絵本・ねこさんはびょうき（９－９）

　　　　　カナは、うきうきしています。
　　　　　どうしてうきうきしているのかもわかっています。
　　　　　さっきまでみえていたお医者さまが、
　　　　　「あしたお天気なら、でかけていいよ。よくがんばったね」と、
　　　　　言ってくれたのですから。
　　　　　まくらもとのネネも、
　　　　　なんだかはればれとした顔をしているような気がします。

　　　　　そんなネネを見ているうちに、カナは思いました。
　　　　　もしかしたら、ケイはネネといっしょに、
　　　　　カナのこともみてくれていたのかしらって。
　　　　　カナは、ネネのお医者さまにも、
　　　　　「よくがんばったね」って、
　　　　　言ってほしくなってきました。

　　　　　そろそろ、往診の時間です。
　　　　　玄関からは、おかあさんの声。

　　　　　「あら、いらっしゃい。
　　　　　　きのうは、かぜをひかなかった？」

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皆勤賞狙いの娘の『くぅちゃん』は、今朝もパブロン飲んで登校です。

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絵本・ねこさんはびょうき（９－８）

　　　　　「まぁ、ケイくん。
　　　　　　雨の中たいへんだったわね」
　　　　　雨が降って、なおさらさびしいカナなのに、
　　　　　ケイはまっすぐネネのところへ。
　　　　　「もう、ほとんどいいみたいだな。
　　　　　　食いモンで、すききらいはしてないだろうな。
　　　　　　雨だからってしょぼくれてたら、
　　　　　　なおるモンもなおらないぞ」
　　　　　いつのまにか、カナはケイのことばに
　　　　　こっくりしていました。

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『立冬』とは言っても、ウチのあたりはまだトレーナーもいらないくらいです。
でも、鼻風邪程度でも一旦ひくとしつこくて…どうぞ、みなさまお風邪を召しませんように

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絵本・ねこさんはびょうき（９－７）

　　　　　外は雨です。
　　　　　おとなりのやねもよく見えません。

　　　　　カナは、もうなおったつもりなのですが
　　　　　お医者さんは、まだ
　　　　　外に出るのをゆるしてくれません。

　　　　　だあれもいないまくらもとでは、
　　　　　ネネもチカラがぬけてぐったり。
　　　　　なんだか、心ぼそくなってしまいます。

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子どもたちが、鼻風邪のピンポンをしていてたいへんです

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絵本・ねこさんはびょうき（９－６）

　　　　　「ごめん、あした塾なんだ」
　　　　　「あっ、あたしも早く帰んなきゃいけないの。ごめんね」
　　　　　おみまいの友だちは少なくなってきましたが
　　　　　ケイは　また　ネネを見ながら
　　　　　「うん、だいぶ顔色もよくなったな。
　　　　　　では、とってもしみる塗りグスリをつけてあげよう」

　　　　　カナはネネのおかあさんですから
　　　　　ケイのしんさつのあいだは、ハラハラのし通しです。

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私の『お見舞い』の定番は、巻数だけ書いたきれいなカバーをかけて、
しっかりした袋に詰めたマンガセットでしたね

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絵本・ねこさんはびょうき（９－５）

　　　　　「「すごーく遠くまでみえたよ」
　　　　　「これ　おみやげ」
　　　　　遠足のかえりによってくれたみんなの中に
　　　　　また、ケイがいました。
　　　　　「きょうは　よくきくクスリをもってきたんだ。
　　　　　　にがーい薬草さ。さぁ　飲めよ」
　　　　　ケイが見えないクスリをネネにのませると、
　　　　　ネネまで口の中が、にがくなるような気がしました。

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実際はある右ページがないと、何かヘンです。

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絵本・ねこさんはびょうき（９－４）

　　　　　ケイは、口もやることもらんぼうで、カナの苦手な子でした。
　　　　　「やめて　やめて　ネネはなおるわ。
　　　　　　あたしだってなおったもの」

　　　　　なきだしたカナを見て、
　　　　　みんなはケイをつれてたいさん。

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いいお天気です。留守番がなければお外に行きたい！

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絵本・ねこさんはびょうき（９－３）

　　　　　「ほぅ、これはいかん」
　　　　　おみまいにきていたケイが、
　　　　　ネネをいじくりまわしていいました。
　　　　　「ネネをいじめちゃだめ」と、カナ。

　　　　　「いじめてなんかないさ。
　　　　　　飼い主の病気がうつってないか、みてやってるんじゃないか
　　　　　　うーん、これはたいへんだ。
　　　　　　いまに、からだ中の毛がぬけてなおらなくなるぞ。
　　　　　　今のうちに、毛のうすいしっぽを切ってしまうことだ」

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やっぱり、スキャンは（当たり前なんだけど）製本前にすべきだわ

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絵本・ねこさんはびょうき（９－２）

　　　　　「やあ、ひさしぶり」
　　　　　「いつからあそべるのかなぁ」
　　　　　「あしたの遠足いっしょにいこうよ」
　　　　　「ほんとに元気そうじゃん」
　　　　　「そういうみんなはとっても元気です。

　　　　　しばらくして
　　　　　「ねぇ、カナちゃん。さびしくなかった？」
　　　　　「ううん、平気。ネネがいるもの。
　　　　　　いつだっていっしょなの」
　　　　　それは、いつもまくらもとにいるねこのネネのことでした。

　　　　　ネネは、カナがはじめてあそんだぬいぐるみで、
　　　　　いちばんのともだちです。

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子どもたちが、年長さんくらいの頃にはなしたおはなしです。
う～ん、かなり前のものなので、うまく画像におこせなくてすいません

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絵本・ねこさんはびょうき（９－１）

　　　　　カナは病気になりました。

　　　　　どうして病気になったのかはわかりません。
　　　　　でも、それほど苦しい病気ではなかったし、
　　　　　今は、毎日からだに元気がもどってくるのがわかります。

　　　　　たったひとつ気になるのは、
　　　　　「ずーっと、みんなにあっていないけれど、
　　　　　また、あそんでくれるかしら？」
　　　　　カナくらいの年の子の一週間は、
　　　　　おとなの一年と同じような長さなのです。

　　　　　そんなとき
　　　　　「カナちゃん、おまちかねのみなさんよ」
　　　　　おかあさんが、おみまいにきてくれたみんなを
　　　　　部屋にとおしてくれました。

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小さかった頃の子どもたちへの毎晩の『寝る前のおはなし』で、
昔話の合間にはさみこんだオリジナルを書き出したものです。

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絵本・サンタたくさん（１４－１４）

そして、あなたがいた


サンタさん、サンタさん。
ルドルフ君ともども、クリスマスはほんとうにお疲れさまでした。

『サンタたくさん』の現物には、
数枚どうやってもスキャナに収まりきらないページがありました。
ところどころ、季節がポーーンと飛んでいる感のある部分がそれですが、
それ程気にならないみたいなので、
「まぁ、いっか…」とスルーしてしまいました

最後に、サンタさんがクリスマスに出会った男の子とのスナップなど1枚…




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『サンタさん』の後は何にしましょうか？
もともと、『絵本』はプレゼント用に作る場合が多かったので、
現物が手元にほとんど残ってない！
でも、当時はカラーコピーなんてウチの近所にゃなかったんだもん。

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