私は3月1日に八十路を迎え、貧乏と平穏無事な人生を懐かしく振り返っています。

私は生まれたとき育った土地と建物を戦時中飛行機場に接収され、4歳では父を戦闘機で、15歳には母を肺結核で亡くしました。

平成年間の平和な専守防衛と、アベノミクス経済の財政拡大から、新天皇「即位」後の時代には、自衛隊は集団的自衛権行使が国際紛争に、経済は景気後退期の局面に入り国は財政破綻へ。

2018年12月23日 | 違憲法案制定内閣の憲法改正

 

土岐市曾木公園ライトアップ

天皇陛下は85歳の誕生日を迎えられた12月23日に記者会見で、戦争と終戦後の日本の平和の歩みを振り返られ「平成が戦争のない時代として終ろうとしていることに、心から安堵しています。」と述べられました。

先の終戦の日にも全国戦没者追悼式において陛下は、お言葉の中で「ここに過去を顧み、深い反省とともに、今後、戦争の惨禍が再び繰り返されぬことを切に願います。」と「反省」の言葉を盛り込み述べられています。

国政に関する権能を有しない天皇の気持ちをここで推測ことはできませんが、安倍首相が13年の追悼式の式辞から「加害と反省」の表現を使わなくなりました。

歴代総理大臣は「加害と反省」に触れて来ました。昭和天皇は、強く第2次世界大戦による国内外の3百万人余の被害者に対する反省と不戦への強い思いが有りましたから、現天皇もそれを受けて、天皇退位を機に述べておきたかった思いが伺えます。

安倍首相は更に、「第2次世界大戦は何の関わりもない、私たちの子や孫、そしてその先の世代の子供たちに、謝罪を続ける宿命を背負わせてはなりません。」と明言されています。

安倍氏は平和国家の首相として「我が国の平和国家としての歩みは、国際社会において高い評価と尊敬を勝ち取っており、これをより確固としたものにしなければなりません。」と、自省し日本の進む道を明確にしています。

過去を振り返り自省するのであれば、安倍氏が戦争を進めた父の子や孫であっても、国の政治を預かる首相として2度と戦争をせず、再び軍事大国にしてはならないという決意を世界に発信し続けるべきです。

以前には、安倍首相は戦後70年の終戦首相談話で「私たち日本人は、世代を超えて、過去の歴史に真正面から向き合わなければなりません。」と述べて「加害と反省」をしているように国民に示していました。

ところが3年後の安倍首相の姿は、憲法改正、専守防衛から攻撃型軍事政策へ、中期防衛計画を示し、へり護衛艦の「空母化」、地上配備型迎撃システム(イージス・アショア)導入、F35A、Bの105機の購入を計画しています。

何が問題であるのか防衛整備の項目ごとに説明したいと思います。

航空母艦の様な全通甲板を持つ「いずも」型は潜水艦の哨戒や輸送・救難のためのヘリコプターを搭載し、警戒監視や災害支援に当たっています。

この「いずも」型を、日本本土を守るヘリコプターでなく、単距離離陸・垂直着陸が可能で、相手国の国土の壊滅破壊に用いる戦闘機であるF35Bを護衛艦「いずも」に搭載できるよう空母艦載機に改修すると言うのですか。

政府は「いずも」導入時には「大陸間弾道弾や長距離戦略爆撃機と同様に攻撃型空母の保有は許されません。「いずも」は、引き続き多機能の護衛艦として、多様な任務に従事する」と説明して来ました。

護衛艦「いずも」は全長250メートル、排水量1万9950トン、甲板に5か所あるスポットから複数のヘリコプターが同時に発着できます。10年度に建造が決まり、15年度に就役しました。

しかし、海上自衛隊は、中国が南西諸島周辺の海域に人工島と飛行場を作ったことから、その海域の航行の自由と安全確保、インド洋への海洋連絡性があって「いずも」を導入したのです。

政府が安全保障関連法を強行可決したのが15年ですから、南西諸島周辺は安保法制の適用対象となりうる状況が起きていました。

安保法制では「支援」と「戦闘」の線引きがあいまいで、対米支援がなし崩しに「戦闘」に突き進んでいく懸念が否定できません。

護衛艦「いずも」は護衛艦「さざなみ」と昨年5月12日、南シナ海において米航空母艦ロナルド・レーガンと共同訓練をしています。

昨年9月10日には、同海域で米国のほか同盟国合同の合同訓練を実施しています。

この訓練内容は「支援」とは言えず、日本から遠く離れた海洋上での他国軍と中国を念頭にした「合同訓練」は戦闘準備訓練であるというべきです。

「いずも」の空母化を前提とする南シナ海の海上自衛隊護衛艦の合同軍事演習は憲法に反し、日本の領土外の演習を是認する安全保障関連法は違憲であります。

現行安保法が制定されたのは15年9月ですが、日本の国土を守る海上自衛隊護衛艦「いずも」が、空母化を前提にF35B戦闘機が離着陸できるとする予算案が国会に提出されことになれば「いずも」は攻撃型空母艦だという他ありません。

来年度一般会計予算が、初めて100兆円を突破し、国の借金が増大する中で防衛費は過去最高額の支出になります。

平成の30年間はバルブ崩壊後の後遺症にあえぎ、国の経済政策は景気を良くするための「無駄遣い」の歴史でした。

財政規律のタガが外れたままに、国の借金残高は平成の初めには160兆円でしたが、30年後の今年は900兆円になりました。

地方分を合わせると1100兆円に達します。30年間で国の借金残高は5倍以上に膨らみました。

この間、安倍首相はアベノミクスや公共事業の積み増し、今年も商品券の直接給付など効果が疑問視される似たような政策を並べ、借金返済に優先して予算は目先の景気下支えだけを続けています。

社会保障の抜本改革が必要な時期に「平成の無駄遣い」を続け、国の財政制度等審議会の意見書には、このツケけが回る平成以降の世代を「悲劇の主人公」と表現しています。

海上自衛隊護衛艦空母「いずも」に運用が可能な最新悦ステレス戦闘機「F35B」を次期中期防衛力整備計画に導入する予算化が12月13日に中期防衛力整備計画と防衛計画の新大綱に提示されました。

この「中期防」と「新大綱」は、新たな防衛力整備の指針「防衛計画の大綱」のビジョンを示す基本概念について「多次元統合防衛力」とする方向で最終調整に入ったのです。

従来の陸海空や「新たな戦場」とも言われる宇宙・サイバーと言った新領域を含め、垣根を超えて一体運用する考え方を打ち出したのです。

政府は、今月13日、新大綱と中期防にF35Bステレス戦闘機を約20機の新規調達を明示しました。

この中で自民公明の両党は「いずも」の改修による事実上の空母化は「専守防衛」の範囲内だとする確認書を纏めました。

この基本概念は、中国の軍事力増強や近年の技術革新の進展などにより日本を取り巻く安全保障環境が厳しさを増す中「従来の枠組では対応しきれない」との判断があるようです。

また、新大綱では「平時から有事までのあらゆる段階」で「柔軟かつ戦略的な活動」を常時継続的に実施できるようにする「真に実効的な防衛力」と位置付けています。 

基本概念や新大綱を見ると日本周辺の島以外の南シナ海やインド洋の地域において有事が発生したときにも自衛隊が対応しなければならず、憲法が要請する防衛力の範囲を超える地域で紛争の危険性が大であります。

この様な地域と武器の拡大を続ける安全保障体制では、紛争を回避することはできません。

最新悦ステレス戦闘機「F35B」は、レーダーで捉えにくいステレス性に優れた戦闘機で米国ロッキード・マーチン社が開発しました。

政府は、今月18日次期中期防衛力整備計画を決定して、F35Bを次期主力戦闘機として、18機を新規導入します。

今後新たに調達するF35AB両型機では105機を購入する計画を閣議決定しています。

A型機は米空軍仕様で航空自衛隊の次期主力戦闘機です。

既に導入が決まっている分と合わせて、「大綱」ではF35AB両型147機(B型は42機)の導入が計画されています。

F35Bのような機動力に優れた戦闘機を、本土と遠く離れた他国に近い海に母艦に積み出て行くことは大変に危険です。

「大綱」は、自衛隊の「専守防衛」を放棄するのでしょうか。

14年度からの5年間の中期防衛力整備計画では年平均4兆8千万円、国内総生産GDP比で1%弱でした。

今年は5兆2千5百74億円で、5年連続で過去最高額を更新しました。

次期中期防に記された19年から23年度の5年間の防衛予算は総額27兆4千7百億円で、こちらも過去最大となりました。

これ以前の5年間分24兆6千7百億円に比べて2兆8千億円も増えています。

次期中期防衛力整備計画は、運用次第では「攻撃型」に転じかねず、専守防衛政策が変質しかねません。

19年度からの次期中期防衛力整備計画では米トランプ大統領が求める「NATOの算定基準1.3%」程度への上積みを要求して来ました。

以前の中期防5年間は、GDP比1%だったのですから大統領の要求は拒否すべきです。

安倍首相は米国製兵器の大量購入を含む「対外有償軍事援助」を受け入れてしまいました。

防衛費は軍人恩給費などを含みGDP比1.3%を超えて来ると思われます。

「対外有償軍事援助」による兵器調達は、前年度から約2千9百億円増の7千13億円で過去最高になって来ました。

日米同盟の軍事力の偏重を重ねる政府の米製兵器購入の内容を見て行きたいと思います。

高額な兵器の代金を複数年度に分けて支払う「後年度負担」の残額は、19年度では5兆3千6百13億円に上っています。

北朝鮮の長距離弾道ミサイルに配慮した地上配備型迎撃型システム「イージス・アショア」は2基取得経費千7百57億円計上されました。

同じ早期警戒機E2Dは、概算要求より7機増やした9機を購入し千9百40億円。

ステレス戦闘機F35Aは、6機で6百81億円を計上されました。

適地攻撃能力開発計画にも乗り出し、マッハ5以上の速度で飛行中にジェットエンジンを燃焼させる技術や、耐熱素材の技術を実現し、エンジン試作品を製作します。

相手のレーダー網をくぐり抜ける「極超音速巡航ミサイル」の開発にも乗り出します。

極超音速を生み出す特殊なエンジンの技術研究費として64億円計上されました。

自衛のため必要最小限度の実力を保持する必要は認めますが、「中期防」は「専守防衛」を大きくはみ出しています。

イージス・アジョア、E2D、F35D、護衛艦空母は何れも領海防衛でなく、海外有事は集団保障を念頭にしており、自衛隊でなく米軍と変わりがありません。

日米同盟や軍事力を偏重するのではなく、日本は独立国として、外国との紛争は国際関係の協議による努力をすることが大切だと思います。

日本は自衛隊発足当初から自衛隊と米軍を「盾」と「矛」とに役割を分担し、爆撃機や空母、大陸間弾道ミサイルなど相手を攻撃する能力は米軍にお願いする方針でやって来ました。

北朝鮮の核ミサイルや中国の海洋進出などの脅威や懸念に対応するには、日米双方の各安保法に応じた連携をするのが日米同盟です。

この場合の日本の安保法制は日本国憲法に縛られることは当然で、政府や自民党の解釈や「米国第一」のトランプ大統領の支配下に入るのでは大変危険です。

横須賀を拠点にする米海軍第7艦隊は、日本の北から南へ一昼夜にして一個師団を移動させ戦闘態勢を作り、適地攻撃ができます。

米航空母艦は約80機の戦闘機や哨戒機を載せて移動できます。

米海軍は中東のバーレーンに中央軍所属の第5艦隊がインド洋を管轄しています。

トランプ大統領がアジア諸国歴訪した際に、日本と歩調を合わせて「自由で開かれたインド洋」構想を表明しました。

安倍政権はこの構想を直ちに受け入れて、先般インド洋で行われた合同同盟国合同訓練に参加しました。

新しい年の我が国の防衛力も心配ですが、暮れが押し迫り日米株価の暴落が始まりました。

国の財政破たんも間近に迫まって来ました。政府の政策転換が急務になって来ました。

来年度一般会計予算総額は、101兆4000億円と言う100兆円を初めて上回る膨大な額になりました。

消費税を2%引き上げてなを景気対策費を2兆円余り増額します。

社会保障費の伸び抑制や防衛費が増額になる中で、歳出拡大路線により税負担軽減策を打っています。

増税の意義が問われる大判振る舞いです。

景気への配慮からずるずる同じ対策を進めていれば、先進国の経済が停滞していきます。

経済の停滞は格差拡大が進み、富裕層への富が集中して、低所得者層は一段と困窮します。

リーマン・ショックの危機を救ったのは、G20体制の発足によって、各国の大規模な金緩和の財政出動があったからでした。

日本の借金は900兆円です。今年も税収が増えても景気を優先しており、これ以上に金融緩和を継続しても効力発揮とはいきません。

いい加減に政府に騙せれないようにしたいものです。

皆さん、新しい年は希望が持てません。体だけは大切に新年をお迎えてください。

蘇生

 

 

 

    


憲法に違反する安全保障関連法、特定秘密保護法、共謀罪法を制定した安倍政権が、「憲法改正原案」を国会に提出すること自体が憲法違反です。

2018年11月26日 | 違憲法案制定内閣の憲法改正

 

各務原航空祭

自民党総裁選で三選された安倍晋三首相は、総裁選で訴えた自衛隊の存在を明記する憲法9条改憲に対し「力強い支持が得られた」として、2020年の新憲法施行に向けて改憲を加速したい意向を示しました。

憲法とは、国民の側から国家権力を縛る最高法規です。行政府の長の首相が改憲の旗を振ること自体、立憲主義にそぐわないことです。

首相と閣僚は憲法99条で憲法尊重義務を負い、違憲の法律を提案することができず、憲法改正の発議は国会のみに与えられています。

憲法99条「天皇又は摂政及び国務大臣、国会議員、裁判官その他の公務員は、この憲法を尊重し擁護する義務を負う。」とあります。

国政のトップである首相が、憲法が定める民主主義の普遍的価値に敬意を払わないのは、安倍政権発足以来の姿勢であり歴史観です。

この5年間、「安倍カラー」で大規模な金融緩和政策の継続で長期国債を大量に買い、国を借金地獄化し、中下層の国民の生活と権利をないがしろにして来ました。

一強故に、与党内部からの批判が声を潜め、独善的な政権運営にブレーキがかからず、次のような現在の状況を作っています。

国民の「知る権利」を脅かす特定秘密保護法、自衛隊の単独自衛権を歴代内閣が違憲としてきた集団的自衛権の行使に道を開く安全保障関連法、捜査当局による乱用が懸念される共謀罪の導入といった重要法案を、与野党の合意形成を丁寧な議論で得ることなく、与党の「数の力」で異論を押し付けました。

今年の憲法記念日の前に新聞社が実施した世論調査では、安倍政権下での改憲に「反対」は58%で、「賛成」は30%のほぼ倍になっていました。政策の優先度で改憲を挙げたのは11%でした。国民の平和と戦争と自衛権の行使に関する意識に反するものです。

安倍首相が自衛隊明記の改憲を提案しましたが、そこで持論を披瀝する人が政府解釈や憲法体系を全く理解していないのには驚きです。

憲法9条について首都大学東京教授木村草太さんが中日新聞社「明日を探る」で政府解釈を確認しています。

憲法9条には「国際関係における武力行使を一切禁じている」ように見えます。

しかし、他方で、憲法13条は、国民の生命や自由を国政上で最大限尊重しなければならない旨を定めています。

政府は、強盗やテロリストのみならず、外国の侵略からも国民の生命等を保護する義務を負っています。

この義務は、国家第1の存在意義と言うべきもので、政府はこれを放棄できません。

そこで政府は、外国からの武力攻撃があった場合に、防衛のための必要最小限の実力行使は「9条で認められる例外的な武力行使」だとして来ました。

これを批判する見解は「外国からの侵略で国民の生命・自由が奪われるのを放置することも、憲法13条に反しない」との前提に立つことになります。

軍法会議の規定を憲法に盛り込もうとの提案があります。

自衛隊法には、自衛隊を規律する罰則が既にあります。

規律が不十分であればそれを改正すればよく、「軍法」を肯定する理由はどこにもありません。

他方、安倍首相による改憲提案に対し「集団自衛権行使や安保理決議に基ずく国連軍・多国籍軍への参加など」は、国際法上合法な武力行使はすべて可能であり、改憲の必要ありません。

9条2項の「前項の目的を達するため」の文言は、侵略戦争に使う軍・戦力の保有だけを禁止する趣旨で挿入されたとする説を根拠にしています。

これに対して、集団的自衛権行使の全面的容認が禁じられるとする根拠は、9条の文言だけでなく、統治機構の条文構造にあります。

天皇に統師権と軍編成権があった明治憲法と異なり、日本国憲法は軍事権を類型ごと排除しました。

新憲法下では、国内統治作用たる「行政」の範囲を超えて外国の主権領域で実力行使する「軍事」の権限を行使することは許されないのです。

これを9条で禁じていないとして軍事活動を認めれば、権限行使の責任の所在や手続きを憲法で統制ができないことになります。

今国民が憲法を巡って議論すべきは、従来の「専守防衛のための自衛隊」とすべきか、2015年に安保法制で拡大された「存立危機事態での限定的な集団的自衛権」を容認するかです。

しかし、「存立危機事態」の定義はあまりにも不明瞭で、それを条文にしても意味が定まりません。権利の乱用を招くだけです。

以上では9条と軍事・平和を見てきました。

 次は改憲を加速しようとしている安倍首相は、どこまで憲法を尊重して来たかを見て行きます。

31条 適正手続きに寄らなければ刑罰は課せられないと定めています。

安倍首相は「その生命もしくは自由を奪われたり、その他の刑を科せられない。」を無視・軽視して来ました。

集団的自衛権を行使できるようにした安全保障関連法や、カジノを含む統合型リゾート施設整備法の採決強行。

森友・加計問題では真摯な答弁なく、公文書隠蔽・改ざん問題では原因や経緯を丁寧に説明する手続きを無視しました。

権力集中の弊害が目立つ。「力は一つに集中すると乱用される。」

憲法41条、65条、76条で立法、行政、司法の3権分立を定めています。

昨年末には、憲法53条に基づく野党の臨時国会召集要求を3か月も放置した挙句、一切の審理を拒んだまま衆議院を解散してしまいました。

首相は、衆院選で大勝すると野党の質問時間を削減する圧力をかけ「数の力」を背景に、野党の主張に耳を貸そうとしません。

国会の役割は内閣を監視して過ちを正していくべきで、野党の質問時間削減はもってのほかです。

内閣法制局長官に解釈改憲に積極的な小松一郎氏を慣例を無視して選び、都合の良い人事を行いました。

内閣人事局で官僚の人事権を官邸が集中管理することで、官僚が忖度するようになり、安倍独裁が加速しました。

その結果が森友・家計問題を生みました。

安倍首相は、今年の終戦記念日に我が国の犠牲者に対して「加害と反省」の意思を6年連続表明しませんでした。

閣議決定をした14日に「首相談話」で「私たち国民は、世代を超えて、過去の歴史に正面に向き合わなければなりません。」といいながら、

その前段で「あの戦争には何のかかわりのない、私たちの子や孫……達に、謝罪を続ける宿命を背負わせてはなりません。」と述べました。70年後の首相は謝罪の必要はもう無いとしています。

これに対して平成の天皇陛下は、今年の追悼式で「ここに過去を顧み、深い反省とともに、今後、戦争の惨禍が再び繰り返されぬことを切に願い」と述べられました。

安倍首相は集団的自衛権を行使できる違憲状態の「自衛隊」を憲法に明記する9条2項改憲案を提起しています。

権力を縛る現憲法。歴史の教訓。権力を持つ者の自制。メディア野党による権力批判。

戦前の軍事16年間と戦後の平和70年間の歴史を紐解き、激走する安倍政権にブレーキが掛けられるか。

正念場を迎えています。

蘇生

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 


日本人の平均寿命80.67歳を超えました。中高大学校同級生はまだ半数以上います。戦争を知る老人は、日本について語る場が無くなりました。

憲法は、アメリカのマッカーサーに準備してもらったかもしれませんが、一院制を二院制に、土地を国有から私有に替えたのは帝国議会草案でした。 議会の審議では自衛戦争の放棄は草案の中にあり、吉田首相も正当防衛や、国の防衛権による戦争もしないと壇上で明確に述べていました。 草案は、衆議院は反対八票の絶対多数で、貴族院の満場一致で可決しました。 ただし、衆議院では九条二項に「前項の目的を達するため」を加えて修正しました。二項は戦力を保持しないとしており、後に、自衛のための戦力が議論されることになりました。 憲法改正から68年の昨年は、安保法改正で国会や、法律家、若者、お母さんが、戦争を意識させるとして、議論されるようになりました。 平和は、日本だけでなく、世界中が戦争をしない国にしないと続きません。しっかりと政治を見て行きたいと思います。