2016年5月14日(土)
那智勝浦町市野々の大門坂駐車場から那智川対岸の山を大杭峠まで登り、そこから概ね急な尾根道を関西百名山である烏帽子山(909.2m)に登りました。帰りは近くのこの山の由来となった烏帽子岩を通り鬼杉谷を通り那智谷を降った。今回は♀カモシカの都合によりソロ登山です。
今まで烏帽子山への主登山コ-スである東の谷コ-ス(陰陽の滝コ-ス)は大水害で崩落が激しく工事中の為歩くことが困難です。無理をして東の谷コ-スを歩かず大杭峠コ-スを歩きましょう。
総歩行距離: 11.76Km
総所要時間: 7時間28分
累計高低差: ±1370m
対岸の新しい砂防堰堤の手前に登山口がありますが、標示等なし。
大杭峠までの道は新宮市高田への昔の生活道で急な所には石の階段が付けられています。所々にある苔むした石を確認しながら歩くと迷わないです。
此処も石段があります。
3か所ほど数年前の大水害の爪痕が残っています。上を巻いていきます。
もう少しで尾根に登る辺は道が判りにくく、皆さんいろんな所を歩いていますが、この緑色の石を目安に登れば間違いありません。ここの石は花崗岩で苔が生えていても滑りません。(雨の時は判りませんが)
やっと大杭峠です、まっすぐ進むと新宮市高田で右に進むと光ヶ峯です、今回は左に進みます。
峠からは尾根を中心に登りますが、急な所、岩がある所、急な下りと登り等なかなかハ-ドな道です。
数回こんな岩に突き当たります、テ-プ、ふみ跡を確認して左右どちらに巻くかを決めます。
立ちふさがった今回一の大岩です、上の方は写真からはみ出ています。
見晴らしの良い所に出ました。中央は妙法山です、その向こうには串本町大島と我居住地潮岬が見えます。
頂上に居られた5人の若者グル-プに撮ってもらいました。関西百名山烏帽子山の頂上です。
頂上は見晴らしは殆どありませんが、唯一この木々の間から新宮市高田の集落が見えました。
頂上では緑の若葉が輝いていました。尚ツツジや少しあるシャクナゲは花も終わっていました。おにぎりを食べ少しゆっくりし、那智谷を通って帰ることにした。
頂上から少し西方向に降った所に烏帽子山の山名の由来となった大きな烏帽子岩があります。梯子とロ-プを使って上まで上がれます。僕は今回パス。
600mほど降った所から6~700m程荒れ果てた廃林道を歩きます
林道途中から鬼杉谷を降りますこの谷も相当荒れていますね
途中一か所崩落地帯に、大きくえぐり取られていますから向こうまで真っ直ぐにはいけません、標識の通り一旦下に降って登り返します。
鬼杉谷と那智谷の合流地点近くに「山ノ神」の祠と鳥居が
那智谷を降っていくと三ノ滝の落ち口に来ました。流れの向こうから真っすぐ落ちています。今日の水量はいつにもまして多いです、最後の数か所の渡渉が心配です。
三ノ滝上部です、木が茂っていて全容が見れませんがすごい水量と落差です。ここの崖には木道が掛けられていますが、前の朽ち果てた恐ろしい木道ではなく新しく作られていて安心して通りました、落ちたら滝つぼにドボン。
一旦降った所から谷を登り返すと三ノ滝の滝つぼの所に行けるのですが、水量が多いいためパス。これは二ノ滝です、きれいな滝です。
二ノ滝からは大きな徒渉が3か所あります。まず一か所目は全部の石が水面より出ています、岩の上で足を滑らすことが無いよう細心の注意して渡ります。セ-フ
ここの渡渉は一番広い所に木の板が設置されていました、アリガタイ
三番目の渡渉地点。半分の岩は水面下2~4センチ下です。靴を脱いで渡ろうかとも考えたのですが、そのまま水につかった岩の上を渡りました。ゴアテックスの登山靴は素晴らしい、くくり紐の辺が水中に浸かっても中には水が入って来ませんでした。まぁ長靴を履いているようなものです。ベンキョウニナリマシタ
那智谷から外れ小さな峠を越します。木の根が無かったらこの岩の斜面は滑って歩けません。
やっと熊野那智大社に来ました、参拝客の多くは中国語がペラペラでした(笑)、それもそんなに大きな声で話さないでもと思いました。
那智大社の赤い鳥居の所から登った烏帽子山が向こうに見えます、二つのピ-クを越えて稜線を歩きました。赤丸は烏帽子岩です。帰りは手前の山の向こうを廻って左手奥の滝の所からこちらに来ました。
大社から駐車場までは大門坂を降りました
今日の高低図