私は3月1日に八十路を迎え、貧乏と平穏無事な人生を懐かしく振り返っています。

私は生まれたとき育った土地と建物を戦時中飛行機場に接収され、4歳では父を戦闘機で、15歳には母を肺結核で亡くしました。

日本国憲法施行70年目は、自民党独裁で侵略戦争の反省を忘却し、安保法を具体化して平和憲法を死に体化しました。

2017年05月05日 | 平和憲法

 

 垂井曳山祭り

日本国憲法は70歳、私は80歳になりました。

日本国憲法9条を小学生に読んでむらっても、博士論文を書いた法学者に聴いても、自民党政治や自衛隊の武器使用状況が、日本の平和を守る防衛に資する活動をしているようには見えません。

私は、ゴールデンウイークには、リュックには6キログラムのカメラ2台を入れて、岐阜の西と東に行き、3日には垂井の曳山祭り、5日には妻籠宿の撮影会に行って来ました。

2日間延べ12時間に万歩計20,376歩、カメラのシャッターを1000回以上切って写真を撮って来ました。

日本国憲法の運用はどうでしょう。海上自衛隊ヘリコプター搭載型護衛艦「いずも」が、5月1日房総半島沖で米海軍補給艦と合流して、安全保障関連法に基づき米軍の艦艇を守る「武器等防御」を実施しました。

自衛隊が安保関連法の新任務に当たるのは初めてです。緊迫する北朝鮮情勢をにらみ、日米の連携強化をアピールする狙いがあったようです。

憲法9条違反との指摘があった安保法施行から1年余り経って、先月には自衛隊が日本海に入った原子力空母カール・ビンソンと共同訓練を実施し、空自のF15戦闘機も空母艦載機との戦闘訓練を済ましたばかりです。

今度は米海軍補給艦防護にも「武器等防御」に取り組んで、自衛の限界の「専守防衛」を大きくはみ出しました。

政府が遵守すべき日本国憲法に違反する新安保法の戦争の危険水域での訓練・防御です。

私は日本人の男性平均寿命を越えて尚、健康にはなんの異常もありませんが、憲法は現政権下の烈しい軍事力強化の方針により「専守防衛」は過去のものとなり、平和憲法は安倍内閣による改正前に平和維持の使命を閉じてしまいました。

安倍政権は、1党独裁化し今回の「米艦防護」の実施について、米軍への妨害行為や偶発的な攻撃が発生しない限り、事前には公表しない運用指針を決定しています。

稲田防衛相は自衛隊に「米艦防御」を命令しながら、公式には事前公表しませんでした。安全な海域での「実績作り」です。

米艦防御は武器を使った反撃が可能な状況で、状況次第では武力衝突に発展する可能性があるのに、国民への情報公開も国会でのチェックもなく、軍事国家に変わり果ててしまいました。

今、日本では若年層に、北朝鮮の脅威など想像以上に緊迫した海外 情勢の変化が、若者の未来に不安を駆り立てており平和志向が強まって来きていますが、一党独裁化した政治状況を変えることは容易ではありません。

日中戦争から80年、主戦論者に飲み込まれて、8年間泥沼の戦争をしました。

日米一体化の昨今、米軍による北朝鮮への軍事的威嚇が結び付けば、自衛隊が反撃開始するまで公表されないから、ある日突然に某国との戦闘状態に入ったことを知らされます。

国民は今、戦争の危険、真っ只中に生活しています。

まだ元気なこの年寄りは、今年のゴールデンウィークを「平和憲法失効の週間」とします。

蘇生 

 


日本人の平均寿命80.67歳を超えました。中高大学校同級生はまだ半数以上います。戦争を知る老人は、日本について語る場が無くなりました。

憲法は、アメリカのマッカーサーに準備してもらったかもしれませんが、一院制を二院制に、土地を国有から私有に替えたのは帝国議会草案でした。 議会の審議では自衛戦争の放棄は草案の中にあり、吉田首相も正当防衛や、国の防衛権による戦争もしないと壇上で明確に述べていました。 草案は、衆議院は反対八票の絶対多数で、貴族院の満場一致で可決しました。 ただし、衆議院では九条二項に「前項の目的を達するため」を加えて修正しました。二項は戦力を保持しないとしており、後に、自衛のための戦力が議論されることになりました。 憲法改正から68年の昨年は、安保法改正で国会や、法律家、若者、お母さんが、戦争を意識させるとして、議論されるようになりました。 平和は、日本だけでなく、世界中が戦争をしない国にしないと続きません。しっかりと政治を見て行きたいと思います。