「北の山・じろう」日記

内容は主に時事問題。時々株式投資関係の記事も交じります。

2022年4月16日 >ウクライナ紛争余波>周辺国の武器援助と外交変化

2023-04-04 13:20:31 | ウクライナ紛争
 

AFPBB
スウェーデン、国是破りウクライナに武器供与へ
2022年2月28日 14:11 発信地:ストックホルム/スウェーデン [ スウェーデン ヨーロッパ ウクライナ ロシア ロシア・CIS ]
https://www.afpbb.com/articles/-/3392300?cx_part=related_yahoo

フィンランド、NATO加盟申請「数週間以内」に決定
2022年4月13日 20:35 発信地:ストックホルム/スウェーデン [ スウェーデン フィンランド ヨーロッパ ウクライナ ロシア ロシア・CIS ]
https://www.afpbb.com/articles/-/3400171?cx_part=related_yahoo

フィンランドは、第二次世界大戦で旧ソ連軍の軍事侵攻を受け、旧ソ連軍を相手に祖国防衛戦争を戦い抜き、フィンランドの独立を守りました。
戦後、長い間旧ソ連のプレッシャーを受け中立化政策をとり、当時の東側陣営に取り込まれることを巧みに避けてきました。
「ロシアの飾り窓」などと、揶揄されたこともあります。
フィンランドには、当然にヨーロッパでも強い部類の国防軍があります。数も国民の人口を考えるなら、驚くほど動員能力が高いです。フィンランドの仮想敵国は、長年にわたりロシアです。それに対するべき軍隊が強いのは、当然です。

スウェーデンは、随分古い時代から中立政策を採用し第二次世界大戦の時代も中立を守りました。しかし、今回のウクライナ紛争には、長年の紛争国への武器供与をしないと言う国是を変更し、紛争当事国であるウクライナへの武器供与を決めました。スウェーデン国内では、長年の中立政策を改め、NATO加盟が議論され始めているようです。

フィンランドは、既にNATO加盟は既定路線のようです。国内的な最終調整を行っているものと思われます。
「数週間以内に結論が出る」と言うことは、既に政府の意思決定が済んでいることを示しています。

NATO側は、フィンランドとスウェーデンのNATO加盟は大歓迎です。

つまり?ロシアのウクライナ侵攻は、西側諸国の団結を生み、そしてNATO加盟に慎重であったフィンランドのNATO加盟の背中を押す結果となりました。

更には、長年対ロ融和政策と軍事力の強化に消極的だった大国ドイツの従来政策を180度転換させ、対ロ強硬路線と軍事力の強化に劇的に変化させました。

つまり、南はトルコから北はフィンランドに至る長大で強力な、対ロ包囲網が完成することになります。
ロシアの最も恐れていた国際環境が、生まれつつあります。

フィンランドがNATO加盟を申請すれば、スウェーデンでもNATO加盟論議が真剣に議論されることになるでしょう。

スウェーデンとフィンランドには長くて複雑な歴史的関係があります。しかし、第二次世界大戦の当時はその関係は、スウェーデンにとってフィンランドはロシアに対する盾の関係になりました。中立でありながら、フィンランド・ソ連戦争の時、スウェーデンは自国軍を派遣することはありませんでしたが、それ以外の部分ではフィンランドを、全面的に支援しました。多くの子供たちはスウェーデンに避難しました。事実上、スウェーデンはフィンランドの後方基地の役割を果たしました。これに関しては多々ありますが後は省略。

そして、ロシア軍の占領地域では「ジェノサイド」と言うべき民間人の残虐で大量の殺人が判明しつつあります。
ロシアの軍隊は、外国に侵略したなら地域住民を虐殺する残虐な軍隊だと言うことを、自ら証明しました。
実は、ロシアの軍隊が残虐であるのは昔からの伝統です。

ロシアのウクライナ侵攻は、他国への侵略行為であり。
ロシア軍は、残虐な軍隊でありウクライナ人のジェノサイドを目的としているのではないか?
と、疑うべき十分な根拠を他国に与えました。
これは、今後長い間ロシアに付きまとうイメージになります。ロシアと国境接する国々、あるいは近隣諸国はロシアの侵略に対する備えを固める方向に動くと思います。
誰だって、隣や近所に凶暴な輩がいたら、警戒を高め場合によっては、防御を固めるでしょう?

ウクライナの多くの戦争犠牲者に心より哀悼の意を表し、被害にあわれた方々にお見舞いを申し上げる次第です。



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