昨日、唐突にまきりょうこというタイトルで
お話をさせていただいたわけですが、
巻菱湖先生は、江戸後期の書家だそうで、
シャープな将棋駒用の文字としても有名です。
今回は、そんな菱湖先生に照準を合わせているのですが、
菱湖先生とは、ちょっと違ったご縁もございます。
わたくし、むかし、明治憲法の起草過程を調べることがあって、
古文書のマイクロフィルムをえっちらおっちらと読解しておりました。
で、その当時の官僚の残した文書(楷書の筆文字)の字が
すごくきれいでシャープで凛々しく、
ああ、良いなあ、と思ったりしておりました。
この当時は、ワープロもプリンタもなかったので、
官僚には、ワープロ機能もとい
書の訓練がが要求されたのですね。
当時の官僚の皆様、みな達筆で、
まさに人間ワープロっす。
で、ちょっと調べてみると明治政府の官用文書では
この菱湖流が採用されていたというわけで、
をを、あの時、感動した例の文書は
将棋駒で有名な菱湖先生の教え子(の教え子)たちだったのか、
と、非常に勝手にご縁を感じてしまったわけでございます。
ちなみに巻菱湖のよみは「まき りょうこ」で、
これをグーグル先生で普通に検索しますと
真木よう子さんの勘違いではないか?とグーグル先生のおしかりを受けたりいたします。