私は3月1日に八十路を迎え、貧乏と平穏無事な人生を懐かしく振り返っています。

私は生まれたとき育った土地と建物を戦時中飛行機場に接収され、4歳では父を戦闘機で、15歳には母を肺結核で亡くしました。

気候サミットと国連総会

2014年09月23日 | 自然現象の異変



さる23日の気候サミットにおいて、温暖化対策で米中は、世界の2大経済大国として、

米中2国は、世界全体の二酸化炭素排出量の4割以上を占める責任を認め

1年後に迫ったCOP21の排出削減に前向き取り組む姿勢を明確にしました。

洪水や干ばつの被害を受けやすいアフリカ諸国、海面上昇で水没する恐れがある

大平洋の島国から強く交渉の加速化を求めました。

その翌日、国連総会では、オバマ米大統領は、イスラム国打倒のための空爆を開始して

空爆は「国連憲章51条に基づく自衛権行使」だとする文書を国連に提出しました。

米国人記者2名の殺害を受けた危機感から、中東欧の同盟国の賛同を得て行なわれた。

日本は、米への協力を表明していないが、イラク戦争と同様に長期化は避けられず

将来、日本の集団的自衛権の行使に、影響が出てくるものと思われる。

国内では、国会が始まり、政府は円安誘導で輸出産業を支援し、株価を上げて

公共事業で地方経済を刺激するものと思われます。

しかし、円安は輸出企業には良くても、輸入品は物価上昇を招き、

国民の財産は目減りします。国民の大切な財産である52基ある原発を、

1000年に1度の地震・津波のための安全性が得られないとして、

すべてを停止しています。その代替として高価な石油や石炭を輸入して

火力発電を続けています。CO2削減をしないでよいでしょうか。

9月27日には御岳山が水蒸気爆発して、紅葉を楽しんでいた登山者を

落石と噴煙により死者は50人以上となり、火山噴火としては

記録的な被害者を出した。豪雨被害、津波被害、地震被害は、どれも、

被害を減らすことはできても、被害を出さないようにはできません。

どうして原子力発電所事故だけに、被害を出さない完全な安全性が必要でしょう。

人工的災害だからでしょうか。火力発電所や石油精錬所、鉄工所と同程度の

安全性で電力を供給できないのかわかりません。

人の生活を豊かにする原子力発電所の事故による被害は、管理が可能であります。

発電所から放射能が漏れたとしても、放射能は元々、地上にある物質で

放射能は管理が可能であります。強い放射能漏れの対応は未解決ですが、

多くの費用とが必要ですが解決策はあり、今後の人間の叡智に期待しましょう。

国民の財産である原発は大切にすれば、まだ40年は稼働してくれます。

莫大な国家予算を投資して作ったのは、政治家や発電所だけではありません。

国民が賛成して作ってきたのです。物理学者や発電技術者に期待しましょう。

使える原発を遊ばせておいて、税金を無駄にしないでください。

この3年間の日本経済の予想以上の体力低下は、エネルギー消費にも

大きな原因があるのでありませんか。

明日を探り希望を持ちませんか。

蘇生

戦後70年を来年にして、改めて「戦争」を考える

2014年09月06日 | 戦前生まれの老人

 

小豆島寒霞渓より

広島豪雨により、死者は80人を超え、行方不明者の捜索は

まだ続いている。

西日本の8月の雨量は平年の3倍で、日照時間は平年の53%

統計開始以来の記録だと言う。この間に台風11号が来襲しており、

こんな夏休みを経験したことは、戦前生まれの私もない。

変わったのは、気象現象だけではありません。

安倍総理が、閣議で集団的自衛権としての武力行使を容認して以来、

新聞やTVなどジャーナリズムで

急に「戦争」が取り上げられるようになりました。

私も日本に平和が遠のき「戦争」の気配を感じて

このブログで、8月に取り上げました。

NHKBSプレミアムで8月の深夜に「世界大戦と人間」を

11回に亘り放送しましたが、近代戦では1か月で100万人が

戦闘により死亡することが判っているのに、政治家は

いとも簡単に第1次世界戦争を始めたことを知りました。

戦争で負けた日本の政治家は、連合国の軍事法廷で裁かれて

死刑になりましたが、第1次世界大戦ではベルサイユ条約で

戦争犯罪人の引き渡しもなく終わりました。

戦争責任は、戦争を始めた政治家にあります。

その責任を曖昧にしたため、20年後、第2次世界大戦が始まります。

この大戦では、6年間にドイツ軍人だけでも500万人が死亡しました。

わが日本では、太平洋戦争において310万人の戦没者を出しているが、

戦後70年が経ち、戦争を知らない国民が増加したことや、

国民が長い平和に慣れてきたことに乗じて

安倍首相は、平和国家の防衛義務行使を主張して、

外国に対し兵器や、戦艦、飛行機を提供したり

集団的自衛権として、自衛隊員を海外派遣をすると言いだしました。

☆ ☆ ☆ ☆ ☆ 

気が付いたら、今朝の朝ドラの「花子とアン」のように

「日本国は、〇〇国と戦闘状態に入りました」の放送が

現実になる日も近いのかなと、心配になって来ました。

蘇生


日本人の平均寿命80.67歳を超えました。中高大学校同級生はまだ半数以上います。戦争を知る老人は、日本について語る場が無くなりました。

憲法は、アメリカのマッカーサーに準備してもらったかもしれませんが、一院制を二院制に、土地を国有から私有に替えたのは帝国議会草案でした。 議会の審議では自衛戦争の放棄は草案の中にあり、吉田首相も正当防衛や、国の防衛権による戦争もしないと壇上で明確に述べていました。 草案は、衆議院は反対八票の絶対多数で、貴族院の満場一致で可決しました。 ただし、衆議院では九条二項に「前項の目的を達するため」を加えて修正しました。二項は戦力を保持しないとしており、後に、自衛のための戦力が議論されることになりました。 憲法改正から68年の昨年は、安保法改正で国会や、法律家、若者、お母さんが、戦争を意識させるとして、議論されるようになりました。 平和は、日本だけでなく、世界中が戦争をしない国にしないと続きません。しっかりと政治を見て行きたいと思います。