王座戦など。

2007-09-22 | 将棋
王座戦第2局は羽生王座が勝って2連勝。棋譜等は日経ネット将棋王国
第1局に続いて相振り飛車でしたが、本局は互いに玉を囲わずに金銀を繰り出す力戦形。△久保八段の囲いは横歩取りで見られる「中住まい」と呼ばれるものに近く、相振り飛車と横歩取りに中間のような将棋でした。
60手目付近では▲羽生王座の飛と玉が狭くて指しにくそうでしたが▲5四桂~▲5五金と進出したところは△7五桂が角道を塞ぐために打った辛い手なので、先手持ちに見えました。この前後がポイントだった、と予想しておきます。(多分全然違うと思いますが)


このところ対局が続きましたが、来週はありません。というわけで今日は溜め込んでいた雑用(メールアドレス変更に伴う新しい名刺を注文等)をこなしていました。
連盟HP:記録欄を見たらいつの間にか対局数が1位になっていました。負け数(13敗)も1位タイですが(苦笑)
今後の対局予定は
1日:NHK杯戦2回戦対島八段戦。(収録)
5日:B級1組順位戦対鈴木八段戦。
そして16日・17日はいよいよ竜王戦第1局です。まだ約1ヵ月ありますが、挑戦者も決まり、少しづつ緊張感も高まって来ました。最近は結果も内容も良くありませんが、最善の努力をして竜王戦を迎えたいと思います。
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B級1組順位戦5回戦中川七段戦。

2007-09-22 | 対局

矢倉の出だしから中川七段は右玉へ。中川七段とは4年前から始めた研究会でかなり指していますが、右玉をやられたのは初めてだと思います。

              

図から▲7五歩△同歩▲7六歩と攻めましたが、△2五歩▲7五歩△3五歩と角をいじめる手が思ったよりも早く、良い攻めの形が作れません。

              

▲7八飛の転換を狙ったところ。▲7四歩の桂頭攻めが受けにくいと思っていたのですが△9六歩▲同歩△9七歩と攻める手がありました。▲同香には△8五桂で目標の桂を捌かれてしまいます(それでも▲同香と取るべきでした)

実戦は△9七歩を▲同桂と取りました。△9五歩▲同歩△9六歩で桂損になりますが相手を歩切れにさせて、という狙い。しかし、穴熊の急所の駒を損したのは痛く、形勢を損ねてしまいました。大局観が悪すぎました。

              

銀損ですが、この▲8四歩が期待の手。後手は歩切れなので受けにくいように見えたのですが、△7四銀と歩頭に出る鬼手がありました。▲同歩には△9七角成が△9八銀▲同飛△8七桂以下の詰めろになり、良い受けがありません。この手が成立してしまったのは大きな誤算でした。

同じようでも△7二銀ならば迫力がないので▲6五歩と打っておいて▲6四桂を狙う手が十分に間に合います。実戦の△7四銀は攻防兼備の絶好手になってしまいました。

△7四銀に対して▲6五桂と打ちましたが、△同銀▲8三歩成△5一玉で敗勢。以下20手程で投了しました。

負けて1勝4敗に。厳しい状況ですが、良き試練だと思って乗り越えたいと思います。

 

手拍子の一手というのはなかったのですが、迷った末に確信がないまま指す、というのが多かったように思います。負けが混んでいて指し手に自信が持てない、という悪循環。なんとかしなくてはいけません。

 

本日22日は王座戦第2局▲羽生王座-△久保八段戦。中継は日経ネット将棋王国にて。

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