ロシア漁業ニュースヘッドライン

北海道機船漁業協同組合連合会
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一般社団法人北洋開発協会

“ロシア漁業会社”が“株式会社大水”と日本でのすり身販売展開長期契約締結

2021-11-06 20:12:31 | 日記

 

2021年11月06日

北海道機縁漁業協同組合連合会 原口聖二

[“ロシア漁業会社”が“株式会社大水”と日本でのすり身販売展開長期契約締結]

“РРПК и Daisui подписали долгосрочное соглашение о развитии продаж сурими в Японии”

ロシア漁業最大手”Русская рыбопромышленная компания“(ルスカヤ・ルイボァプロムシェレンナヤ・カンパニヤ「ロシア漁業会社」)は、“株式会社大水”と日本でのすり身販売展開にかかる長期契約を締結したと発表した。

双方は、日本のスケトウダラすり身市場で主導的な地位を占めることを期待している。

“ロシア漁業会社”“株式会社大水”そして“ロシア漁業会社”の海外市場での独占販売代理店“Pacific Rim Group”は、日本市場に供給するスケトウダラすり身製品の販売等における協力に関する合意に署名した。

“株式会社大水”は、世界最大のスケトウダラすり身市場である日本での販売促進のための“ロシア漁業会社”の戦略的パートナーになる。

また、同時に、“ロシア漁業会社”は“株式会社大水”のためのスケトウダラすり身の戦略的サプライヤーとなる。

”ロシア漁業会社”は今年2021年第3四半期、スケトウダラのフィレ、ミンス、すり身の生産を前年2020年同期比で17%、1月-9月の比較で20%増加させている。

同社は、洋上高次加工が資源から最大の経済的利益を得ることを可能にすることから、これらの製品の生産拡大を戦略的課題に位置づけしており、天然の白身魚から最高品質の製品を消費者に提供する最適の生産方法だと説明している。

同社は国内市場への高次加工スケトウダラ製品の販売展開を継続し、流通業界への供給に関する長期契約も締結している。

2021年9月、スーパートロール船“Владимир Лиманов”(ウラヂミル・リマノフ)が洋上すり身生産を開始しており、同社は第4四半期から、この製品の日本への安定供給を確保することを計画していた。

また、同社は、国内市場向けにすり身製品の最初のロットを既に供給しており、中国、ヨーロッパ、そして米国のパートナーへの高次加工製品の出荷を行っている。

同社は“ウラジミル・リマノフ”と同タイプのシリーズのスーパー・トロール漁船を11隻揃える計画としている。

このシリーズ船は全長108mで、年間1万5,000トン以上のスケトウダラのフィレ、ミンス、すり身を船内で生産し、残滓はミールとオイルに完全に処理され、漁獲物の最大100%を付加価値製品化することを可能にするプラントが設置される。

なお、販売代理店“Pacific Rim Group”は、2013年に設立され、当初から“ロシア漁業会社”の販売パートナーとして活動してきた経緯にある。

 

(関連情報)

 

2021年11月06日 みなと新聞【大阪】

[大水が露スケソウすり身販売へ]

大水(大阪市、山橋英一郎社長)は5日、ロシアの漁業大手、ロシアン・フィッシャリー社(RFC)のスケソウすり身の輸入販売を開始すると発表した。

RFCと、RFCのスケソウすり身など水産物を海外販売する独占販売代理店のパシフィック・リム・グループ(PRG)との間で、RFC生産のスケソウすり身の日本国内における販売契約を日本の企業としては初めて結んだ。

山橋社長は「RFCの日本での戦略的パートナーとなり、高品質のすり身を日本で流通させる役割を担えることは大変名誉なこと。この事業が継続的に発展するよう努めていく」とコメント。

RFCはロシア海域のベーリング海とオホーツク海で主に操業。海洋管理協議会(MSC)の認証を取得し、現在、約34万トンの総漁獲枠を持つ。

漁船11隻と冷凍運搬船2隻を所有。

漁獲から船上での加工、凍結までを効率的に行う最新鋭の漁船(スーパートローラー)を今年から1隻所有し、洋上すり身製造に乗り出していた。

今後、スーパートローラー10隻を新たに建造する予定で、すり身の生産事業の拡大を計画している。

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