります。最大の矛盾の集中点が米中対立であり、その矛盾をさらに促進する一環がここ北富士における日米共同演習です。
(3)3・11情勢は日米安保体制の大転換を生み出しました。日本帝国主義の危機が、政治支配構造や経済システムの崩壊として衝撃的に突き出されました。この状況のなかで発動された「トモダチ作戦」は、大災害への対応を軍事の観点から行なった日米の実戦訓練でした。軍事=日米安保による帝国主義の体制維持がその焦点です。今回の日米共同演習で、演習場使用協定や日米地位協定にも規定されていない駐屯地・廠舎を使用するのも、日米安保の重大なエスカレーションです。
しかし、こうした日米安保体制の大転換に叩き込まれた現場の兵士たちの現状はどうでしょうか。アフガン・イラク帰還米兵に起こっているのと同じことが、被災地復旧にあたった自衛官にも被曝やPTSDなど精神疾患として襲いかかっています。現場自衛官へ団結と決起を呼びかけて闘いましょう。
(4)
北富士闘争は沖縄闘争と一体です。北富士での日米共同演習強行は、沖縄の辺野古新基地建設攻撃そのものです。北富士は三里塚と並ぶ反戦・反基地闘争の原点です。北富士闘争の復権をかちとりましょう。
反戦共同行動委員会は、北富士の闘いを階級的労働運動の課題にすえきって闘います。11・6日比谷1万人結集の実現こそ、北富士闘争の魂を引き継ぐ大勝利への道です。全力で実現しようではありませんか。


自衛隊の兵士は労働者階級の一員としてともに闘おう!