Kinoの自転車日記

自転車と共に過ごす日々

シマノ DURA-ACE リア・ディレーラー RD-7800 手入れ

2010-05-26 20:03:33 | 自転車組立の 全てが解る
今回のラティードに使うリア ディレーラーは シマノ デュラエース RD-7800
を選びました この変速機はシマノも常時在庫が有る訳では無く 欠品になれば
製造する様で今回その時期を見はからって購入しました 新しく自転車に取付け
する前に少し手入れをしておきましょう






Shimano DURA-ACE RD-7800-SS シマノの10速対応のディレーラーです
今回ラティードには 9速対応の STI レバー 7700 を使うので変速機も
同じシリーズが良いのでしょうが それはもう購入できない この 7800も
機会を逃すと買えない処でした

9速対応のシフトレバーで上手くシンクロするか確証は有りませんが
その時は又何か工夫すれば良いだろうと これに決定








この新しい変速機も自転車に取付ける前に少し手入れしてやります
この変速機は上下で違うプーリーが使われています 自転車の回転部分で
一番高回転で駆動するのがプーリーです






まずテンションプーリーを分解しましょう ここにはシールドベアリングが
使われています ゴム系のシールでかなり窮屈にシールドされています




さすがに私も新品のシールをめくる勇気は有りません やや固いグリスが
使われていたので シールの隙間から針を入れ粘度の低いオイルを少し
足してやりました そしてシール部の外面にマイクロロンを塗布






このシール部と外の金属プレートは回転するはずなのに 何故か油脂類が
使われていませんでした 一度組み手で回し 再度ばらすとこんな状態
やはり接触しながら回転しています






ガイドプーリーもばらしました テンションプーリーとは違うベアリングが
使われています やはりゴム系のシールドですが材質がかなり柔らかい






そしてベアリングの内側のブッシュが左右に動く構造です これは
ガイドプーリーは左右に動く様に作られており これが変速機の微調整を
しなくても ギア鳴りがしない仕掛けです




この隙間からやはり少量のオイルを差し マイクロロンのルブ リカントを
押し込んでやります






そして プーリーの押さえ用の金属プレートと ベアリングのシール
外面にもマイクロロンを塗布 ご覧の様にグリスが回転により これだけ
綺麗に回っています やはりここには油脂類が必要だと思いませんか?




プーリー取り付けボルト ここは非回転部なので錆止程度のグリスで
良いでしょう グリスは Super Lube






ディレーラーのスプリング使用部に大量のグリスが使われている
こんなテンコ盛り 汚れを呼ぶだけで必要ないですよね グリスは
独特の蛍光色 デュラのグリスかな?




このはみ出したグリスは今の間に取っておきましょう 汚れたら
始末が悪いです






シフトワイヤーのアジャストボルト たまに古いディレラーでこれが
動かない奴が有ります 少しグリスを塗っておきましょう

変速機パンタの駆動部に浸透性の良い Tomity Rcing Oil を塗布
マイクロロン配合でフッ素皮膜効果を期待します シールドベアリング
内部に少量差したオイルもこれです





新しく使用する前に行う事前整備 これで整備前と比べ変ったの と聞かれたらほとんど手応えは
変りません 即効性を期待しての手入れでは有りませんが長く使っていると その違いは出てくるでしょう

そして大切な事 自分の自転車は絶対に壊れない こう自信を持つ事かな 
これはレースシーンでは大切な事ですね

コメント (2)
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日曜日の 秘密パーティー

2010-05-25 20:40:14 | よもやま話
先日の日曜は生憎の雨 自転車の作業も出来ず 友人との昼食会も
ままならず でも何かをして遊ぼうとする不良オヤジ 
ちょっと友人の隠れ家で秘密パーティーでもしましょう






隠れ家と言っても綺麗なお姉さんが居る訳じゃない
友人が寝床にしている このちょいといやらしい車
このキャンピングカーに案内されました




すぐ横に住まいが有るのに この車を住処(すみか)にしている
変なオヤジ




友人が出してくれた スコッチ ウイスキー これは独特の匂いが
有るらしい 友人は立派な匂いフェチ
私も以前は匂いの有るお酒を好んで飲んだ頃も有ったが 最近は
水みたいに飲めて 知らない間に酔っているなんて飲み方が楽でいい




Caol ila カリラ 12年 アリラ海峡際で作られるシングルモルト




Ard beg アードべグ・オールモスト ゼアー こちらも同じ地域のお酒で
この地方の土壌の影響で 少し変ったビート臭がするらしい こちらは
54 % とアルコールがやや強め




友人はこの酒 この臭さが良いで ヨードチンキの匂いがする・・・

そんな臭い酒いらんで なんて言いながら一口よばれると おっと
これは看護婦さんの匂いじゃないか どんな表現だ(笑) 
確かに消毒液いや病院の匂いがする これは良いね 看護婦さんが
気に入った訳じゃないが ちょっとはまりそうなお酒です






BOSE ボーズのスピーカーや高性能ヘッドホン なんて贅沢な隠れ家なんだ
まあ毎朝早くから 年中休みなしに仕事を頑張っているし この位は仕方が
ないな




さあこれも行ってみよう なんて出てきたのが バーボン どんだけ
臭い酒が好きなんや・・
肴も無しにチビチビと飲んでいたらすっかりご機嫌になりました
もっとこのお部屋の中もご紹介したいが 人のお家、程々にして
おきましょう

友人は何時もの様に朝が早いので 3時過ぎには秘密パーティーを
終了 雨の中、タクシーで帰宅しました





うちの可愛い庭先、このカワイイは小さいって事ね そこに咲いている白いお花がお出迎え
今はロードの組替で頭の中は自転車モード でもこんな楽しい時間も良いですね

コメント (4)
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ロード レーサー 分解完了~洗車

2010-05-24 20:27:05 | 自転車組立の 全てが解る
先日から手掛けていたロードレーサー LATIDO の分解作業 長くお付き合い
頂きましたが今回で完了です 全て分解し裸になったフレームも綺麗に洗って
やります




今回はサドルから外しましょう






シートチューブのシートクランプを緩めます 簡単にサドルは外れます
しっかり腐食防止のグリスが塗って有ったのでシートポストが楽に抜けました
ここが固着したら酷い目に合います グリスや滑り止めの塗布は大切です

以前にはこんな格闘をしています 【 固着したシートポスト 取り外し方法 】 






次はハンドル周りです このヘッドはアヘッドでステムもアヘッド用が
使われています






ステムのフォークコラム クランプのボルトを上下共緩めます
ファングルナットの締め込みボルトも緩めます






ボルトと上部の蓋を外します (この蓋ってどう呼べば良いの?)
コラム内部には スターファングルナットが装着されています
コラム上端から 15ミリ下に打ち込みます 今回これは触りません






この状態になれば ステムを上に持ち上げます
ハンドル周りが外れました






ステムの下には 高さ調整用のスペーサーが入っています
その下はヘッドパーツの一部 押さえ用のカラーと上部わんです
アヘッド用の小物は簡単な構造ですね






このアヘッドは、この状態では直ぐにフォークが抜けます 他の作業中に
スコンとフォークが落ちるのも困ります ちょっとタイラップで止めて
おきましょう






これが最後 シフト用のアウター受けを外します ここは塗装が食い込んで
結構外すのが固いですね 塗装の際なのであまり無理が出来ません 
そっとこねて外しました




これで全ての部品の分解、取り外しが完了しました 各部共
あまり無理をした処も無くかなり 良い状態の自転車でした






今回取り外した部品達 このホイールは綺麗なホイールで良い雰囲気を持っていました チューブラー ホイールです

他の部品、コンポ系はシマノのアルテグラでその他はカーボン部品がメインに使われています この当時なら
カーボン部品はそれ程多く出ていなかったと思いますが センスの良い選択をしています
この部品はフレームを提供してくれた友人が又使うので 大切に保管しておきます




次の作業 自転車の組み立ての前にフレームを洗っておきましょう






洗剤は Simple green シンプルグリーンを使います 今回は汚れもあまり
酷く無いので希釈して使います




この洗剤あまり泡立ちは有りません 過去にも使っていますが優しく汚れを
落としてくれ 洗浄後フレームがカサカサにならず本当に良いですね




洗浄も終り組み立て前の準備が整った ラティードのロードフレーム 直ぐに組み立てに移りたいのですが
まだ準備したい事も有りますそんな作業も含め もうしばらくお付き合い下さい

前回の分解作業 【 ロード B.B 小物 シマノ BB-6500 取り外し 】

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ロード B.B 小物 シマノ BB-6500 取り外し

2010-05-23 20:21:10 | 自転車組立の 全てが解る
先日より自転車の分解をしているロードレーサー 今回は B.B小物を
取り外します 使われているのはシマノ オクタリンク B.B小物 BB-6500
グレードはアルテグラです では見て頂きましょう




SHIMANO BB-6500 オクタリンクのシールドカートリッジ ユニットです このオクタリンク
黄色いお散歩自転車にも使っていますが 四角テーパー方式より案外良く、少々好きになりました






左側から始めます こちらは JIS ITA 規格共正ネジです
この B.B小物を取り外すのには専用工具が必要です これはシマノの純正工具
TU-UN74 パークツールなら BBT-22C の品番で販売されています
この工具を小物のインターナル スプラインに装着します




工具にモンキーレンチを掛け緩めます 




いや~ 固い 良く締まっています 大きなモンキーに替えます
無ければ仕方が有りませんが無理に力を入れると思わぬ怪我をします

最近はハイパーモンキーと言い ハンドルが短くて口が大きく開く物が
有り便利ですが この古いタイプのモンキーも役に立ちますね






左わんが外れました このインターナル スプラインに先程の工具が掛かります




次は右側です その前に B.B の規格を確認しましょう この小物は JIS規格です

おさらい B.B小物について
今回はJIS 規格でしたが ハンガーには

JIS      左 正ネジ 右 逆ネジ 巾68mm 
ITA (イタリアン) 左右共 正ネジ 巾70mm
FRE (フレンチ)  左右共 正ネジ 巾68mm  が有ります

ワンの規格もそれぞれ異なり
JIS 1.37X24TPI
ITA M36X24TPI
FRE M35X1   となっています






この小物は JIS ですから右側は逆ネジです 先程の工具を小物に
装着しユニットケースを緩めます
 
実はモンキーレンチにも使う方向が有り 時計の方向へ力を入れる時は 
この写真の様に使います 裏向けで使うのは良く有りません






カートリッジ ユニットが外れました




このタイプの B.B小物は 右側からユニットを装着し 左側から
締めこむだけの簡単な物 整備性は凄く良いですね
 
でもカップ&コーンばかり触って来た私には 少々物足らないかな(笑)





取り外した シマノ アルテグラ BB-6500 同じオクタリンクでもデュラ BB-7700 の小物は構造が違います
7700 はカートリッジタイプでありながら カップ&コーンの機能を持ち、玉当りの調整も出来る面白い B.B小物ですよ

さてこれでこの自転車も脂っこい部分の分解は終わりました 次回はサドルやハンドル周りを取り外しましょう

前回の分解作業 【 ロード LATIDO 分解作業 ワイヤーライン 】

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ロード LATIDO 分解作業 ワイヤーライン

2010-05-22 20:29:45 | 自転車組立の 全てが解る
前回より分解作業を始めたロードレーサー LATIDO ラティード
今回はその続き ブレーキや変速機のワイヤーが使われている部品を
取り外します それほど難しい作業では有りませんが まだされた事が
無い方もいらっしゃるでしょう 写真を添えてご覧頂ます




前回はチェーンやチェンホイールなど駆動系を分解しました これから変速機とブレーキを取り外して行きます
少し地味な作業で、ご存知の方は退屈されるかも分かりませんが 少しお付き合い下さい






リアとフロントディレーラー






リアとフロントブレーキ ワイヤーが使われている部品はこれだけです
どれから始めるかの決まりは有りませんが 工具の持ち替えや 動線が
少ない手順を考えながら進めると良いですね




リアディレーラーから進めます シフトワイヤー先端にインナーキャップが
して有ります






ケーブルカッターで先端を切ります するとワイヤーがバラバラになるんですよね・・
捻ってやれば元に戻りますが ここは半田付けで処理する方が良いですね






シフトワイヤー取り付け用のボルトを緩めワイヤーを外します
ワイヤーを抜いたらもう一度ボルトを締めておいた方が無くさなくて
良いですよ






ディレーラーのワイヤーを外したら ワイヤーを追い掛け 前までフレームから
ワイヤーを外して行きます 最終のシフトレバーの所でまとめておけば 足元の
邪魔にならず動き易いです






フロントディレーラー リアブレーキも同じ要領で作業を進めます






最後にフロントブレーキのワイヤーを外します これで全てのワイヤーラインが
外れました ワイヤーはハンドル周りにまとめておきましょう






ワイヤーを外した各メカを取り外します まずはリアディレーラー
取り付け用マウントボルトを緩めれば外れます








次はフロントディレーラー 取り外したボルト・ナットは元の様に
付けておくと無くさないし 次に使う時に迷わなくて良いですよ






リアブレーキの取り外しはここから 今回の作業全て 5ミリのアーレンキーです






最後にフロントブレーキ本体 フォークの裏に枕頭ナットが有りますが
このフォークは深いな・・




最後のフロントブレーキが外れました 今回使った工具はワイヤーカッターと 5ミリのアーレンキーだけです
作業手順はご自分が動き易い順番で結構です 工具の持ち替えって結構無駄な時間ですので
それをなるべく少なくする様に 考えながら進めて行けば良いですね

さて、まだ全てをご紹介していませんが続きは次回にしましょう 次回予告 オクタリンク B.B小物の取り外しです

前回の作業はこちら 【 ロード LATIDO 分解開始~クランク取り外し 】 

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