Kinoの自転車日記

自転車と共に過ごす日々

フレーム寸法を 測定する MAKINO

2020-08-25 20:03:06 | 踏切り自転車 組立て
今回新しい自転車を組むために用意したトラックフレームのスケルトンを測定します
自転車の部品選定の為には必要な事です





今回用意したフレームは MAKINO マキノと言うメーカーの NJS 認可フレームです
競輪競走で使われていた物ですがこのフレームのスケルトンを測定します




今の環境で出来るだけ正確に寸法を測りたいと思います
フレームをメンテナンススタンドに乗せました






今回の測定には レーザーレベルを使います 建築工事等で
良く使われますが、水平線や垂直線をレーザーで照射する機械です




機械とフレームをセットして行きます






まずフレームに対して真正面に機械を置きます

具体的にはフレームのハンガー芯に対して直角にレーザーを
照射出来る位置です それを可能にする為に地面に打ってある
朱墨の真上にレーザーをセットします 機械からは鉛筆の部分に
下部ポイントが照射されています






正しく設置した機械からレーザーが照射されていますが 
フィキシングボルトが有ると 芯 が分り難いので外しました






フレームを水平にセットします その為には前後のエンド芯を
レーザーの水平光に合せます






機械の高さの調整も必要ですが それは三脚のエレベーターで
調整が出来ます






少しフレームの前を下げる為に この様なウェイトを用意
しています 容器に砂を詰めたものです




ウェイトをメンテナンススタンドの先端にぶら下げました






前が下がったメンテスタンドの先端にズンギリで作った
高さを調整する為の簡単な装置を使います






機械の高さとフレームの前後の高さを調整し 前後のエンド芯が
水平になりました 




これがしっかりと水平が出たフレームの状態です




レーザーの水平線は前後のエンド芯に有りますが 垂直線は
ハンガー芯に合わせています






この垂直線は ハンガー小物から上に伸びトップチューブにも
照射されています




これで用意が出来たので この状態で各寸法を測って行きます






これはハンガー下がりを測っています フレームのオーダーシートや
最近のジオメトリー図面を思い出して頂ければ解ると思います
このフレームはハンガー下がり 60mm です






採寸した数字は 手書きで用意した図面に落として行きます




バックセンターを測っています 390mm です




フロントセンターを測っています 正確に測れる様にスケールの
100mm の位置を基本にしています 私達は 100切りと呼びます
フロントセンター 575mm です




トップ寸法 C-C 530mm です




ハンガー芯からシートチューブのセンターまでの寸法を測っています
この後リーチも測ります リーチ 420mm でした




ヘッドチューブも測っておきましょう




測った寸法を図面に落としました




フレームの寸法が全く解らなければ部品の選択が難しいです
これを参考に使う部品を決めて行きます





今回の様にトップチューブが水平なフレームでは レーザーレベルの恩恵はあまり受けませんが
スローピングのフレームや、組まれた自転車のポジション測定ではかなり正確な採寸が出来ます
次は現在使っている街乗りピストのポジション測定を行います

前回の記事 【 ブレーキを用意しました SUNTOUR SPRINT 】

次の記事 【 街乗りピスト ポジション測定 】

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ブレーキを用意しました SUNTOUR SPRINT

2020-08-24 20:19:15 | 踏切り自転車 組立て
今回計画している自転車のブレーキを用意しました SUNTOUR SPRINT サンツアーのスプリントです
発売後相当年数が経過しているサイドプルのキャリパーブレーキです





SUNTOUR SPRINT は SUPERBE PRO の下位グレードの位置付けで 1980年後半の
発売では無かったでしょうか シュパーブプロは 1982年に発表されています






これも人がお使いだった物を譲って頂いたのですが
当時の箱まで揃っていたのは驚きました






ブレーキ本体には Sprint の文字が印字されていますが
製造はおそらく DIA-COMPE 吉貝ブレーキだと思います






サンツアーがシマノに負けるな追い越せと力を入れている時代です
要所に良いものを作ろうとしていたのを感じる事が出来ます






ここにも文字が刻まれています 綺麗な作りですね






スプリングの状態を見ると使った形跡が無く綺麗です






片方のアウター受けが欠品しています このアジャスターは
買い置きも有るので大丈夫です




補修パーツの引き出しに使える物があるでしょう・・





思いの外綺麗な状態で良かったと思います ただ今回のトラックフレームに
フロントブレーキが上手く取り付くのかまだ確認していません 簡単には行きそうに
無いですが、その辺りの苦労は覚悟の上です そんな事もまたご紹介させて頂きます

前回の記事 【 ハブを用意しました DURA-ACE 】 

次の記事 【 フレーム寸法を 測定する MAKINO 】

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ハブを用意しました DURA-ACE

2020-08-22 20:10:49 | 踏切り自転車 組立て
新しく自転車を組むためにハブを用意しました Shimano DURA-ACE です
とても良く出来たパーツだと思います





今回の自転車にはホイールも新しく組もうかと思います 固定ギア自転車なので
ハブもそれに応じた物を用意します Shimano Dura-Ace HB-7600 を選びました






今回は新しい物では無く人が使っていた物を譲って頂きました
ハブの巾はフレームに合わせ 120mm フロントは 100mm です
小ギアの取り付けはあえて 両切りにしました
それには理由が有りますがそれは又の機会に触れていきます






ただ以前に使っていた人が何故かロックリングと小ギアを付けたまま
ホイールをばらしています この状態にしてしまうとまずギアは
外せません どうするかは作業を進めながら考えましょう(笑)





この HB-7600 と言うピストハブは今までに、何ペアか組んで使いましたがとても優等生です
何時の発売かまで良く知らないのですが、何年か前に一部マイナーチェンジはしています
これはロックナットの形状からそれ以前の物だと思います 回転も軽くとても良い状態です

部品も追々揃えて行きますのでまたご紹介させて頂きます

前回の記事 【 1台組みます 】

次の記事 【 ブレーキを用意しました SUNTOUR SPRINT 】

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1台組みます

2020-08-20 20:04:01 | 踏切り自転車 組立て
今回新しく自転車を 1台組む事にしました そこそこのフレームを用意しました
少しご紹介させて頂きます





自転車小屋にダンボール箱が届き梱包を解きました 随分丁寧に養生がされています




養生を外しました
白のパールをベースにラグが赤く塗り分けられています




ラグは三連勝 肉抜きが綺麗です フォーククラウンは何処の物でしょう
フォークチューブには縦に MAKINO の文字が入っています




チューブは COLUMBUS SPIRIT KEIRIN
コロンバスのスピリットケイリン 高級チューブです




ツチノコチェーンステー 扁平な形状で 凄く戦闘的な容姿です
NJS認可フレームで競輪選手の方が使っていたフレームです




フレームが倒れ難い様に自作のフォークホルダーを
付けて 作業を進めるまで保管しておきましょう
まだ不足している部品もあるので作業を進めながら用意して行きます





今回のフレームは エム・マキノサイクルファクトリーと言うオーダー フレームメーカーの物です
千葉県の会社で、多くの競輪選手の方達が使っていらっしゃるのは承知しています 

どの様に仕上げて行くかは概ねイメージはしています 街乗りの固定ギア自転車
最近はピストバイクと言う人も多いです 走行中に足を止める事が出来ないので
踏切り自転車、と呼んでいたのは随分昔の事です

完成までしばらく時間が掛かると思いますが どうぞお付き合いを下さい

次の記事 【 ハブを用意しました DURA-ACE 】

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SILCA シリカ 空気入れの手入れ

2020-08-18 20:32:25 | 自転車部品・用品
SILCA シリカ イタリア発祥の優れた空気入れを製造するメーカーです 携帯用のインフレーターの
手入れをしています 今回は要所に潤滑剤を使いグリスアップと美装を行います





前回迄に分解と清掃を終わらせています 今回はこのインフレーターを長く維持する為に
丁寧に組み立てて行きます






前回本体のシリンダー内部の掃除もして 薄くグリスも塗っています
そこへパッキンにグリスを程良く塗ったピストンを差し込みます






シャフトが抜けない様に装着する樹脂製のパーツです
このネジにも薄くグリスを塗ります 分解してみれば
解りますがこのネジには結構力が掛かっています




樹脂パーツをねじ込みました






ポンプヘッドの取り付け部を指で塞ぎ インフレーターの
圧縮を確認しています とても良い状態です






ポンプヘッドを取り付ける前に 全体の汚れを落とすのと
同時にワックスを掛けておきます コンパウンドは入って
いませんがこれは汚れも良く落とします






ウエスにワックスを取り全体を磨いてやります
前回パーツクリーナーで拭いていますがこれだけ
汚れが取れました カルナバロウ入りの上質なワックスです





昔から頻繁に使い何本も使い潰しました そんな経験からこのインフレーターの弱点も
感じています、そんな部分を補強しながら進めます






これも古い物ですが VELOX ヴェロックスのバーテープです
皆が良く使いました この綿テープを使います






必要な長さに切りました




捲れ難い様に角は面取りをしました






先程締め付けた樹脂パーツのネジの部分が どうしても
ヒビが入り割れてきます そこに綿テープを巻き補強しています




本体に取り付ける握り部分のアルミパーツです
内部を掃除しています




シリカのポンプヘッドです これには幾つかの形が有ります






フレンチ用のヘッドです パッキン等の状態を
確認しています




ヘッドをもう一度組み立て エアブロワで内部の
汚れを飛ばします




ポンプヘッドの取り付けネジです 綺麗に作られています






ここにもグリスを塗っておきます




ゴム質のパッキンを入れます




先程のアルミの握りを差し込みます




アルミケースの先にポンプヘッドをねじ込みました
この様にポンプを組み立てましたが 手入れをする前と比べて
とても調子が良くなっています




今、2台の自転車に SILCA のインフレーターを
使っています もう一台の自転車も違うタイプの
SILCA です






このインフレーターはこの様に長さが色々です
自分の自転車のフレームに合わせてサイズを選びます
サイズは 10mm刻みで用意されていました





この自転車にもシリカのインフレーターを使っています 先程の黒い奴です
もうあまり乗らない自転車ですがパッキンが乾いてくると良く有りません
これも調子を見ながら手入れはしています

今回は手入れの様子を 2回に分けてご覧頂きました 良ければ前回の記事も是非ご覧下さい
前回の作業 【 SILCA シリカ インフレーターの手入れ 】

コメント (4)
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