北アルプスの唐松岳(2699m)から五龍岳(2814m)を歩いて来ました。この時期天気の良い日でも昼前からガスが発生し周りの綺麗な景色が見れなくなるので、今回は早朝から昼まで行動し昼からは山小屋でビ-ルを飲みながらゆったりマッタリとすごす超贅沢な山登りをして見ようと普通1泊2日の所を2泊3日をかけました。
1日目は長野県白馬村からゴンドラとリフトを利用して一気に800mから1800mの高度に上げてもらい、その後八方尾根を唐松岳へと向かいます。
総歩行距離: 6.2Km 総所要時間: 4時間40分
累計高度差: +972m -187m
2日目は唐松山荘から稜線を五龍岳へ後立山連邦の雄大な景色を楽しみながらの歩きです。
総歩行距離: 5.7Km 総所要時間: 6時間08分
累計高度差: +673m -808m
3日目は五龍山荘から遠見尾根を降って来ました。最後の標高700mはゴンドラのお世話になり楽ちんでした。
総歩行距離: 7.3Km 総所要時間: 5時間20分
累計高度差: +287m -1252m
3D図
★1日目(8月22日)
雲海の中ゴンドラで楽ちん登山の始まりです
明日登る予定の五龍岳(真ん中)の雄姿が見えてきました、左の二コブの山は鹿島槍ヶ岳です
右手には白馬三山の白馬鑓ヶ岳、杓子岳、白馬岳が・・・
その左側にはあの有名な不帰ノ嶮が・・・・・
ここまで来ると一般のハイキング客は上がって来なく静かな山歩きとなります。 振り返ると八方池と雲海が
♀カモシカは景色と雰囲気に相当ハイテンションになっています
五龍岳が素晴らしい姿を見せています
8年前の5月にハイキングで八方池に行った時雲の切れ間から見えた雪をまとった山(後で五龍岳と判りました)に感動し、その山に今回アタックすることになりました。(写真は2004年5月25日撮影、上の写真より少し下で撮影)
後立山連邦の稜線に近づくにつれ道が相当険しくなって来ました
尾根に出るとガスが東側から湧いている中突然目の前に唐松山荘が・・・・
山荘から唐松岳がガスの中見え隠れしています
ガスが濃くならない内にとザックを山荘にデポし空身で山頂アタックです、一旦少し降ってほぼ稜線を登ります
頂上です。ザックのバンドで腰を締めるとお腹が出ているように見えますが、これが僕の姿です。
眼下に先ほどの唐松山荘がみえます
明日登る予定の五龍岳も上の方が雲に隠れています
山頂から降りる時に一瞬ガスが晴れ山荘がはっきりと望めました。
明日は山荘の向かって右手の岩峰をトラバ-スして尾根から真っ直ぐ鎖を持って向こうに降りるとのこと、こわぁ・・・・
山荘の横のダレ場には沢山のコマクサが可愛い花を咲かしていました
さぁ今日の行動はこれ迄、生ビ-ルで唐松岳に乾杯。これ一杯で¥850とは、なかなか酔えません。
段々とガスが濃くなり雲も出てきました。夕食後早々に就寝
★2日目(8月23日)
早朝山荘に宿泊していた百数十人の中学生が裏のヘリポ-トに日の出を見に隊列を組んで登って行きました
遥か彼方に八ヶ岳連峰とその右側に富士山が・・・、感動・・・
日の出
立山連峰とその隣には劔岳の雄姿が。この立山連峰は2回歩きました。
今日登る五龍岳も朝焼けに輝いています。
早朝6時に山荘出発です。少し歩いた所で振り返ると山荘と左唐松岳、中央には不帰ノ嶮と天狗尾根と白馬鑓ヶ岳がどっしりと構えています
早々の岩場です、牛の首と言うらしいですが、僕にはあまり好きな所ではありません♀カモシカが先頭です。前方は五龍岳。
右手には立山連峰が・・・・
ここから降って向こうに如何に登るのか殆んど登山道が見えません
絶壁を廻り込みます、♀カモシカは何か楽しそう、堕ちたら100mはまっすぐだ、気を付けろ。
今度は激降りだ。まだまだ厳しい歩きのようだ。
あの下の道は楽しそうです。この道の所で五龍岳から来られた登山者に今日初めて逢いました。
やっと厳しい道も過ぎまわりの景色を見ながらの(見る時は立ち止まります)歩きとなりました
回り込むと突然五龍山荘の赤い屋根が、ガスに隠れているのが五龍岳。
五龍岳の頂上でお昼御飯にしマッタリするつもりで今夜お世話になる五龍山荘に寄らずザックを背負って五龍岳アタックを開始です。
段々厳しくなって来ました、この岩はほぼ真っすぐに登ります。
鎖等のない所があり相当緊張しました、ここも真っ直ぐ上に
ふぅ、やっと五龍岳が迫って来ましたが、ここからは道が見えませんがペンキマ-クを頼りに進みます
この場所は上の写真の左手上の岩の割れ目近くです
やっと鹿島槍ヶ岳への分岐点です。頂上は右手の少し高い所です
相当狭い尾根が突き出ています。風が強い日は怖そう。
頂上です
ガスが段々下から沸き上がって昨日登った唐松岳は殆んど雲の中です。
相当寒いし食事は降りてからと決めました。
後は明日の朝まで五龍山荘でマッタリです。いろんな方とお話をしひとときを楽しみました。夜には雨と雷で心配しながらの就寝となりました。
★3日目(8月24日)
今日もいい天気で、下に降りるのみです
山荘から少し上がった所からです。五龍岳が朝日に輝いていますが、もい一度登る元気がありません。
五龍岳も鹿島槍ヶ岳も青空にはえています。
遠見尾根を降りますが最初は相当な急坂でした、概ね赤い線辺を降りました
やっと樹林帯の所に来ました。ベンチで一休み。
9時58分の写真です。白馬方向が一瞬見えてからは山は雲の中に隠れその後一度も顔を出しませんでした。
やっとケ-ブルに乗りました。楽ちん楽ちん
今回の高低図
今回出逢った大木(樹林帯でもあまり大きな木がありません、樹種はダケカンバ)
もう一本