夏休みに存分に解体ショーを楽しんだ私は、その結果に十分に満足し
た訳です
964ボディの下回りには、もう何も無くまるでゴーストタウンと化した廃墟と言
った風情でした。
ところでポルシェに限らず今の車はエンジンの音や熱を遮断するために様々な工夫
を施してあります。例えば、普段良く?目にするのはエンジンフードの裏に張って
あるスポンジの状の物。
一般的にインシュレーターなんて呼ばれてますけど、普通の車はフロントにエンジン
が有って、エンジンの熱でフードが熱せられ湯気が上がるのを防いだり熱で塗装が
痛んだりするのを防ぐのを目的にしてるのはご存知のとおりです。
911シリーズはリアエンジンでフードに放熱用のルーバーを備えていますからフー
ドにはインシュレーターが付いてませんが、室内とを隔離する隔壁、いわゆるバルク
ヘッドにこのインシュレーターを使っています。見たことが有る方も多いでしょうが、エ
ンジンルームの天井に張り付いてる(時に剥がれてみすぼらしい)例の奴です。
通常論で断熱が目的のように書きましたが、911は背中に火鉢を抱えて走る
云わば『かちかち山』状態ですからたかがインシュレーターで完全な断熱は難しい
と言わざるを得ませんむしろこの目的はもう一つの方。遮音と言った方が正しいよ
うです。
ここで言う遮音は室内との事もありますが、964辺りからは音源であるエンジン音を
エンジンルームで増幅させない。環境即ち周囲への配慮を目的が有るようです。
おっと、前置きが異様に長くなりましたが、我が964にもそのインシュレーターはバ
ルクヘッドに張り付いている筈でした・・・が。
多くの964がそうである様に我がカレ2も長い期間熱にさらされ、ボロボロ、ズタズタ
エンジンを降ろしてますし2柱での作業ですから作業的には楽な筈が、もともと一枚
だった筈のスポンジは原型を留めずモロモロに崩れ落ち、空中を埃のように舞い、
私の頭上から目、鼻、口を攻撃するモンですから堪りません
そう言えばW124のをやった時も大変だったのを思い出しましたあっこれはボン
ネットが大きくてでしたが。。。
写真はエンジンの作業に入った時の物ですが。。。これは別のも追加して次回
に。。。