ロシア漁業ニュースヘッドライン

北海道機船漁業協同組合連合会
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一般社団法人北洋開発協会

代替3漁法を認可へ ロシア 200カイリ流し網禁止で 北海道新聞

2016-04-01 20:38:56 | 日記
2016年04月01日
北海道新聞【モスクワ渡辺玲男】
[代替3漁法を認可へ ロシア 200カイリ流し網禁止で]
ロシア政府は、ロシア200カイリ内で今年1月から禁止されたサケ・マス流し網漁の代替漁法として《1》2隻の船で網を引く「引き網漁」《2》網を巻いて漁獲する「巻き網」《3》定置網に似た「表層かご」の3漁法を認める方針を固めた。今年の漁期が始まる6月までに漁業規則を改正する。3漁法のうち、日本側が採用する方法としては引き網漁が有力だ。
ロシア農業省によると、規則の改正案は、既に国内の関係者から意見募集を終え、今後、省庁間手続きを経て最終決定する。
同省関係者は31日、北海道新聞の取材に対し、3漁法を認めることについて「変更予定はない」と話した。
ロシアは環境保護などを理由にロシア200カイリ内での流し網漁を今年から禁止し、道東を拠点とする日本の流し網漁船(昨年は小型船19隻が出漁)も操業できなくなった。日本側水産関係者によると3漁法のうち、表層かごはロシア独自の漁法で、巻き網は設備投資がかさむことなどから、引き網漁による操業に向け、関係漁業者らと準備が進む見通しだ。

2016年03月29日
モスクワ発
[ロシア漁業庁 日本との流し網漁業代替漁法協議を4月後半に設定]
ロシア漁業庁は、2016年1月1日からロシア排他的経済水域でのサケマス流し網漁業が禁止となった件について、日本側から代替として、トロール漁具による実験的操業の提案があったと明かにした。
これは、同年3月22日から同26日までの間、東京で開催された第32回ロ日漁業合同員会の結果概要に加えて発表された。
ロシア漁業庁は、同年4月後半にモスクワにおいて、ロシア排他的経済水域でのサケマス漁業に関する協議を日本と継続することを決めたとしている。


2016年03月11日
モスクワ発
[日本はサケマス流し網漁業の代替を探している]
ロシア業界紙(WEB)は、ロシアの排他的経済水域でサケマスを漁獲していた日本の中型漁船が、流し網操業の禁止に伴い、代替として日本の排他的経済水域でサンマ漁業を行うことを申し入れしたが、日本の漁業当局は、当該操業の許可を増加させることは不可能である旨の見解を示していると報じた。
今年2016年1月1日からロシア漁船ばかりでなく、日本漁船についてもロシア排他的経済水域における流し網操業は禁止となった。
この措置に関する対応については、ロシアと日本ばかりでなく他の国々も関心をもっており、特に韓国メディアは、日本の漁業当局の方針を伝えている。
日本の政権与党”自民党”は、中型漁船がサケマス漁業を失う損害を最小限にする方法を議論、支援策として日本の排他的経済水域内でのサンマ漁業、イワシ・サバ漁業への転換等も提案していた。
日本の漁業当局は、転換漁業として北太平洋漁業委員会海域(公海)でのサンマ操業の可能性を示唆しているが、当該委員会海域では、2017年に行われる資源評価に基づく新たな保存管理措置がとられるまでの間、漁船の許可隻数の急激な増加を抑制することとなっている。

(関連情報)


2016年02月16日 根室新聞
[代替漁法に3種検討案 流し網禁止対策【根室】]
自民党のロシア200海里・サケマス流し網漁禁止による根室・釧路地域緊急対策本部(西川公也本部長)と地元の意見交換会が15日、根室商工会館で開かれ、根室入りした西川本部長、伊東良孝農林水産副大臣らに対し、関連団体からサケマス漁禁止に係る関連産業対策について要望した。対策本部からは、ロシア側が代替漁法案として巻き網、引き網、表層カゴの3種を検討していることが報告された。
意見交換会には自民党、水産庁のほか、荒川裕生北海道副知事、地元から長谷川俊輔根室市長、関連団体などから約50人が出席。
西川本部長が「これから流し網の禁止に対して相当の影響がでてくるだろうと、それを前もって影響を最小限に止めるのがわれわれの仕事。地元の皆さんは影響等を一番分かっており、私たちが組んだ対策のここが使いにくい、これを拡充してほしいなど今日はいろんな意見をいただきたい」とあいさつ。
伊東農林水産副大臣があいさつの中で、ロシア側の代替漁法案の検討状況として「水産庁職員をロシアに派遣し聞いたところ、ロシア研究機関の『ヴニロ』から、巻き網、引き網、表層カゴという3種を代替漁法として採用するよう農業省に提示しており、現在この農業省が規則改正について手続き中で、3月をめどに公表をする予定」と報告した。
地元を代表して長谷川俊輔根室市長が「根室市対策本部で、関連産業に関するサケマス流し網漁業対策要望を取りまとめたので、お目通しいただくとともに、地元関係団体の声に耳を傾けていただくことを祈っている」とあいさつした。
続いてロシア水域サケマス流網漁禁止に係る関連産業対策について、関連団体の代表者らから、根室市対策本部で取りまとめた対策を要望した。
サケマス流し網漁業の代替漁業として検討されている公海サンマの試験的操業と花咲港への水揚げ実施、経営安定関連保証(セーフティネット保証)の他に、既往借入金に対する返済の猶予・減免や利子補給の措置のほか、公海サンマの花咲港への水揚げに伴う運搬車両(冷凍車両)導入に対する補助額のかさ上げ及び廃車要件の撤廃、パージ船(給油船)に係る塗装代や検査手数料の維持経費の支援、プレミアム付商品券発行事業実施に向けた支援などを求めた。
水産庁の水田正和行政部長からは、サンマの公海試験操業について「漁船の許可隻数も漁獲枠も定められた範囲内で操業する限り資源管理という観点からも問題なく、業界団体で調整をしているところ。円滑に進むようしっかりと支援していきたい」と話した。
意見交換会終了後、西川本部長は、ロシア側が検討している3つの漁法について、巻き網のほか、引き網漁法は2隻でトロールのように網を引く漁法、表層カゴは定置網を浮かせたような漁法と説明。この日の意見交換を踏まえ、「これらを含めてこの地域の支援策をさらに検討していきたい」と話した。

  

2016年02月29日
一般社団法人北洋開発協会(原口聖二)
[上院議員はロシアEEZ内でのサケマス漁業の完全な停止を求める]
ロシア上院第387回議会において、マガダン州選出議員で立法委員アナトリー・シロコフ(Анатолий Широков:写真左)は、2016年1月1日からロシア排他的経済水域における流し網漁業が禁止となったが、別な漁法、名目でのサケマス漁業の再開に懸念を表明し、2018年以降の同水域での商業操業の完全な停止を主張した。
これを受け、同院第1副議長ニコライ・フョードロフ(Николай Федоров:前農業大臣:写真中央)と同院業政策環境委員長ゲンナジー・ゴルブノフ(Геннадий Горбунов:写真右)は、この問題措置に関してロシア漁業庁に対し1ケ月以内に状況報告するよう求めた。
ロシア排他的経済水域における流し網漁業禁止に伴い、遡河性魚種の漁獲のため許可される代替漁法リストが極東漁業規則に盛り込まれることになり、今年2016年2月に公表された農業省の同規則改正案には、トロール網、巻網、そして表層カゴ網が選定されている。
しかし、ロシア流し網業界は、科学研究機関に依頼し、合理的で安全な代替漁法を検証、結果、この改正案がでる前に、表層定置網にいきついたが、何らかの意思でこれがリストされておらず現在問題となっている。
6月1日から太平洋サケマスの漁期が始まることから、残された時間も少なく、サハリン州政府はこの問題について、ロシア極東連邦管区大統領全権代表トルトネフ、農業大臣トカチョフらへの要請行動を計画している。
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