今日もいい天気になり、那智の妙法山(749.1m)に登りました。妙法山は、富士山が見える最遠の山です(年に一度ぐらいですが冬の寒い空気の澄んだ日に見えるそうです)。今日は、大門坂から約700mの登りですが、大方半分は、急な石段です。大門坂を入ってすぐの夫婦杉(樹齢800年)に光をさえぎられた石段のそばに神秘的な輝きを見せている(すこしですが・・・)青く光る植物「コンテリクラマゴケ」(紺照り鞍馬苔)を見つけました。これは、驚きです。途中眼下に那智の滝が見えました。
コンテリクラマゴケの左端に写っている葉に黒いしみのようなものが着いている草は、ミズヒキソウです。全ての葉にこのような黒い紋が付いています。花は綺麗なピンク色です。今はまだ咲いていません。
干支の子と付く山は日本で唯一つ三重県のこの山だけです。標高は、906.7mの低い山ですが、50分ぐらい谷沿いの道を何回か沢を渡りながら大きな滝の所まで行き、其処から急な登りに入り40分ぐらい60度から70度ぐらいの崖を木に捕まったり、ロ-プにつかまったりして登りその後馬の背のような細い道(50センチ)で、場所によっては両側が絶壁なので(と言っても両サイドには雑木が生えており下まで落ちることは無いと思いますが)慎重に進みます。ここを過ぎれば、普通の山道を40分ぐらいアップダウンを繰り返して山頂に到達しました。天気は良かったのですが大陸からの黄砂の飛来が多く360度周りの景色が霞んで殆ど見えませんでした。帰りも同じくらいの時間がかかりました。
久し振りに山に登りました。
三重県紀宝町の神内富士と呼ばれている標高362.1mの大烏帽子山です。
登山道は、しっかり整備され昔の生活道路であったと思われる石畳の所もありました。
山頂は、白い木製の展望台(朽ちて危険のため上ることは出来ません)があり360度の大展望です。
東は熊野から新宮までの七里ガ浜の海岸が一望でき、熊野川(新宮川)の河口にある製紙工場の白い煙がたなびき、その右側には新宮市の市街地が広がり、その向こうには那智勝浦町宇久井の半島、太地町平見の半島が見えます。
西側には、那智の光が峯、烏帽子山、大雲取山が見えました。北側は、ガスがかかってよく見えませんでしたが、晴れていれば、大地山、一族山、大瀬山等が見えると思われます。
熊野古道大辺路(?)八郎峠越え(古座上田原佐部→八郎峠→那智勝浦町中里)を佐部より八郎峠まで行き其処から15分ほどの八郎山(標高249・6メートル)に登ってきました。
このあたりの熊野古道は、海側の国道42号、串本町田原から那智勝浦町浦神へと湿地帯を通るルートが、江戸時代の「国道」に相当する「官道」であり、大辺路とされています。
古老の話では、上田原、佐部は、新宮藩水野家の領地で、八郎峠越えは代官が行き来した『代官道』と呼ばれ、古くから牛飼いが行き来し、又那智の妙法山へと参拝する厚い信仰もありもう1つの大辺路と考えられています。昭和30年代前半まで交通量の多い道だったそうです。
頂上は、20人座れば一杯になるぐらいの広さしかありませんが、360度の見晴しは250mの山とは思われない壮大なものです。
北方向には、那智三山の妙法山、烏帽子岳、光が峯が見え、北東方向には那智湾、森浦湾が、南南西方向には、串本の町並みや大島、潮岬が遠望出来ます。
今日は、お天気もよく、日曜日で那智勝町のグループと白浜田辺のグループ五拾数名の登山者で一時大混雑でした。