Kinoの自転車日記

自転車と共に過ごす日々

SILCA シリカ インフレーターの手入れ

2020-08-15 20:20:58 | 自転車部品・用品
SILCA シリカの空気入れの手入れをします インフレーター最近はあまり聞かなくなった用語ですが
携帯用空気入れの事をそう呼びます





CILCA シリカ 1917年イタリア発祥のメーカーですが現在はアメリカ籍の会社になっています
インフレーター自転車に携帯する空気入れの事ですが 今回はこれの手入れを行います






SILCA これは Campagnolo や CINELLI と同様に
安心して使える 信頼の会社でした








シリカのポンプヘッドは時代に依り進化して行きます






今回のインフレーターは少し圧縮が弱いので分解清掃後
グリスアップまで行います 本体にシャフトを取り付けている
パーツのネジを外しました






ちなみにこの長さのインフレターはこの様に取り付けています






インフレーターを保持する為の Campagnolo のポンプホルダーです

フレンチ用のフロアポンプが日本に無かった時代 試合会場では
このインフレーターで トラック用のタイヤに 10キロ以上の空気を
入れていました






本体からピストン部を抜き取りました






ここには革が使われていますが 乾燥気味です
このパッキンは油で湿っている必要が有ります




ポンプの握り部分です アルミのパーツが使われています






ポンプヘッドを外しました






ポンプヘッドと本体の間にはゴム質のパッキンが使われています




パッキンには圧着された部品の形が残っています
これは、こんな状態でも大丈夫です まだ使えます




ポンプヘッドの取り付け部です 綺麗に造られたネジです




ここから分解した各パーツを綺麗にして行きます まずは本体外側の
油脂汚れをパーツクリーナーで拭き取ります






次は本体内部の掃除です パーツクリーナーをスプレーします






内部をウエスで拭き取り、エアブロワーで乾燥させます
この本体の樹脂は溶剤には弱いので何時までもクリーナーを
残さない様に手早く済ませます




シャフトに付着したグリス類も綺麗に落とします






パッキンは一取り外します






良く観察すると 乾燥気味ですが柔軟さは失われていません
まだまだ使える状態です






パッキンの取り付けネジも洗浄しておきます






これが今回の一番大切な処で 革パッキンに潤いを与えてやります
今回の状態では まず粘度の高い潤滑剤を染み込ませます
Super Lube の超耐久潤滑剤です






パッキンに良く馴染ませます






パッキンの内側にも潤いを与えます






先程の潤滑剤だけでは乾燥も早いと思います グリスを追加で
塗布します Super Lube の多目的グリスです






グリスをパッキンの表裏に塗り込みました




パッキンをシャフトに取り付けます ネジにもグリスを
塗布しておきます






シャフトにパッキンをしっかりと取り付けました






ポンプ本体とパッキンの摩擦は大きいので 本体内部にも
潤滑剤を塗っておきます




筒の奥への塗布はスポークを使いました






シャフトには潤滑剤を塗り、スプリングの部分には
スプリングの錆止めも兼ねてグリスを塗布します
Super Lube はフッ素系で とても使い勝手が多いグリスです

さて長くなって来たので今回はここまでにしておきます





私が選手時代から使っているインフレーターですが 毎日練習が終わるとタイヤの空気を抜いて
自転車の保管をします 依って練習に行く前に毎日これで空気を入れていたので 使用頻度は
相当なものでした 当時は 2年以内に新しい物に交換していた気がします





この日は気持ちの良いお天気でした 近くの公園です

その様なハードな使い方をしていましたがそれが苦にならない程、優れたインフレーターです
次回は組立と美装を行います どうぞお付き合い下さい

コメント (2)
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破裂した チューブラータイヤを交換する

2020-08-11 20:14:44 | ピスト
今回チューブラータイヤが破裂したのは保管中です 以前にも保管中に同様な事が有りました
自転車は街乗り用のピストバイクです タイヤを交換してやりましょう





私が街乗りに使っている固定ギアの踏切り自転車です この自転車のタイヤは前後共
今年の4月の末に貼り替えています これはリムセメントが劣化する前に行う作業で
タイヤは古い物を再利用しています






自転車は普段からこの自転車小屋で保管しています
床に置かれた自転車のたたずまいが何か何時もと違う・・
この様にパンクをしていると自転車の姿勢が変わるので
その様な事も感じます






今回のパンクの原因は保管時の破裂です 私はタイヤを最後まで
使い切ってやりたいと思います そうすると劣化の度合いに依って
この様な事が起こります 今回が初めてではありません






タイヤを入れ替える為に車輪を外します 使うのは
15mm レンチです






これは BAHCO バーコの工具ですが 何故か昔から
競輪選手の人達が良く使っています




元々コンビネーションレンチでしたが スパナ側を切り落とし
壁に掛ける様にしています これの材質が驚く程硬く 6mmの
穴を開けるだけで凄く時間が掛かりました






ハブナットを緩めます 正ネジです






前輪はハンドルを持ち上げるだけで車輪が外れます






今回はこのスペアタイヤを使います この様に順次
古い物から使って行きます 他の自転車のスペアを
使う事も有ります






携帯している工具も BAHCO バーコです こちらはスパナを
残しています ペダルに使えます
吊っているスペアは Tufo のタイヤです ロードで使っていた
奴をスペアにしていました




タイヤを外します






外すのはバルブの反対側が良いでしょうね 左右どちらにも
作業を進めて行けます






リムの外周にやや白く見えているのがフンドシです
そこから上手く外れたら良いのですが 無理かな・・




どうもフンドシがリムに残りタイヤだけが外れそうです






少し場所を変えやってみます 白いのがフンドシですが
前回貼り直してから4ヶ月弱、流石に良くリムセメントが効いています




少しフンドシも外れますが それもこの程度です このタイヤも
新しい奴を降ろして相当年数が経っているので仕方が無いですね






結局フンドシをリムに残したまま タイヤを外しました
黒く残っているのがフンドシです、タイヤの接着側は何故か
黒い色をしています






これはコツコツと手で剥がして行きます 少しこの
ラジオペンチにも助けて貰いました






昔のタイヤってもっとフンドシは強くタイヤに接着されていましたが
最近のタイヤは保管している間に剥がれてしまう奴も有ります
使ったラジオペンチ、今の間にリムセメントを拭き取っておきます






整備台の方に来ました タイヤの準備をします






タイヤを解いて、折り癖を取るために空気を入れました






Tufo Jet Pro 19mm巾のタイヤです このフンドシも
あまり良い状態では有りません 街乗り用の自転車なので
これを使います




それ程距離を走っていないのでトレッドはまだ残っています
でも総合的に見て、今回使うのが最後でしょう




リムセメントを用意しました






パナレーサーの速乾です 歯ブラシも使います
歯ブラシはタイヤを貼り替える度に新しい物を使います






フンドシにリムセメントを出し 歯ブラシで塗り拡げます
スペアを吊る時に一度セメントを塗っているので 表面が
しっとりする程度の量で OK です






これはしばらくここに置いておきます






もう一度、表に出て次の用意をします 今回外したタイヤは
街乗り用としてパンクもせずに長く頑張ってくれました
有難うね




さて仕事がし易い様に振れ取り台にセットしました






リムにもセメントを塗って行きます この MAVIC GP4 と言うリムは
少し癖があり それに合わせたセメントの塗り方が必要です






やや多目に出したリムセメントを歯ブラシで リム巾一杯に
塗り拡げます この GP4 の後期型のリムは両サイドの
高い部分にしっかり塗った方が良いです




セメントを塗り終えたのでタイヤの用意をします






空気は少し入っていた方が良いです 




では行きましょう




バルブをリムの穴に指し込み 両サイドへタイヤを充分伸ばしながら
タイヤを下に押し下げて行きます






下へ押し下げる限界まで来たら ホイールを持ち上げ
腹で支え タイヤの最後の部分をリムにはめます






タイヤ全体をリムに馴染ませ 空気を 3キロ程度入れます




チューブラーで大切な工程 タイヤのセンター出しです




リムに対してバルブが真っ直ぐに入っています






トレッドは進行方向に合せ 好ましい方向に入れています




これでタイヤの入れ替えは完了です






ではホイールを自転車に取り付けましょう






今回は何時も自転車に携帯しているスパナを使います
やはり BAHCO です






ホイールのナットを締め付ける前に ホイールのセンターも
チェックしながらやっています






前輪の事故は恐いですから ハブナットはしっかりと締め付けます
と言ってもワッシャーが割れない程度に程ほどに・・




これで今回の作業は完成です これを直すまで数日の間
自転車に乗れなかったのが凄く不便でした 他に普段乗りの
自転車は持っていませんし(笑)





今回のタイヤは随分長く使っていたので経年劣化と言うやつかと思いますが
新しいタイヤでも保管中に不具合が起こる物も有ります 特に競技用の自転車は
乗る前に良く点検した方が良いですね

今回は途中で切らずに長い記事にしてしまいました 最後までお付き合いを有難う
ございました きっとお疲れになったんじゃないでしょうか

コメント (9)
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LED 投光器 追加購入 1500ルーメン

2020-08-10 20:08:05 | 色々な道具
1500ルーメンと言う明るさの LED投光器を 1ヶ月位前に購入しましたが
それを使ってみると想像以上に良かったので追加で購入しました





充電バッテリーと乾電池の両方で使える投光器ですが 仕事で使ってみると
想像以上に活躍してくれたので新たに 2個購入しました






前回購入した物と外見は全く同じですが メーカー名が違います
中国製には良く有る事ですが、おそらく同じ物だと思います






以前も 2つ買ったのですが その後、随分価格が上がったので
しばらく静観していましたが 今回違う販売元から低価格で
出ていたので直ぐに注文しました






器具の裏蓋を開けます 付属品はリチウムイオンバッテリー 
3.7V 18650 と言う規格の物 2本と USBケーブル 1個が
それぞれに付いています




バッテリーを使う時はこの様にケースに収めます
バッテリーに 4200mAh と書かれていますが、
これは流石に 2400mAh の間違いでは無いかと思います






裏の赤い蓋を開けると入力と出力端子が有り 充電に使う他
出力側からはモバイルバッテリーとしても使えます




ここで使う為の USB コードは付属品です






付属のバッテリーに加え 別売りですが 単三の乾電池 4本で
本幾を使う事も可能です




その時は乾電池をこの様に使い バッテリーとの併用は
出来ません




スイッチ操作で Hi~ Lo~ ストロボ と切り替える事が出来ます
先日照明が無い天井裏で Hi で使いましたがかなりの明るさでした






器具本体には DIGASAL の文字が有りますが 前回買ったものは
ここに違う文字が書いてありました






何書類か同類の物が有る様で 今回の機種は W840 と言う
品番にチェックが入っています




前回購入した物は自分で使ってみて良かったので、1つは知人に
贈呈しました 今回買った物も何処かへお嫁に行くかも分りません






こちらは前回購入した物で バッテリーの色が違いますが
本体で違いを見つける事は出来ません




視覚的に明るさも同じかと思います





LED 投光器 昔の白熱灯と違い熱を持たないのが良いですね 白い色もとても楽に感じます
私は Amazon でたまたま見付けて購入しましたが 同類の物でも価格は様々です
もし自分で納得が出来る価格の物が有れば 仕事はもちろん、有事の時の為に買っておくのも
良いと思います

前回の記事で仔細を紹介しています 【 LED 投光器 1500ルーメン HOKOILN 】

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シティサイクル ブレーキゴムの交換

2020-08-07 20:01:40 | 自転車整備 その他 
日常の足に使っているシティサイクルのブレーキゴムを交換しました 通常のキャリパーブレーキですが
結構ブレーキゴムが磨耗します 交換作業風景をご覧下さい





一本のラインから始まりました ブレーキの効きが悪いんだけど見て貰えますか?
主に通学に使っているシティサイクルで購入後 5年が過ぎています 普段から
私がメンテナンスをしていますが、前回触ってから少し時間が経つので調子は
どうかな?と思っていたタイミングでした






自転車小屋に来てもらい話を聞くと フロントブレーキの
効きが悪い様です ゴムはまだ残っています
ブレーキゴムが減って、レバーの握り代が増えてその様に
感じるのかも分りません






折角ですからゴムを外して異物が噛んでいないか見てみます




ブレーキシューの取り付けボルトを外しました






このゴムは昨年の 3月に交換しています ゴムに砂やアルミ片が
噛んでいる訳でもなさそうです 前回交換した時から、やや効きが
甘いゴムでした




リムの上をゴムが滑っている様な感覚も有るので
新しい物に交換しましょう






ブレーキゴムはロード用や一般車用も幾つか在庫は置いています
アルテグラや古いイタリアの Universal ユニバーサルの赤い純正品
サンツアーの Superbe シュパーブの物も有ります




これは一般車用ですね かなりゴムが硬くこれでは
余計に効きが悪くなりそうです




これにしましょう ロード用の買い置きで Alligator アリゲーター
と言うメーカーの物で、私の街乗り用自転車にも使っています




取り付けネジや要所にグリスを薄く塗り ブレーキのセンター出しに
加え 遊びが無い様に作動部の調整も行いました





ブレーキ周り以外にもヘッド調整 変速機の点検 チェーンに耐久性の高いオイルの
追加塗布等、一連の整備も行っておきました
肝心なブレーキの方は交換前と比べリムを良く銜えています ヘッドとブレーキ作動部の
遊びを少なくした事もタッチが良くなった事に寄与していると思います

日常の足として毎日の様に使う自転車 少し手入れをしてやるだけで長く使えますね
前回の点検整備です 【 シティサイクル 点検整備 】
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