黄色い拍子木

たまのをよたえなばたえねながらへば しのぶることのよわりもぞする

エレガ

2005-06-04 10:37:21 | Weblog
麩饅頭を買った日に、その百貨店でエレベータに乗ったときのこと。

時間が時間だけに、自動運転で誰も載っていないと思っていましたが、
エレベータガールの店員さんがサービスを行われていました。

「エレベータガールなんて不要なもの」なんて意見もあります。

確かに作業量と人件費を考えるとコストパフォーマンスは良く
ありませんし、前時代的だなんて意見もあります。流通コストを
切り詰めて、いかに利益をはじき出すかというご時世、そう考えられる
のも不思議ではありません。

でも、私はちょっとだけ、日常よりもゆっくり流れる時間を提供してくれる
彼女たちの存在やそのサービスを非常に素晴らしいものと感じます。

無機質になりがちなエレベータの中、笑顔と丁寧な接客が買い物に
どれほどの華を添えていることでしょうか。(ここでお客だからと
尊大な態度をとらずに、彼女たちのサービスに対して一言「ありがとう」と
添えるのが肝要です。降りるフロアーを尋ねられ、もうすでに誰かが降りる
ようになっていても、無視するなんて言語道断です。)

郊外の巨大スーパーの台頭、嗜好の多様化。
百貨店で日常的に買い物をする富裕層が居る事を差し引いても、
百貨店を取り巻く環境は決していいものではありません。
彼女たちが姿を消すのは、それほど先の話でも無いような気もします。

商品だけでなく、そういったソフトウェア的サービスを買い物客、
少なくとも私は望んでいます。何時までも笑顔絶やさずに、心地よい
気持ちを提供していただければと思います。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする