街乗りピストのメンテナンス チェーンのオイルアップ

私が日常的な脚として使っている 街乗りピストです 定期的なメンテナンスを行っています
今回は乗り味に大きく関るチェーンに 高性能潤滑剤を使いオイルアップを行います





前回までに洗車を終わらせました 洗車は自転車の状態を確認する為に行う
整備の基本です






洗車を終わらせたばかりでフレームにも水滴が
残っています




クランクやチェーンも濡れています





チェーンは大阪に本社を置く 和泉チェンの NJS 認可部品 IZUMI-Ｖ です
それに特殊コートを施し使っています　今回は少し音鳴りがしていたので
クリーナーと洗剤を併用し 丁寧に洗浄しました




濡れた自転車を乾かす為に ブロワーを使います






フレームやチェーンの水滴を吹き飛ばします






チェーンはローラー内に水分を残さない様に注意し
作業を進めました






手で触り感触を確かめています 洗浄後独特の手触りです




今回使うチェーン用の潤滑剤を用意します






メインのオイルは SPIN ここが大事な処なんですが 初期の商品です　
添加剤として使うのは （株）ランドマスターの スーパーエステル
G-SPEC 主剤は摩擦抵抗が少ない GRAPHEN グラフェンです




この組み合わせは過去にも使い 高い性能を発揮するのは
確認しています






オイル容器に SPIN OIL を必要量取り分け
グラフェンを数滴、滴下します




良く攪拌しました　ピンク色したオイルが瞬時で
黒く変色します






このチェーンの規格は 1/2×1/8 厚歯用で ブッシュタイプです
ロードなどに使う多段用のブッシュレスタイプとは 構造が違い
注油もそれに応じた方法で行います






正確な注油はこの様に行います
まずローラーとインナープレートの隙間と
ローラー表面に滴下します






インナープレートとアウタープレートの隙間 左右に滴下
ここが大切な処です ブッシュタイプはローラーに注油しても
ブッシュ内部にオイルは回りません　オイルの量は施工しながら
加減すれば結構です






実際にオイルを注します




適量オイルを注しました　少ないより多目が良いと思います




クランクを回転させオイルを細部に馴染ませます






オイルの量を確認しています






指先を使い プレート表面にもオイルを塗布します




少し量が多い様ですが 今回は他の整備も有るので
これで寝かせます




チェーンを外します　マイナスドライバーです
サイズは 5.5 を使っています






チェーンのジョイントナット専用工具です　新潟県に本社を構える
的場産業（株）のブランド RUNWELL ランウェル　最近は海外の
ナショナルチームのメカニックも使う 人気ブランドです
この工具名は CHECKER チェッカー






NJS 認可チェーンの継手部分です　これはチェーンの長さを調整
する為に 半コマ と言うパーツを使っていますが
基本的には 継手リンク と言う ネジで止めるリンクが使われています
白いネジがそうですが 和泉チェーンはこの色のネジを使っています






半コマとは　チェーンはインナーリンクとアウターリンクの
組み合わせで 1駒ですが 半コマは一つのパーツで 1駒の用を
足しています






今回は半コマの 黒い方のネジを外します　裏側には
6mm 角の薄いナットが使われています




このナットにランウェルの工具 CHECKER を使います






このナットの専用工具が無かったので 今迄はプライヤーや
小さなモンキーを使っていました　CHECKER が始めての
専用工具ではないでしょうか




ナットが外れました　RUNWELL CHECKER 価格は
2662円（税込）です






チェーンボルトはマイナスドライバーで外します ＊正ネジです




外したチェーンボルト 専用設計ですから　代用出来るネジは
有りません




チェーンを外しました






チェーンはステンレスのパレットに入れ保管します






IZUMI V はアウタープレートが金色です ただ 2年使うと
やや退色して来ました　金色は仕方が無いらしいですね





高性能潤滑剤を使いしっかりと オイルアップをしました
他の部分の整備が終わるまでここで寝かせておきます





今回使った潤滑剤 整備が終わってからどの様な乗り味になっているのか楽しみです

今回紹介させて頂いた専用工具はこちらで購入が可能です
RUNWELL H.P　【 CHECKER チェッカー 】