Kinoの自転車日記

自転車と共に過ごす日々

NITTO 日東 天返しステム

2015-03-06 20:19:45 | 自転車整備 その他 
最近はほとんど見る事も無くなった天返しのステム でもこれの歴史は長く
競輪場への行き帰りや競走にも使われていました






NITTO が出していたアルミの天返しステムです
調べるともうメーカーの Web サイトにも載っていません






箱から出して少し見てみましょう どう控えめに
見てもスマートとは言えない無骨な形をしています






このステムはフォークコラムへの装着部と
ハンドルの取付け部とに別れます 通常は
この方向でドロップハンドルを取り付けて使います






一度全てのネジを外し手入れをしてやります
ネジは全て六角頭で 6mm のアーレンキーを
使います ※ 正ネジです






本体取付けネジを緩めて抜いてしまうと
本体部分を外す事が出来ます






コラム取付け部の頭は四角で これには取付け方向が
決まっています 先程のネジの逃げが作って有る方が
後ろ側になります 天辺には引き上げ棒が埋っています






引上げ棒を緩めると 下部の斜臼が外れます
この辺の構造は他のステムと同じです






ハンドルのクランプボルトも外します
クランプは 25.4mm だと思います




分解と言ってもステムですから・・ これだけです




とは言え手入が悪いとネジの腐食やアルマイトの
白錆なども出ますから 綺麗にしてやります






ボルトの六角穴 ここは良く錆びますね
この様に綺麗にしました この方法は又
改めてご紹介させて頂きます






ステム全体を少し磨いてやります ピカールの
練りタイプを使ってみましょう 少し久し振りです






磨き終わりました光沢の有るポリッシュになりました




少し粘度の高いオイルを要所に塗布し組立てました





NITTO-70 この数字は突出しの寸法が書かれています この裏側には VIA の刻印が有ります
この状態でドロップハンドルを装着し通常の走行に使い 本体を天地反対にし(天返し)
そうするとアップハンドルになるので その状態で競輪場への行き帰りは走りました
アップハンドルはバックが踏み易いですね 又ハンドルが倒立台の代りになり
自転車を逆様に向けて整備が出来ます




1969年 岸和田競輪場この時は確か
天返しのステムだったと思います





1967年頃 初めて組んだトラックレーサーでフレームはVENUS (ビナス)
これには鉄の天返しステムを使っています

コメント (5)
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