真面子の社会観察日記

社会で起きている様々なできごとを真面目に言いたい放題!

認認介護

2008年11月20日 | Weblog
認認介護という言葉を知っている人がどのくらいいるのだろうか。私もつい最近迄「認認介護」という言葉があることを知らなかった。認認介護とは、認知症の高齢者が認知症の伴侶の介護をしている状態を言うのだそうだ。

高齢者が高齢者を介護している様子がTVに映し出されていた。軽度の認知症の妻が妻よりも思い認知症の夫を介護しているのだ。部屋の中は荒れ放題で、とても気の毒に見えた。認知症の夫はベッドに寝たきりで、妻の介護を受けているのだが、病気のためか妻をどなり、妻はその声に怯えていた。なんとも悲惨な光景だった。

介護保険はどうなっているのかなと疑問に思ったのだが、介護保険を使いたくても2人で23万円の年金では、24時間の介護サービスを受けられないそうだ。今は4時間半の介護サービスを受けていると言っていた。妻は自分の薬の管理も出来ないのでヘルパーさんにお願いして薬を管理してもらっていた。

これから日本はもっと高齢者社会になるというのに、介護保険が使えない人達がいるなんてなんともショッキングなニュースだった。きっと、この老夫妻も若い時から一生懸命に働いて来たことだろう。まさか、こんな老後が待っているなんて想像もしなかったに違いない。

若い人達は職が安定しない不安を抱えながら日々暮らし、結婚どころではないと聞くし、老人は今後の生活が心配で仕方無いというのを聞くと、なんともやるせない社会だなと思う。世界に名だたる経済大国の一つに暮らす日本人は一体幸せなのかなと思うのだ。

幸せはお金では計れないが、それでもある程度の金銭は必要だ。不安や心配を抱えながらの生活に幸せは無いと思う。だからか、若い人に将来への不安による精神的な病に罹っている人が多くなったとも聞いている。



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