今日も、いつもの様にタバコの上を、お日様が照らしだした。 夜明けだ。 朝陽のシュプレヒコールだ。 起きろ。 起きろ。 飛び出た。 外へ出ろ。 みんな陽気に外へ出ろ。
彼はビルによって影になった歩道を歩いてやって来る。 慣れたしぐさでタバコに火をつけ、スゥーっと一服。 “ゴホッ ゴホッ ごほごほごほっ!” 彼はタバコを吸っている。 しかも、咳き込みながら。
「オォい、6回目の検定どうだぁ?」 「落ちた。」 「ワッハハハ、ワッハハハ ぶげぎょぎょぎょぎょー!」 もう笑いのマトになっているのです!
でも、本当にブン殴るなんて恐ろしくてできません。もし相手が死ななかったらと考えると身がすくみます。 さぁて、とうとう俺が死ぬ事にしました。
さあー、線路に寝転がり、最後の1プク!! 「ああ、うめぇ!うまかったぁー!」 おや、電車が猛スピードでやって来た。 「やや!吸えたぞ!美味しく吸えたぁ・・・」 「ぼかぁ幸せだな・・・・・・・・スパスパ・・・」 が、おそかった。
次の電車が赤い肉片に気づいて停車した。 頭蓋は砕かれ脳味噌はグチャグチャ。
夜明けだ。 朝陽のシュプレヒコールだ。 起きろ。 起きろ。 飛び出た。 外へ出ろ。 みんな陽気に外へ出ろ。
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