そのとき

彼が我が家に現れてから15年。
もう、彼無しの生活は考えられません。

白い、気位の高いプードル。
チョコとアイスクリームの好きなプードル。

その彼の、そんなときが来ようとしている
ようです。

覚悟はしていました。
反面、夏を無事に越せたときは胸を撫で下ろしていました。

昨日とは明らかに違います。


やっぱり、そんな瞬間は考えたくありません。
何時までも彼には傍にいて欲しいです。
最初から、自分より早く逝く事は知っていたけれど。

考えたくありません。

フレーズオブタブー

隣人が広げる新聞紙の記事に「がんばれ現役世代」という記事。

「がんばれ」や「がんばる」と言ったフレーズを意図的に使ったの
はいつのことだろう。

すべての「がんばれ」を「一生懸命」に置き換え初めて、どの位
経つだろう。

そんな事、忘れましたよ。
今でも他人に言われると、知覚過敏のような煩わしさを感じます。

卑怯で臆病。

そうでなかった時代が、この先帰ってくることがあるのだろうか？

愚問ね、きっと。