新春初歩きは、紀伊半島南部の最高峰であり、我輩の命の水(水道水は古座川から採水)のみなもとである古座川の源流域の沢を松根林道大塔橋から大塔山(1,121.8m)に登ってきました。
清流の沢伝いに歩きます
途中何度も渡渉を繰り返します
カモシカも♀カモシカも年末年始怠けた為久し振りの歩きとなりました
この辺は気持ちよく歩けます
水の流れる沢ももう少しで終ります
源流です。もう少し進むと涸沢となります
途中こんな物騒な物が2箇所ありました(ツキノワ熊の捕獲檻)。この辺りからは鬱蒼とした植林地の急登が続きます
支尾根に出るとブナ等の自然林の中を気持ちよく歩きます
少し先日の雪が残っています
大塔山登山は3回目ですが今日は空気が澄んでいて遠くの山々がはっきり見えました
南の方角に串本や古座の山々がはっきりと確認できました
北北東の方向には木々の間から雪で白くなった大峰の山々が確認できました
追記
登る途中大塔山に数百回登っている大塔山の達人と思われる方が走って降りてきたので、「失礼ですが飯野さんですか?」と声をかけるとやはり飯野さんで気持ちよくいろんなことをお話下さりました。頂上に置いている登山ノ-トに今日で649回と記載していました。恐るべき達人です。今日は、僕らと同じ登山口松根から大塔に登って反対側の弘法杉まで往復の後松根まで帰るところで今日は、大塔山には2回登ったとのことです。
飯野さんには了解を取っていなかったのでブログには最初載せなかったのですが、地元の南紀州新聞の昨年2月15日付けの記事に掲載されていましたので載せさせて頂きます。
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精進重ねて400回
大塔山“詣(もう)で”
“ひとっ走り”は朝飯前
飯野さんは猿飛佐助?
古座川町
熊野連山の主峰、大塔山に400回も登ったと、地元で評判なのが古座川町西川に住む飯野俊範さん(61)。
「まだ序の口。千回に挑戦だ―」と、還暦にしてファイト満々。恐れをなしたのかイノシシもクマも、お山に姿を見せなくなったと言うから、ただの山登り男ではなさそう。まさしく「そこのけ、そこのけ飯野が通る」だ。
登山のきっかけは「ウエストが95センチになってしまった。ジーパンがはけない」と、やや軟弱な発想だが。“やっと”五十路になった男にとって、ビール腹は最大の敵、最大の屈辱だった。
なまった身体と精神をたたき直すには「汗を流す山登りがいい」と発憤。そこから古座川町のシンボルマウンティン「大塔山詣で」が始まった。
取りつかれたように海抜1122メートルの山を往復。身も心もどんどんスリムになっていくのがたまらなく快感で“はまって”しまったと言う。時間は往復3時間弱に短縮(中級者の平均片道タイム)。猿飛佐助のようだと、周囲を驚かせている。
回数を重ねるごと、大塔山の昆虫や動植物、鳥などが気にかかり辞典片手にウオッチング。また、途中一緒になった登山者には「語り部」役をかってでた。それだけではなく、歩きやすいようにと山道の整備も怠らない。いいことずくめで「ツルッパゲに毛が生えてきた」と「毛なし」に朗報も?。
昨年は奧駆けにも参加。そこで覚えた般若心経を唱えながら歩くのがライフワークになった。ひたすらスリム化と健康願望から入った山登りだが今は「奥深い」と、飯野さん。妻の慈雨子さんは「飽きっぽい人なのに山登りだけは続行中。それだけ魅力があるのでしょう」と、微笑んだ。
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