ガキが、ギャーギャー泣いていやがる。 くそっ! うるさくて、映画の音声が聞こえねぇっ。 何とかしてくんねぇかなぁ。 親は知らん顔して、映画を見てやがらっ。 “あっ” このガキ、俺の手にしがみつきやがった。 ・・・・・・ 思いっきり親の顔を睨んでやる! ・・・・・・ 親が、やっとガキの手を引っ込めさせた。 しかし、また親は知らん顔しだした。 ガキは相変わらず“ギャーギャー”うるせえ。 もう俺は映画の内容が全然わからなくなってきた。 ちくしょう!このガキのせいだ。 その時、俺の頭の中に光明が、ほとばしった。 素晴らしいアイディアが浮かんだのだ。 このガキを静かにさせる方法。 俺はガキの首を絞めた。 “グィッ・・バギッ” かなりでかい音が映画館に響いた。 一回でガキは死んだ。 俺はホッとした。 俺の顔は喜びで、ひきつっていた。 ・・・・・・ その時、俺は首に痛みを感じた。 隣の大男が俺を絞めている。 俺は、ぐったりとなった。 死ぬ瞬間に、大男の喜びでひきつった顔が見えた。
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