王座戦本戦2回戦、森内九段戦。

2009-06-11 | 対局

振り駒で先手になり、△森内九段の△3三角戦法。

例の△2五桂ポン跳ねを入念に警戒して居飛車穴熊に組みました。ただ、警戒するあまり形を決め過ぎて、手が作れるかどうか、という将棋に。

 

             

 

△3九角を防ぐために▲6六角と先に手放して△6四歩と突かれたところ。

ここから▲7七桂と跳ねて8五歩を取りに行きました。

穴熊の8九桂は大事な駒で、僕はこの桂を跳ねるのが人一倍嫌いです

実際、プロになってから穴熊はもう数え切れないくらい指していますが、この桂を自ら跳んだのは、おそらく初めて。

 

第1図では他が難しいので仕方がない意味もあるし、8五歩を確実に取れるのならば跳ぶ価値もあるかな、と。確実に取れる、と言うのは△7三桂なら▲8五桂△同桂▲8六歩で桂を取り返して先手が1歩得になるから。

実戦はこの後、▲8五桂と取り、それが大威張りする格好に。

 

             

 

途中は週刊将棋や、日経新聞での新聞観戦記(観戦記掲載情報は左端ブックマークから)をご覧頂くとして、2図は終盤。

 

▲8六角に△7五歩と止めたところですが構わずに▲同角が穴熊流。△同金▲同歩△7三歩(▲7四桂の防ぎ)▲6四桂と攻めて、勝勢に。以下数手で勝つことが出来ました。

 

結果的には1図の▲7七桂が好手で、後は指し易い将棋のようでした。

 

勝ってベスト4。準決勝の相手は山崎七段に決まりました。

王座戦本戦トーナメント表

あと2勝が大変ですが、頑張ります。

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