北島邦彦の「すぎなみ未来BOX」

元杉並区議会議員(2007-2011)北島邦彦の活動日誌 e-mail kjmirai@jcom.home.ne.jp

これが教育委員会の議論?

2009年06月10日 | 日記
私も文教委員になったので、その審議の元になる教育委員会定例会を久しぶりに傍聴しました。いやいや、びっくり!いくつか重要な議題があったのですが(小中一貫教育基本方針、図書館の全面的な指定管理者制度への移行など)、議論としての議論はまったくなく、いくつかの質問のような意見が教育委員から出されただけ。教育委員に区政についての「見識」がなさ過ぎ!
たとえば、全区立図書館12館を―すでに業務委託や指定管理者による運営になっている館もいくつかあります―来年度から3年かけて全面的に指定管理者による運営にしていく予定が発表されました。これについても、指定管理者の選定方法についての質問が1件出されただけで、「それじゃあ…」と教育委員会で承認されていきました。昨日のブログでもたまたま図書館の自由に関する宣言について書きましたが、民間会社が占めることになるであろう指定管理者によって、どうして「団結して図書館の自由を守る」ことができるのでしょうか!指定管理者に雇用されて図書館ではたらく民間労働者は、そのほとんどが1年契約の契約社員です。なぜなら3年ごとに入札があるので、入札に負けた場合に簡単に解雇できるようになっているのです。すなわち、図書館の自由を守る現場ではたらく労働者自身が、きわめて不安定な雇用形態に置かれて分断されていて、「団結」とは最も縁遠い環境に叩き込まれています。こうした労働者の状態など、教育委員にとってはどうでもよいことなのでしょう。こんな許しがたい教育委員会が、平然と理屈を並べて「つくる会」教科書を採択しようとしているのですよ!
教育委員会定例会の惨状を見て、知り合いの教育委員会事務局の課長に、「何この議論!月曜日の文教委員会が楽しみだね」と戦闘宣言をしておきました。