この週末は奈良北部の「明神平」と「高見山」に雪と樹氷を見に行こうと思っていましたが、今年最大の寒波となり暖かい南紀育ちのカモシカ特に寒さに弱い♀カモシカはビビッてしまいあえなく中止と決定し近場を考えました。
熊野古道大辺路刈開き隊の方々が串本町荒船でハイキングコ-スを整備されたと聞き行ってきました。
赤く色付いた実をつけたセンリョウがたくさん群生するタロウ谷を登り、ウマベガシやカシ、ヤマモモの木の照葉樹の尾根道を何回かアップダウンしながら進み、鬼宿谷を下り荒船海岸に出ました。
荒船海岸の車道を1.4Kmほど南西方向に歩いた後「ショ-トカットコ-ス」と表示している谷道を通って帰ってきました。
総歩行距離: 7.8Km
総所要時間: 2時間46分
累計高低差: ±461m
GPS軌跡図(丸数字は写真撮影場所)
串本町田原湿地帯横の国道42号線 駐車場に車を置き建物の手前の谷(タロラ谷)沿いに山中に入ります
入り口には真新しい案内板が設置されています
タロラ谷沿いの道を歩きます、日本ミツバチの巣(この地方ではゴウラと呼ばれています)道端に置かれていました
この辺りから峠までは実が赤く色づいた「センリョウ」が群生する植林地のなだらかな谷道を登ります
峠に登りつめ左手にコ-スをとります、所々にコ-ス表示板があり迷うことは有りません
尾根道は数回のアップダウン道です。周りは照葉樹のトンネルです
一箇所だけ熊野古道によくある尾根道の「段築」が作られており、相当昔の生活道であったと思います
ここから鬼宿谷を下ります、真直ぐ行けば浦神半島の方に行けます
途中鉄砲を担いだ猟師2人に遭いました。使っている無線機の周波数を聞き、自分が何時も携帯している小型アマチュア無線機をその周波数に設定し、その後ずっとワッチしながら歩きました。猟犬が吼えたりしていましたが、発砲の音がきこえず、猟師らの無線会話の中身から猪を見つける事が出来なかったようです。しかし山中で鉄砲を担いだ人間に遭遇すると気持ちの良いものではありません。
途中こんな「炭焼き窯」が何基かありました。
やっと海岸が目の前に・・・・・鬼宿に着きました
今日は海は凪いでいます、岩場近くでは二人乗りの小さな漁船がイセエビ漁の網を流し入れておりのどかな海岸風景です
「鬼」とは海賊のことでこの辺りは熊野水軍の拠点の一つと言われています。
ここから1.4Kmほどコンクリ-ト道を歩きます、手掘りのトンネルが2箇所あり
荒船の集落から「ショ-トカットコ-ス」を歩いてみました、所々道が猪に掘り荒らされ歩き辛いです
途中からはかすかな踏み跡を見ながら進みます。又数箇所谷が分かれており踏み跡も定かでなく、歩く人は地図、GPS等必要と思います。
途中一箇所踏み跡ばかり見て歩いていておかしいなぁとGPSで確認すると間違って右の谷に入り込んでいました。70mほど戻って正規の道に出ました。
どちらの踏み跡もしっかりしていましたから右側の道は猟師たちの通る道かと思います。
振り返って間違った道を撮影。破線は間違った道です、炭焼き窯が目印です。
やっと峠の分岐に着きました。後は先ほど通ったタロラ谷を下るのみです。
今日の高低図