私は3月1日に八十路を迎え、貧乏と平穏無事な人生を懐かしく振り返っています。

私は生まれたとき育った土地と建物を戦時中飛行機場に接収され、4歳では父を戦闘機で、15歳には母を肺結核で亡くしました。

日本を元気にできますか。

2014年04月25日 | 日本の世相

 

写真は豊田市上中のしだれ桃 

日本の首相の発言を聞いていると、威勢がよくて

自信たっぷりで、経済力世界一の国の指導者に見えます。

今日も米国大統領を日本に招き、オバマ・アベ首脳会談で

TPP合意の共同声明を発表する予定でした。

強気の首相も、日本の聖域を容易に明け渡すことができず、

不本意にも交渉妥結を約したに留めた。

日本の現状(震災・原発被害・温暖化策・赤字国債)を考えたとき、

威勢よく憲法改正・国防軍創設増強・集団自衛権行使

特定秘密保護法の制定を図って、民意を封じ込めてまでして

戦前日本のように、世界一を目指してよいのでしょうか。

日本を元気にするには、現状を無視して、経済の窮状を

放置して、精神論でもって国を一つの方向(保守政治の堕落、

ナショナリストの流れ)に持っていくことではありません。

68年間続いた戦争のない平和な時代、守られてきた憲法

アメリカ人に押し付けられたのではありません。

世界の人を相手に戦争をした日本の軍隊が

無謀であったことを認め、生き残った天皇や政治家が、

戦争の放棄、威嚇や武力の行使をしないことを

憲法に定めたのです。

4月21日岐阜へ大宅映子女史が講演に来ました。

日本はエネルギー自給率4パーセントの国であるのに

「52基ある原発をすべて停止している。放射能漏れがあり

安心と安全性のコントロールが可能であるのに

安全性ばかり強調されている。

もっと科学的知識を深めて、放射能対策を図って行ける。」

と述べていました。

国民一人ひとりちゃんとした意見を持って

平和・憲法・主権者・戦争・自衛権について考えましょう。

蘇生

 


日本人の平均寿命80.67歳を超えました。中高大学校同級生はまだ半数以上います。戦争を知る老人は、日本について語る場が無くなりました。

憲法は、アメリカのマッカーサーに準備してもらったかもしれませんが、一院制を二院制に、土地を国有から私有に替えたのは帝国議会草案でした。 議会の審議では自衛戦争の放棄は草案の中にあり、吉田首相も正当防衛や、国の防衛権による戦争もしないと壇上で明確に述べていました。 草案は、衆議院は反対八票の絶対多数で、貴族院の満場一致で可決しました。 ただし、衆議院では九条二項に「前項の目的を達するため」を加えて修正しました。二項は戦力を保持しないとしており、後に、自衛のための戦力が議論されることになりました。 憲法改正から68年の昨年は、安保法改正で国会や、法律家、若者、お母さんが、戦争を意識させるとして、議論されるようになりました。 平和は、日本だけでなく、世界中が戦争をしない国にしないと続きません。しっかりと政治を見て行きたいと思います。