元祖・東京きっぷる堂 (gooブログ版)

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煙草と教習所ストレス

2021-04-09 07:22:13 | 夢洪水(散文・詩・等)
煙草と教習所ストレス



今日も、いつもの様にタバコの上を、お日様が照らしだした。

夜明けだ。

朝陽のシュプレヒコールだ。

起きろ。      起きろ。

飛び出た。    外へ出ろ。

みんな陽気に外へ出ろ。


このお日様の下の物陰に1人の青年がいる。

彼はビルによって影になった歩道を歩いてやって来る。

慣れたしぐさでタバコに火をつけ、スゥーっと一服。

ゴホッ ゴホッ ごほごほごほっ!

彼はタバコを吸っている。

しかも、咳き込みながら。

 

“オレは、もうかれこれ2年間、毎日100本以上もタバコを吸い続けているんだ。 だのに・・・・・ゴホッ・・・・・いまだに、むせて、ゴホッ、どうしてもダメなんだ。・・・・・もうオレは、ほとんどいつもヒステリー状態に近い常態化に落ち入っているのだ。何をやってもうまく行かない。オレは今、教習所に通っている。”

 

車から降りると友人が聞きました。

「オォい、6回目の検定どうだぁ?」

「落ちた。」

ワッハハハ、ワッハハハ ぶげぎょぎょぎょぎょー!

もう笑いのマトになっているのです!

 

友人と会っても、イライラしてすぐに心の中でだけ喧嘩して“この腐れ外道め、糞タコがこら、いてこますぞオラオラオラ”、顔は笑っているんですが、それでも、たまに文句を言う“そりゃないぜセニョール”と、すぐにやりこめられて、負けたという気持ちがマスマス俺の心を陰惨なものにして、相手とまともに対面してると、顔を赤くして小さくなり、ブルブルと小刻みに震えているくせに、後ろから、男は黙って殺ぽろびーる―、ブッ殺そうとして石で思いきり殴って頭蓋を砕いて脳味噌を引き出してグチャグチャに踏み潰してやろうとしたりしました。

でも、本当にブン殴るなんて恐ろしくてできません。もし相手が死ななかったらと考えると身がすくみます。

さぁて、とうとう俺が死ぬ事にしました。

 

朝陽が、まぶしいぜ!

さあー、線路に寝転がり、最後の1プク!!

「ああ、うめぇ!うまかったぁー!」

おや、電車が猛スピードでやって来た。

「やや!吸えたぞ!美味しく吸えたぁ・・・」

「ぼかぁ幸せだな・・・・・・・・スパスパ・・・」

が、おそかった。


ズゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴーーーーー!


車輪は俺の肉体を粉々に砕いて走り去った。

次の電車が赤い肉片に気づいて停車した。

頭蓋は砕かれ脳味噌はグチャグチャ。


今日も、いつもの様にタバコの上を、お日様が照らしだした。

夜明けだ。

朝陽のシュプレヒコールだ。

起きろ。      起きろ。

飛び出た。    外へ出ろ。

みんな陽気に外へ出ろ。


みんな幸せになれば、いい。




kipple