真面子の社会観察日記

社会で起きている様々なできごとを真面目に言いたい放題!

ゼミの初日にしては重いテーマ

2015年10月10日 | Weblog
後期ゼミが昨日から始まった。アメリカから友人が来日したので、成田迄水曜日の夕方会いに行き、成田のホテルに1泊して、成田から湘南台迄行った。昨日のお天気はすこぶる良いお天気でドライブ日和だった。成田の風は少し冷たかったけれど清々しかった。

ゼミのテーマは『日本の貧困と格差」について、年金では生きていけない高齢者の事例、貧困の連鎖から抜け出せない子どもの事例、そして、独身女性の貧困の3つの事例を分担を決めて発表をしてもらった。

豊かな国日本のはずなのに、この3つの事例を読んで学生たちはこのようなことが実際に日本国内で起きていることに衝撃を受けてしまった。ゼミの初日のテーマとしては重いかなとは思ったけれど、今こういう問題を理解することで、自分の将来を考えるきっかけにになればと思ったのだ。

発表者は丁寧にデータを拾い、世界との比較をすることによって、日本の現状をより鮮明にしてきた。学生たちは高齢者の貧困から、年金、健康保険に興味を持った。彼らは日本が皆保険制度をとっていることを知らなかったし、国民年金/国民保険がセットになっており、どういう人たちが加入するのかも知らなかった。

知らなくて当然だと思う。しかし、転退職を繰り返し、雇用の流動化が当たり前になっている時代に、日本の社会保険制度や労基法を知らずして働くことは、とても危険なことだと思う。情報、知識は物事を判断し、何かを決断する時の武器になるからだ。

学生たちに詳細な説明を施し、問題提起をして議論してもらったのだが、日本の厳しい現状に、どっと疲れた気がしたという学生もいたし、それでも、これが本当の今の日本に起きていることだと知るべきであり、やはり知らないことは恐いなと感じたと言っていた。

水曜日にアメリカに住む友人と、色々アメリカの学生の現状や保険制度、就職問題、老後についても話し合ったのだが、自己責任の社会で生きている友人を取り巻く環境は日本よりも厳しいな~と思った。



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